最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回は2022年8月31日にコナミデジタルエンタテインメントより、PC/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けにリリースされた『Teenage Mutant Ninja Turtles: The Cowabunga Collection』について生の内容をお届けしたいと思います。
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『Teenage Mutant Ninja Turtles: The Cowabunga Collection』とは
コナミデジタルエンタテインメントがこれまでに販売した「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」の8ビット、16ビット、アーケードの13作品(日本語非対応の2タイトル含む)を収録したコレクション。オフラインで協力/対戦ができるほか、一部のタイトルはオンラインプレイも可能です。
オリジナル版を収録するだけでなく、どこでもセーブ/ロードや巻き戻し機能、ゲームごとの画面設定や残機、ステージセレクトなど豊富なオプションを搭載。また、すべてのゲーム向けにプレイのヒントを記した「デジタルゲームガイド」が付属していて、初めて遊ぶプレイヤーでも気軽に楽しめます。
さらに、ミュージアムモード「亀のアジト」では、当時のゲームパッケージや説明書はもちろん、アニメの紹介など、貴重なデータを多数収録。ゲームとしてはもちろん、資料としても素晴らしい価値を持っている作品です。
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収録作品(日本語/英語版選択可能)
T.M.N.T. スーパー亀忍者
激亀忍者伝
T.M.N.T.
T.M.N.T. 2:マンハッタンプロジェクト
T.M.N.T. タートルズインタイム
T.M.N.T. ミュータントウォリアーズ
T.M.N.T. リターンオブシュレッダー
T.M.N.T. トーナメントファイターズ
ティーンエイジミュータントニンジャタートルズ
ティーンエイジミュータントニンジャタートルズ2
ティーンエイジミュータントニンジャタートルズ3 タートルズ危機一発
Teenage Mutant Ninja Turtles: Turtles in Time※日本語非対応タイトル
Teenage Mutant Ninja Turtles: Tournament Fighters※日本語非対応タイトル
※オンライン対戦は『T.M.N.T. スーパー亀忍者』『Teenage Mutant Ninja Turtles: Turtles in Time』『T.M.N.T. ミュータントウォリアーズ』『T.M.N.T. リターンオブシュレッダー』の英語版でのみプレイ可能です。
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『Teenage Mutant Ninja Turtles: The Cowabunga Collection』の実内容に迫る!
本作の開発には、過去に『ストリートファイター30th アニバーサリーコレクション』『SNK 40th ANNIVERSARY COLLECTION』など、レトロゲームコレクションを数々手がけた実績を持つDigital Eclipseが協力しています。Playstation.Blogでは、本作のシニアプロデューサーを務めるCharles Murakami氏による開発経緯を紹介しています。
ゲームメニューは好きな作品を選んで遊べる「ゲーム」と「オンラインプレイ」、ミュージアム機能「亀のアジト」と「オプション」があります。オプションからは言語や画面設定などを変えられますが、音量を変更する設定はありませんでした(Steam版で確認)。
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各ゲームはゲーム内オプションのほか、起動前に日本語版/海外版のソフト変更や細かなオプション設定も可能です。なお、一部タイトルは日本語版/海外版で設定項目が違うので注意しましょう。
実際のゲームプレイは、動作や操作感など非常に快適です。コントローラーのボタン変更もできるので自分なりの設定で楽しめます。格闘ゲームの『トーナメントファイターズ』などのタイトルは、特徴的な「挑発ボタン」もあるので、暴発しづらい位置に置くのもいいかもしれません。でも挑発は是非やりたいですよね。
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もちろんゲームオリジナルに近いと思われる多数のキャラ登場時の「画面のチラつき」やフレーム低下などもあり、ゲームとしての雰囲気はバッチリ再現されています。筆者も子供時代以来『撃亀忍者伝』をプレイしたのですが、遊んでいるうちに色々と思い出せました。懐かしい。
また、今回フレンドとオンラインプレイも試しましたが、こちらも大きなラグがなくプレイできました。ルーム作成時にプライベートマッチの設定や、マッチング相手の回線も指定できます。記事執筆時にオープンなマッチングもいくつか立っていたので、気軽にオンラインプレイすることもできそうですね。
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巻き戻しやどこでもセーブの便利機能で思い出を乗り越えろ!
