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スパイク・チュンソフトより、6月30日に発売されるニンテンドースイッチ向けタイトル『超探偵事件簿 レインコード』。
本作は、小高和剛氏ら大人気シリーズ『ダンガンロンパ』の制作陣が再集結し作られた、ダークファンタジー推理アクションゲームです。舞台は、超巨大企業の支配下にある、雨が降り続く奇妙な街「カナイ区」。記憶喪失の探偵見習い「ユーマ=ココヘッド」(CV:福原かつみ)と、ある契約に基づき彼に取り憑く「死に神ちゃん」(CV:鈴代紗弓)は街で多発する未解決事件の調査を行っていきます。
発売に先駆け、第1章をプレイする機会をいただいたので、一足早くプレイしてみた感想をお届け。やり込み要素満載かつ『ダンガンロンパ』ファンも必見の要素が組み込まれているなど、夢中になること間違いなしの作品となっていました。
■雨が降り続く街…未解決事件…怪しい企業…陰湿な雰囲気にワクワク!
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イベントシーンを終え、さっそく街に繰り出して抱いた印象は「広い」! 本作はオープンワールドではないものの、完全3Dで作られた街中を自由に歩き回ることができます。あれもこれも気になる……と色んな箇所を歩き回りすぎて「あれ?本来の目的地ってどこだっけ?」と焦りましたが、安心してください。しっかりMAPが表示され、目的地もわかりやすい印で示されています。
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そんなこんなでたどり着いた時計塔で、第1章のストーリーがスタート。陰鬱な雰囲気漂う雨が降り続く街で起こった、都市伝説に酷似した事件。もう……さっそくワクワクが止まらない!
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<第1章「連続密室殺人鬼クギ男」あらすじ>
カナイ区で有名な都市伝説“怪人・クギ男”に酷似した殺人事件が立て続けに発生。ついにその犯人「クギ男」が逮捕されますがが、容疑者の息子である少年はアマテラス社保安部による誤認逮捕だと主張して、探偵たちに助けを求めます。依頼を受けることになったユーマは、恐るべき連続密室殺人事件の謎に挑むことに……。
■キャラ濃すぎ~!拡声器を使って話す保安部vs法外な金を要求する探偵
「カナイ区」を支配しているアマテラス社には【保安部】という部署が存在しており、警察のような役割をもっています。保安部に意見するものはアマテラス社に反するとみなされ、不当に逮捕されてしまいます。これにより、都合の悪い事件や情報などももみ消されており……。
「クギ男」事件も同様。担当する保安部のセス=バロウズ(CV:内田雄馬)によって情報が隠されています。
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さすが『ダンガンロンパ』制作陣が集結したゲーム。初っ端から登場キャラクターが濃すぎ!
小さい声でボソボソとしゃべるセス。「せっかく声優が内田雄馬さんなのに~!!!」と思ってしまいますが、話すときは拡声器を使ってくれる親切仕様(笑)。捜査課長という立場を利用し、部下に拡声器を持たせているというところもクセが強くて良い!
他にも、部下ですら使い捨ての道具のように扱う保安部長ヨミー=ヘルスマイル(CV:松岡禎丞)、ノリと勢いで任務をこなすテロリスト対策班長ギヨーム=ホール(CV:佐倉綾音)など、気になるクセ強キャラが本作には多数登場します。
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また、ユーマを手助けしてくれる【超探偵】たちも負けず劣らずキャラが濃い~。超探偵たちは章ごとに手助けしてくれるキャラクターが変わるのですが、第1章で助けてくれたのはハララ=ナイトメア(CV:石川由依)。
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「お金以上に信じられるものはない」という考えの持ち主で、助けてくれたと言っても法外な金額を要求されました……。しかし、ハララさんの探偵としての実力はホンモノ!超探偵たちは“探偵特殊能力”を持っており、ハララさんは殺人現場の第一発見時の状況を視ることができる【過去視】が使えます。ユーマの【能力共有】を使えば、ハララさんの能力をユーマ自身も感じることが可能に。
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情報をもみ消しまくる保安部のせいで苦労するかと思いきや、ハララさんの能力のおかげで情報集めがはかどります。
他にも、【変装】から【幽体離脱】【時戻し】などの能力を持つ超探偵たちが、各章の未解決事件に挑むユーマに力を貸してくれます。ハララさんのように見返りを求められるのか、無条件で助けてくれるのか……? ゲームがリリースされてから実際にプレイして、一緒に確かめましょう!
■わかりやすく親切なプレイシステム!矛盾を叩き切って謎を解き明かせ!
