最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。私もプレイするまで正体が掴み切れず泣いています。そこで“なるべく早く”をモットーに、ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」。
今回はJoystick Venturesがパブリッシャーを、43 Studiosが開発を担当し、2023年3月15日にSteamにてWindows PC向けに早期アクセスリリースした地獄のオフィスワークACT『Hell of an Office』について生の内容をお届けしたいと思います。
なお春のSteamセール2023年の折、こちらの記事でも取り上げたタイトルです。よろしければそちらも読んでみてください。
『Hell of an Office』とは?
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本作は文具メーカー「HELLO」を舞台に繰り広げられる地獄のオフィスワークことタイムアタックACT。一人称視点で新入社員(?)を操り、ホチキス片手に地獄の労働環境から脱出すべく全100ステージを突破していきます。
早期アクセスながらなかなかの作りこみである本作は、仕事のアレやソレといった小難しいことはすべて頭から追い出し、ただひたすらゴールを目指して全速力といったプレイフィールが楽しめます。
個人的には、仕事や日常のタスクなどでちょっと心が疲れたとき、本作をプレイすれば良い気分転換になると感じます。早速やってまいりましょう。
操作・設定・言語
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本作は一人称視点による操作で、キーボード&マウスおよびコントローラーに対応しています。キーバインドも自由に設定できるのでお好みで選択すると良いでしょう。筆者はとっさの動きがしやすいという点で、キーボード&マウスを選択しました。
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その他設定については、サウンドは音の大小程度の項目ですが、グラフィック(ビデオ)はゲームプレイに影響が大きい部分でもあるため、細かく調整が可能でした。3D酔いしやすいという方については、FOV(視野)の値を調整したり、モーションブラーの設定をオフにしてみたりすると良いかもしれません。
言語については残念ながら日本語が非対応なものの、操作がシンプルかつステージ内に点在する誘導マークなどもわかりやすいため、プレイ自体に大きな支障はありませんでした。
本編開始
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さてやってまいりました『Hell of an Office』。会社には10の部門(?)があり、それぞれさらに10のステージがあるので、つまるところ合計100のステージが本作には用意されています……が、早期アクセス版では40ステージまでがプレイ可能。どこもかしこも地獄みてえな光景が広がっているので、あえて攻略の手をいったん止めて景色の違いを楽しむのも良いかもしれません。
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新規ゲームを開始するとムービーが始まり、エレベーターの中で揺られる私にマスコットキャラである「MR. STAPLEY」が陽気に業務説明を行います。
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簡単にまとめると、ここは地獄の文具会社「HELLO」……背中に迫る溶岩とCEOの熱い視線に見守られながら、ゴールを目指してオフィスの中を駆け抜けろ、といった内容。
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社会経験のない新人をイビるにしても、もう少し気の利いたことを言えないもんかね……なんてことをつらつら考えていると、そこには地獄が広がっていました。
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エリア88かな?……いや、正気に戻れ。弊社は落ちゆく先のない地獄の激戦区ということでしょうか、鬼も裸足で逃げ出す場所なのでしょうか……ってCEOいたわ。見上げた先にいらっしゃいましたわ。ともあれ我々は生き延びてゴールを目指さなければなりません。
カンタン操作でゴートゥーヘル
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狭い足場に落ちたら溶岩。背景もこの世のものとは思えない様子で埋め尽くされていますが、ゲームの操作自体はいたってシンプルです。ホチキス片手に通常移動、そこからダッシュして、ジャンプして、燃やすだけ。
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ダッシュはそのままズバリ、視線の方向へ加速します。もともとの移動速度にスピードが上乗せされるので、遠い足場でも意外と届きます。
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ただし一度ダッシュすると、別の足場に触れるまで発動できなくなるので、使いどころを間違えると溶岩に落ちて死亡します。
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ジャンプには少しクセがあり、「ホチキスで撃った(?)点から反動で飛ばされる」といった操作感覚でした。これは身体能力に基づいて跳ぶのではなく、手元のホチキスで狙いを定めて芯を発射、着弾時の爆発によって上昇するためです。
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こちらもジャンプ後、別の足場に触れるまで連発できず、また着弾地点から自身の距離が離れすぎていると効果がないため、使いどころを考える必要がありますね。
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燃やす……というのは少し物騒な表現かもしれませんが、紙による障害物を燃やして穴をあけるというアクションです。ストレスフルなたばこ地獄のエリアで解禁される能力で、ホチキスを発射して「自身が通り抜ける穴を作る」という使い方をします。
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こちらは離れた距離でも能力が発動し、連射もできるので、コースによっては走り出す前にあらかじめ穴をいくつかあけておくという小技も有効です。
シンプル操作の組み合わせが奥深さを生む
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序盤は各操作のうちひとつだけを使用してゴールを目指すというシンプルなコースが多いのですが、徐々に複数を組み合わせた操作が要求され始めます。ここで気を付けたいのが「慣性」の存在。ゴールを急いで勢いをつけて走るのは良いのですが、目標に対してダッシュで通り過ぎてしまった、またはジャンプで飛び越えてしまったなんてことがあるのです。
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また、一度スタートすると溶岩がじわじわと上がってくるため、次の目標を見失ってもたついていると、ゴールの直前で足場ごと溶岩に飲まれて死亡してしまう……なんてことも。操作は素早く正確にしていきましょう。この意外な奥深さがまた本作の魅力の一つだと感じますね。
死亡からの立ち上がりが早い
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とはいえ死亡時の演出はシンプルで、「YOU ARE FIRED(お前クビ)」と一枚ババンと張り出されます。Rキー(または自分が設定したもの)を押せば即リスタートできるので、死亡のたびに時間がとられてフラストレーションが溜まるということはありませんでした。
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またキーを押せば、死亡時以外であっても即時再スタートできます。この点においてもスピード感あるプレイフィールで、個人的には好感度が高かったり。
ちょっとしたオシャレ要素
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ちなみにホチキスは、死亡回数などいくつかの条件によってバリエーションが解放されます。ゲーム開始直後の時点ですでにアンロックされている柄もあるので、殺風景(?)な地獄でオシャレを決めるのも良いかもしれません。こちらも製品版ではさらにいくつかのスキンが追加予定です。
おわりに
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まだまだ序盤ではあるものの、シンプルな操作の組み合わせにタイミングが絡んで、意外と手こずる場面もあったりして楽しいプレイ体験でした。繰り返しになりますが、リトライのストレスが無いことがゲーム全体のスピード感を損なわずに、ハイ次!よし次!とテンポよく進ませてくれます。
皆様もちょっとした息抜きや気分転換に、地獄のオフィスで天辺めざして駆けあがってみませんか?
対応機種:PC(Windows)
記事におけるプレイ機種:PC(Windows)
発売日:2023年3月15日
記事執筆時の著者プレイ時間:3.8時間
価格:通常価格:1,200円、セール価格:1,056円(23年3月22日まで)