
「デジボで遊ぼ!」ではボードゲーム要素やカードゲーム要素、テーブルトークRPG(TRPG)要素のある魅力のデジタルボードゲームを特集。今回は、地形タイルを配置して、まったり町づくりをしていく都市建設パズル『パノラマ(Pan'orama)』をお届けします。
本作はChicken Launcherが開発し、Awaken Realmsによって2023年5月9日にSteamで配信されました。

ボードゲームにおいて、地形タイルを使った作品は数多く存在します。世界的に有名な作品としては、ボードゲーム大国・ドイツから出版された「カルカソンヌ」が挙げられますね。ランダムに与えられる地形タイルをどう上手く配置し、いかに高得点を取るかという対戦型ゲームです。

その「カルカソンヌ」を一人用にしたような作品『Dorfromantik』が、2022年4月28日にSteamでリリースされました。デッキから渡される地形タイルを配置し、ハイスコアを目指すパズルゲームです。ストアページの評価は「圧倒的に好評」と人気作になっています。ちなみにこの作品は、ベルリンのゲームデザイン学生4人によって開発されたとのこと。さすがドイツといったところです。
そして本作ですが、『Dorfromantik』をさらに進化させ、さらにリラックスしてプレイできる作品とのこと。グラフィックも温かみがあって良い感じですね。果たしてどんなゲームなのか、早速プレイしていきましょう!
タイルを置いて町づくり!

ゲームモードは「チュートリアル」「スタンダード」「クリエイティブ」の3種類。「クリエイティブ」はいわゆる「地形タイル置き放題モード」で、自分の好きな町づくりをしたい人向けです。とりあえず「チュートリアル」から。

ゲームのルール自体は『Dorfromantik』と同じで、右下に見えるタイルデッキの上からタイルを取り、それをマップ上に配置します。同じ属性のタイルが隣接すると、その数に応じてポイント(点数)が得られます(同じ属性タイルが2つ隣接すれば2点、3つなら3点)。
属性は「山・村・平原・森・水」の5種類があり、「村/森」といった複合タイルや、全属性タイル(どの属性とつながっても点数が得られる)もあります。同じ属性をうまくつなげていって高得点を狙いましょう。また、次に何のタイルが来るかも、あらかじめデッキを見て調べておき、効率の良い配置を目指しましょう、

星マークのタイルは「クエスト」です。複数のタイルが組み合わさったもので、その中にある特定のタイルの隣接条件を満たすと、大量得点できます。画像だと、「水タイル周辺に、さらに2つの水タイルを配置」できればクエストクリアとなります。ゲームが進むにつれ、クエストタイルの組み合わせは複雑化し、要求される条件も厳しくなっていきます。


規定のポイント(画面左下)が貯まると、建造物を3つの中から1つ選び、その設計図をマップに配置できるようになります。設計図には必要な地形タイルが書かれているので、その通りに配置しましょう。マップ上の地形タイルを組み込んでもOK。運が良ければ、新たにタイルを追加することもなく、建物を完成させることもできます。
建造物が完成すると、追加デッキがもらえます。本作ではデッキが尽きたらゲームオーバー。「ポイントを規定数まで稼ぐ」→「建造物を造る」→「追加デッキを得る」の流れを作り、ゲームオーバーを防ぎましょう。ゲームの最終目的は、「すべて(52種類)の建造物を作ること」です。
町を拡大しよう!

ルールがわかったところで「スタンダード」モードをプレイ。グローバルランキングにも対応しているので、世界中のプレイヤーと高得点を競い合うのも良し、気にせずまったり遊ぶのも良しと、自分のプレイスタイルで楽しんでいきましょう。


……と思ったら、まったりやりすぎてデッキが尽き、あっさりゲームオーバー。規定数のポイントが貯まると、自動的に建造物選択ウィンドウが開くわけではなく、画面右下に表示される建造物アイコンをクリックして呼び出さなければなりません。それを忘れていたため、建造物を造るのが間に合いませんでした。次は気を付けましょう。

再チャレンジ。今度はしっかり建造物「田舎の鐘楼」を建て、追加デッキを得ました。これでゲームオーバーを免れ、プレイ続行。

コツがわかってきたので、どんどんマップを拡大していきます。建造物「丘の飛行船」も完成!マップ上に飛行船が跳び回るようになり、一気ににぎやかになってきました。

プレイ開始からしばらく経ち、マップも豪華な様子に!巨大な城も建設し、王国っぽさが出てきました。果たしてこのままゲームオーバーせずに、拡大を続けられるのか。続きはぜひ自身の手でプレイしてみてください。
まったり楽しめる町づくりパズル
本作は『Dorfromantik』に近い内容ですが、追加デッキを得る条件(建造物を造る)が緩いため、自由度の高い町づくりが可能になっています。グラフィックも温かみがあり、自分の造ったマップに愛着が持てますね。「あと1ターン……」と、ついつい遊びすぎてしまいます。

「クリエイティブ」モードでは制約無しにマップを造れますので、自分の思い描くの町を造ってみてください。日本語サポートもされていますし、「カルカソンヌ」や『Dorfromantik』が好きな方にはオススメの作品です。
タイトル | Pan'orama |
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開発・販売 | Chicken Launcher、Awaken Realms |
対象OS | Windows |
通常価格 | 1,600円 |
リリース日 | 2023年5月9日 |
対応言語 | 日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)など10カ国語 |
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