本作に収録されているタイトルはすべてアクションゲーム。そのなかでもベルトスクロールアクション作品はかなり難易度が高く、気を抜けばすぐにゲームオーバーになってしまいます。『Teenage Mutant Ninja Turtles: Turtles in Time(海外版)』は中盤以降が雑魚敵の攻撃ですら一撃で体力を三分の一ほど持っていく……!
そこで活躍するのが「巻き戻し機能」です。ボタンを押せばゲーム内の時間をある程度戻してくれるものですが、ゲームを気軽に進めることができるのはもちろん、強力な敵の攻撃パターンを調べたりするのに非常に役立ちます。攻撃を当てた直後に即ジャンプで避ければノーダメージで倒せるんだな……といった攻略法、当時の上手いゲーマーの人々は何度もプレイして身に付けていったのでしょうね。
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そしてもうひとつの便利機能「どこでもセーブ/ロード」も、ちょっとしたタイミングでプレイするために非常に便利。ただし、セーブできるファイルは“各ゲームひとつだけ”なので注意が必要ですね。特に、ゲームボーイの『ティーンエイジミュータントニンジャタートルズ3 タートルズ危機一発』は広大なマップ内で仲間やアイテムを探す探索アクション方式なので、あると便利に感じます。
そして、本作でもっとも面白い要素が、各ゲームの起動画面で選択できる「見る」という項目でしょう。このモードは、実際にゲームをクリアするまで通しでプレイしている映像を見られるもの。映像中は自由に早送りや巻き戻しができるだけでなく、このモード中にいつでも「操作キャラをプレイヤーに変更できる」のが非常にユニークです。上手なプレイを見て勉強になるだけでなく、ラスボス戦で突然操作するなどの無茶もできるのがとても魅力的です。
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もちろん各ゲームごとの「デジタルゲームガイド」やオプション設定も有用です。難しいゲームが多いですが、これらを駆使して腕を上げていけるのも嬉しい部分ですね。
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ミュージアム「亀のアジト」が豪華すぎる!
最後に紹介したいのが、ミュージアム機能「亀のアジト」です。アジトでは、本作に収録されているタイトルのパッケージや説明書などが見れるのはもちろん、開発コンセプト資料なども惜しみなく紹介されています。草稿などの文字をキャプション表示する機能もあるので、読み物としても素晴らしい充実感です。
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さらに「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」がこれまで発売してきたコミックの表紙や、日本でも放送されたアニメのシーンを収めた画像、果てはゲームのプレスリリースの資料などが閲覧できます。英語の資料は、これがどういう内容のものだったのか、どういう意味を持っているのかまで日本語で説明してくれます。
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また、さまざまなタイトルのBGMを聞けるサウンドモードも搭載しており、ゲームの世界をさまざまな方向性から堪能できます。ゲームの面白さはもちろんですが、この資料としての圧倒的な価値だけでも本作の良さが詰まっていると思います。
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ここまで紹介してきた『Teenage Mutant Ninja Turtles: The Cowabunga Collection』。ファミコン時代から続く、今もファンの多い名作タイトルを多数遊べるのはもちろんのこと、各種資料の豪華さも素晴らしく「コレクション」という言葉にふさわしい逸品です。
今遊んでみても難しいゲームが多いのですが、そこをしっかりとフォローしてくれる巻き戻しなどの各機能のおかげで「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」の魅力的なキャラクターと世界観を楽しみながらゲームを遊びやすくなっているのも嬉しい部分。個人的にはいろいろなBGMも好きなものが多いので、こちらを堪能できるのもありがたいです。
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『Teenage Mutant Ninja Turtles: The Cowabunga Collection』は、PC(Steam)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けに発売中です。
タイトル:Teenage Mutant Ninja Turtles: The Cowabunga Collection
対応機種:PC(Steam)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチ
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日:2022年8月31日
記事執筆時の著者プレイ時間:5時間
価格:税込3,300円