気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Moraes Game Studio開発、PC向けに11月18日にリリースされた鉄道パズル『Railway Islands - Puzzle』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、海に浮かぶ六角形のマスを回転させ、線路をつなぐ鉄道パズル。スタート地点からゴール地点までを結ぶだけでなく、途中ですべての駅を通り、アイテムを回収しなくてはいけません。50のパズルが用意されています。記事執筆時点では日本語未対応。
『Railway Islands - Puzzle』は、205円で配信中。
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――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
Alysson N. Moraes氏(以下Alysson)こんにちは、2015年からゲーム開発をしているAlysson N. Moraesです。25歳で、ブラジルに住んでいます。
私が一番好きなゲーム機はスーパーファミコンで、『スーパーマリオワールド』『スーパードンキーコング』『ボンバーマン』、そして他のいくつかのスーパーファミコンのゲームを遊びながら子供の頃を過ごしました。それから少し経つと、PlayStationが私の暮らしの一部となりましたが、スーパーファミコンから受けた影響の方が大きかったですね。
――本作の開発はなぜ始まったのですか?
Alysson私は昔からゲームが大好きで、いつもゲームがどうやって作られるのか気になっていました。このゲームへの興味と情熱により、私は様々なリサーチをし、ゲーム開発エンジンに辿り着いたのです。この時、自分1人でもゲームを作ることができるという確信を得ました。YouTubeで動画を見たり、様々なものを読んだりと、すべて独学でゲーム作りを学んだのです。
――本作の特徴を教えてください。
Alysson本作は特別なゲームです。個性的で楽しい見た目がリラックスできる環境と合わさり、直感的にわかるゲームプレイも相まって、プレイヤーはストレスなく楽しい時間を過ごせることでしょう。本作は、4つの季節/50のステージで構成されており、プレイヤーには様々なシチュエーションと楽しさを提供します。環境が変わるたび、新しい音楽が流れ、その音楽も環境とぴったりマッチしますよ。
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――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?
Alysson鉄道とパズルゲームが好きであれば、本作を100%楽しんでいただけるでしょう。本作のパズルはシンプルで、鉄道のために安全な線路を敷き、すべてのアイテムを駅でピックアップし、青いトンネルまで行くというものです。鉄道の音も環境も、とても良いものに仕上がっていますよ。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Alysson私は昔から電車が大好きでした。子供の頃は、テレビや映画、カートゥーンの中に出てくる鉄道模型を見てはワクワクしたものです。自分でも鉄道模型が欲しかったのですが、両親には買ってもらえませんでした。そのため、今から数ヶ月前、プレイヤーが、自分の鉄道のために線路を設置できる感覚を体験できるようなゲームを作ろうと決意したのです。こうして本作のアイデアが生まれました。
――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能ですか?
Alyssonはい、日本語は次のアップデートで追加予定の言語です。ファンによるサポートはいつでも歓迎で、レビューやコミュニティのディスカッションでどうすれば本作をより面白いものにできそうか、アイデアを共有していただけるととても嬉しいです。こうした交流の中で、ゲームが少しずつ良くなっていくというのは本当に素晴らしいと思います。まもなく、大きなアップデートを予定しています。新しいコンテンツが追加予定ですよ。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Alyssonパンデミックは私の暮らしの様々な面で影響を与えたものの、本作の開発への影響はありませんでした。このようなゲームを作るのにチームは必要ありませんし、大きなスタジオも必要ありません。自分1人で、自宅からゆったりと開発をしていましたので、パンデミックによる邪魔は入りませんでした。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Alyssonすべての方が本作を使って動画を作成し、お金を稼いでいただいて問題ありません。このようなものはゲーム産業にとって重要なものですし、本作のような小規模なゲームには尚更です。私のようなソロデベロッパーはマーケティングのための資金がそれほどないため、インディーゲーム業界において、コンテンツクリエイターの方々はとても大切な存在です。そしてそれでお金を稼ぐのはフェアなことだと思いますよ。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Alysson日本は個性的な文化と素晴らしい景色が広がる、美しいところのようですね。日本のように世界中のプレイヤーの方々が私のゲームを楽しんでいただいているというのは嬉しいです。私が地球の反対側であるブラジルに住んでいるというのも、より素晴らしさを感じさせてくれますね。ゲーム開発を始めた頃、まさかここまでのことになるとは思っていませんでした。これを実現するのに協力してくれたすべての世界中のプレイヤーの皆さんに、御礼申し上げます。
――ありがとうございました。
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本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。