一通りプレイしてみて思ったのですが、ゲームシステムが親切でわかりやすい! 調査パートでは開始と終了をしっかり表示してくれるので、「もうこの部屋は確認するところないよね?」といった不安なく次のパートへ進むことができます。街を歩き回っての調査でも、上記した通りMAPが便利なこと……(感動)。
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なお、街中を走り回っていると、問題を抱えて困っている人に遭遇することがあります。これはゲームのやり込み要素となるサブクエストで、メインストーリーとは一味違った物語が楽しめます。行方不明の子供を探してほしいなど、依頼の内容はさまざま。探偵として、小さい任務を請け負うのもまた使命! こちらも是非解決してあげてください。
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調査パートが終わると、いよいよ謎が具現化した世界【謎迷宮】へ。謎迷宮はアマテラス社や人間でさえ干渉できない空間のため、事件に関する謎を解き明かすことで、真相にたどり着くことができます。
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謎は選択肢式や密室事件を再現するもの、ミニゲームのようなものなど、様々な形式で出題されます。さらに、迷宮を進んでいくことで【推理デスマッチ】へ突入。事件を隠ぺいしようとする人物が怪人化して襲ってきます。第1章ではセスが怪人化し、我々に謎を出題してきました。推理に対する反論を次々に繰り広げてきますので、矛盾のある発言を見極めて、【解刀】を使って叩き切りましょう!
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ゲームシステムは親切でも、謎は優しくないのが本作のポイント。調査パートをしっかり読み込んでいないと答えられない絶妙なニュアンス違いの選択肢が出てきたり、選択肢が出てきたにも拘わらず選択する必要がなかったり、確実に推理通りの部分のみを選択して進んでいく必要があります。
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謎が解けたと思っても、そのまますんなりと事件が解決するとは限りません。本当に見落としはないのか、間違いはないのか……時にはハッタリも必要となるかもしれません。
そんな一筋縄ではいかない事件を見事解決に導くと、「超推理フィナーレ」が始まります。『ダンガンロンパ』のクライマックス推理のようなもので、今回の事件で何が起こったのか、トリックは何だったのかなどを、最初から順に振り返っていきます。よりミステリー色の強い本作において、最後に事件の全貌を再確認できるのは大変ありがたいです。
■死に神ちゃんがかわいい!!!!!!!!!!!
最後に、超重要なことを言っておきます。
死に神ちゃんがとにっかく、かわいい!!!!!!!!!!!!!!!!(大声)
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人魂の姿もかわいくて、ユーマが真剣に調査している横でいい加減なことを言って空気を明るく変えてくれるのも彼女の魅力なのですが、やはり人型になってからのかわいさがとんでもない! 豊かなピンク色のロングヘア、豊満なバスト、いたずらされても思わず許しちゃいそうな愛嬌たっぷりのベビーフェイス……彼女のすべてが私のドンピシャでした。
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謎迷宮入る際に人型に変身するのですが、某美少女戦士アニメを彷彿とさせる変身シーンは注目です。
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なお、ユーマが死に神ちゃんの口から解刀を抜くシーンも某アニメのパロディとなっているので、血なまぐさいシーンが続く調査パートで陰鬱な気分になってしまったあなたに笑顔を取り戻してくれるのではないでしょうか。
■制作に6年を費やし、こだわりぬいたゲーム!
プレイ後に、感想や疑問をプロデューサーさんにぶつけられるという貴重な機会をいただきました。
――謎解きとアクションのバランスやキャラクター性など、『ダンガンロンパ』との類似点を多数感じました。本作は後継作として作られたのでしょうか?
後継作かと聞かれると、そうではありません。まったく新しいものを作ろうと企画が始まっているのですが、制作陣がほぼ『ダンガンロンパ』のメンバーですので、類似している部分はあると思います。あえてやっている部分もあれば、そうでない部分もあります。あえてやっているところは『ダンガンロンパ』のファンの方に向けて。そうでない部分は新規の方も入りやすくする配慮になります。
――特に違いを出した部分は?
『ダンガンロンパ』では複数人が一度に話していましたが、今作では1対1に。それがあって、アクション性を豊富に盛り込めました。あとは、3Dで制作したことですね。2Dの一枚絵やテキストのみだった部分が3Dとなり、殺人現場の空間トリックもわかりやすく演出できるようになりました。
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――世界観の演出もパワーアップしていました。
世界観にはかなりこだわっていて、開発に6年もかかりました。ずっと雨が降り続いている世界ということで、「ドローン傘」という雨が降り続くからこそ発達しているテクノロジーだったり、雨で腐ってしまうため観葉植物がアクリルケースに囲われていたりと、ひとつひとつ惜しみなくこだわって制作しました。
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――『ダンガンロンパ』では推理をミスすると体力がかなり減るというシビアな部分がありました。今作は難易度の設定はあるのですか?
難易度設定はしていません。『ダンガンロンパ』のEasyより簡単かもしれないです。
――死に神ちゃんがかわいすぎるのですが……。
ありがとうございます(笑)。ユーマと死に神ちゃんの関係性もシナリオのキーとなってきますので、その辺も含めて楽しんでください。
――第1章の事件は「密室殺人」がキーとなっていました。2章以降、使われるトリックの傾向は変わっていくのですか?
各章によって組む探偵が違うので、それぞれの能力によってトリックも調査の傾向も変わっていきます。
人それぞれだとは思うのですが、私は第1章をプレイし終えるまでに約4時間を要しました。これでもボイスやサブクエストを飛ばしてのプレイ時間ですので、1章をクリアするのに約5時間と捉えてよいのではないでしょうか。
長時間どっぷり『レインコード』の世界観に浸れると思うと、発売が楽しみでなりません!
『超探偵事件簿 レインコード』はニンテンドースイッチ向けに6月30日発売です。