今回取り上げるのは、「ここは宇宙時代か中世か?本作独特の世界観と不思議」「宇宙船で白兵戦?不思議と熱い戦闘システム」「特徴あるPerkの数々に引き継ぎ可能な強化要素」などが魅力の、全方位型アクション『Fabular: Once Upon a Spacetime』。では早速その内容と魅力のポイントを見ていきましょう。
『Fabular: Once Upon a Spacetime』とは
本作は国王を父に持つ主人公が、王国から「the sun」を盗み姿をくらましたVoid卿たちを追って旅に出るという筋書きの全方位型アクションです。
こう聞くと、ごくごくありきたりな中世的世界観の作品のように思われますが、なんと本作で操作するのは腕の生えた宇宙船。この腕の生えた宇宙船にロングソードや斧やチャクラムといった武器を装備し、全方位から迫る敵と熱い白兵戦を繰り広げるというゲームなのです。
クイックアタックやチャージアタック、また強力なジャストアタックといった攻撃や、攻撃を武器で打ち払うパリィ、それに盾という名の可動式装甲での防御なんてのは、なかなか忙しいですが熱中すること間違いなしです。
もちろん遠距離武器もたくさんありますよ。でもクロスボウ型のブラスターなんてのはまだわかりますが、レーザーとかミサイルとか追尾機雷とか見たときは思わず笑ってしまいました。でも、この独特の世界が味なのです。
それに特殊な効果を有するパッシブモジュールなんてのもありますから、あれこれ組み合わせを考えるのはなかなか面白いものですよ。
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MAPは航路で結ばれたスターチャートを選択していく『FTL: Faster Than Light』スタイルです。ただし、移動時には冷却材を消費しますし、冷却材無しで移動すると排熱不良により一定値のダメージを喰らいます。アイテム運次第では冷却材が出ないまま移動途中で野垂れ死に、なんてのはローグライトの醍醐味ですね。
でも、途中で負けても大丈夫。装備や各種資源、また育成過程で獲得したParkこそ失ってしまいますが、トークンというアイテムだけは持ち帰ることができ、さらにこのトークンを消費することで恒久的な強化が可能なのです。なので、何度負けてもプレイは無駄にはならないのです。
独特の世界と熱い戦闘スタイルが特徴の本作の「ステキポインツ」を紹介していきたいと思います。
ステキポインツその1!「ここは宇宙時代か中世か?本作独特の世界」
はっきり言いましょう、本作の世界は独特です。世界広しと言えども宇宙船に手を生やして白兵戦をさせるなんてなかなか思いつかないですよね。さしずめ騎士道に目覚めたツインビーじゃないですか。でも、なかなか面白い世界設定だと思います。
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度々目にする玉座の間もそうです。鎧冑を纏った歴戦の老兵のオーラを纏う「ロンバルド卿」を筆頭に、父王や執政に加えて宮廷道化師までいるなんて、もう雰囲気満点です。
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武器もそうです。メインウェポンはあくまで剣や斧などの近接武器です。ただ、サブウェポンでブラスターなんてのもありますが、武器デザインはなんとボウガン。なるほど、徹底的に中世スタイルなのですね。でも、後半のMAPではレーザーやらミサイルやら追尾機雷とか登場しますので、SF好きも少しは満足できますよ。
本作は『FTL: Faster Than Light』スタイルのスターチャート上を移動するシステムなのですが、この時消費するのは「冷却材」。これが尽きた状態で移動すると、割と痛いダメージを被ります。MAP上には消費アイテムを主に扱う「錬金術屋」や、装備を主に扱う「鍛冶屋」などがあるので、うまく活用していきましょうね。
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加えて、行動選択式のイベントやルーレット形式のミニゲームもあります。運が良ければ、ノーリスクでアイテム大量ゲットなんてことも。
ステキポインツその2!「宇宙船で白兵戦?不思議と熱い戦闘システム」
主人公である腕の生えた宇宙船。メインウェポンは剣や斧などの近接武器です。中にはチャクラムなんて一風変わった武器もありますが、概ね中世スタイルですね。
船なら船らしく衝角でのドつきあいならまだわかります。ただ、「近接武器での格闘戦?」と思われる方も居られるかもしれませんが、これが不思議と熱いのです。
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攻撃には連打するだけで発動するクイックアタックに溜めを要するチャージアタック、タイミングよく溜めを開放したときに発動する強力なジャストアタックの3種類があります。また、敵の攻撃を自身の攻撃で打ち消す代わりに双方とも短時間スタンするパリィもありますし、盾扱いの可動式装甲での防御なんてのもありますからね。
敵の攻撃を回避しつつ、同時にステージ上の隕石も避けつつ反撃を…なんてなかなかスピーディな操作が必要で、正直ベストショットの撮影には苦労しました。
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それに、ボウガン型のブラスターやレーザー砲といった遠距離武器もあります。ただ、こうした武器の使用には、一定量のエネルギーを消費しますからここぞというときのために温存したいところです。エネルギーを回復するには敵を撃破したときにドロップするエネルギーオーブを取得すればOK。一定時間で消えてしまうので、あまり溜め込みすぎるのも考えものですね。
ステキポインツその3!「特徴あるPerkの数々に引き継ぎ可能な強化要素」
Upgrade画面では、自機を強化することが可能です。3種類ある基礎ステータスの強化にはクレジットが、また基礎ステータスが一定値になるごとにアンロックされ、様々な特殊効果を有するPerkの開放と強化にはチップがそれぞれ必要になります。
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パリィ時の硬直時間を短くしたり、装備スロットを回復したり、また一定条件下でエネルギーオーブをドロップしたりするものなどどれも強力なものばかりなので、よく考えて強化していきましょう。
こうした基礎ステータスやPerk、また装備や各種資源はゲームオーバー時には全て失ってしまいます。本作がローグライトたる特徴ですね。ただ、プレイ自体が無駄になるわけではありません。
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ゲームオーバー時には、唯一トークンというアイテムだけは持ち帰ることができます。玉座の間にいる執政に話しかけることで、このトークンと引き換えに最大HPや最大エネルギーなどの恒久的な強化が可能なのです。
失うものもありますが、無駄にならないものもあるというわけなので、ゲームオーバーを恐れずにプレイを繰り返していきましょう。
腕の生えた宇宙船なんてビジュアルは独特ですが、蓋を開けてみれば中世らしさがむしろいい味を出している本作。熱い戦闘システムにもついつい熱中してしまい、現在開放されている3面まであっという間に攻略してしまいました。
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現在使用可能な自機は2種類で、それぞれ攻撃と防御重点の重装型と速度特化型の軽装型となっています。各種武器や敵のバリエーションなどはまだまだ少ないのですが、そこはまだアーリーアクセスが始まったばかりですからね、今後ドンドン追加されることでしょう。
ロードマップが公開されているので、気になる方は確認されてみてはいかがでしょうか?
タイトル:Fabular: Once Upon a Spacetime
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2022年11月10日
記事執筆時の著者プレイ時間:6時間
価格:1,700円
¥15,300
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)