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Game*Sparkで日々紹介される採れたての注目Steamインディーゲームたち。
その中で、このゲームあのゲームの内容が知りたい、そう思う方は少なくないのではないでしょうか?そこで、そんなゲームの中から1本をピックアップして紹介するのがこの企画「しぼりたて!特選Steamプレイレポ」。実際の内容をスッキリスピーディにお届けしたいと思います。こってりなプレイレポ類が見たいなら爆速プレイレポもお忘れなく。
今回取り上げるのは、「時の流れと世代交代」「充実のコンテンツ」などが特徴の『Kynseed』です。
『Kynseed』とは?
本作は緻密なドットで描かれたサンドボックスRPGです。プレイヤーは自然豊かな土地を舞台に、自由に生活し、年を重ねていきます。そして、時が来ると主人公は死に、子供たちに世代交代します。
本作では、四季の移ろいと、住人との絆を育むなかで、ペットを含む誰もが年を取り、死んでいきます。プレイヤーは美しくも厳しい自然の摂理に身を任せながら、ただまったりと生活し、時に愛を育み、何世代にもわたって人生を体験します。
2018年11月8日に早期アクセスにて配信を開始した本作は、約4年の年月を経て2022年12月7日に正式リリース。名作アクションRPG『Fable(フェイブル)』シリーズに携わったスタッフからなる小規模デベロッパーPixelCount Studiosが制作しており、当初はコンテンツ不足から低評価を受けていましたが、長年の開発が実を結び、現在は充実の内容となっています。それではさっそく、その魅力の内容を紹介していきましょう!
ステキポインツその1!「時の流れと世代交代」
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ゲームが始まると、まずはキャラクターを作り、夢の中でステータスボーナスを割り振っていきます。目が覚めるとそこは緑豊かな小さな農場。プレイヤーは幼少期をこの小さな農場で過ごすことになり、畑を耕したり、付近を探検したり、村の住人の手助けをしたりして年を重ねていきます。
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しかし、本作の最大の特徴でもある世代交代のシステムはすぐには体験できません。開発者によると世代交代は60時間かかることもあるとのこと。そして、月日が経過するとプレイヤー、ペット、NPCは年を取り、死んでいきます。
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そんな時の流れの中には、四季の移ろいやシーズンイベント、天気の変化などが存在します。そして、プレイヤーは一部のNPCを除いてほぼすべての住人と性別にかかわらずデートや結婚ができ、コウノトリから、子供を授かることができます。また、愛する者が見つからなかった場合は、養子縁組も選択肢として用意されています。さらに、家族ができれば仕事を手伝ってもらったり、資源を集めに世界に送り出したりもできます。
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ステキポインツその2!「充実のコンテンツ!何をするかは自分次第」
セミオープンワールドの本作では、広い世界を自由に探索し、好きなように生活を送れます。プロローグでは鍛冶屋、雑貨屋、薬屋に訪れ、最終的にはこれらのビジネスを所有することができます。
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資金を得たら市場や旅の商人から農作物の種を入手でき、農業にも着手できるようになるでしょう。畑で育てた野菜や世界で見つけた食材はレシピがあれば、さまざまな料理を作れます。作った料理は村人におすそ分けしたり、戦闘で使用したりできます。
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各ダンジョンでは戦闘に挑戦することができ、ロードアウトを選択してモンスターとリアルタイムで進行するバトルを繰り広げます。ドッジ回避やパリィ、カウンターを上手く使いこなしてダンジョンの奥地に進み、さまざまな報酬やスキルを獲得しましょう。
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他にも、各地の魚を求めて釣りマスターを目指したり、素材を集めて武器や薬をクラフトしたり、住人と交友を深めてレシピを貰ったり、家族とつつましやかに店を経営したりと、ただまったりゆっくりと田舎暮らしを謳歌できます。
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『Kynseed』は多くの魅力を持った独自性のある作品でした。細かなポイントも非常に優れており、エリアごとで異なるアコースティックギターとピアノをベースにしたBGMは心を落ち着かせ、室内に響く雨音はAMSRを聞いているような魅力があります。
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緻密なドットで描かれる世界では、草木の揺れる様子や、水や動物の滑らかな動きは3Dにも劣らないような生命の息吹を感じさせ、視覚的にも楽しませてくれます。そんな美しい世界で経過する時間に苦痛はなく、住人や物事の行く末をただまったりと見届けたくなるような気持になりました。
間違えやすいのは、本作は農業シムではなく、サンドボックスのライフシムを謳っていることです。レビューでも比較対象として名前が挙がっている『Stardew Valley』や『牧場物語』とは似て非なるものであり、一線を画しています。本作では「これをしなければいけない」というものがなく、1人とその一族の人生をプレイヤーが作り出していく過程に魅力があります。
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ただ惜しむらくは、記事執筆時点では公式には日本語に対応していないこと。住人との交流は会話ベースとなっており、ストーリーの展開も長文が多いです。また、本作の魅力をより奥深くする書物も多数登場するので英語がある程度理解できないと魅力が半減してしまうかもしれません。ただ、公式ツイッターでは度々翻訳する意思を見せているので今後に期待しておきましょう。
物語のあらすじやプロローグの内容が気になる方は、早期アクセス開始時のこちらのプレイレポートでも紹介していますので、是非ご覧ください。