サバイバル。現実で試すのはあまりに危険ですが、ゲームなら手軽で面白いということで根強い人気があるジャンルです。それ故に、数ある競合作品の中からひとつ飛び出してみせるような派手で分かりやすい魅力が求められます。
そんなわけで、今回は2023年7月のリリースが目前に迫るサバイバルクラフト『Grand Emprise: Time Travel Survival』デモ版のプレイレポをお届けします。
『Grand Emprise: Time Travel Survival』とは?
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本作は、インディー開発者のTbjbu2氏が開発を手掛けるオープンワールドサバイバル。タイムマシーンを持つ謎の全裸男性を操り、集めた素材で道具やアイテムを作成し、様々な時代を行き来しながら自由度の高いクラフトを楽しむ作品です。
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また、本作は体験版も日本語に対応しており、コントローラーサポートはないものの、基本的には直感操作のソロプレイでコツコツ取り組める設計となっています。
構想もスケールも巨大なオープンワールドというのもあり、ある程度の高いPCスペックとSSDの使用が推奨されているので、動作確認という意味でも今回の体験版をプレイしておきましょう。
プレイの前に本作の魅力をワンポイント解説!
◆とにかく自由な陸海空のオープンワールド
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体験版で遊べるのは最も古い恐竜時代と原始時代だけですが、後の時代で複葉機やジェット戦闘機、はては宇宙船まで作成できます。技術は時代をまたいで持ち込めるので、ティラノサウルスと現代兵器で戦うことも製品版では可能かもしれません。
◆技術ツリーで進行やクラフトが分かりやすい!
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ゲーム内で実現できる要素が多いと嬉しい反面、慣れるまでが大変です。本作は技術ツリーを指標としてやるべきことが可視化され、クラフトの選択肢も段階的に増えていくので、楽しみながら覚えられます。
◆ソロプレイでも寂しくない!
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本作は、シングルプレイ専用ということでコンパクトなゲームデザインのほか、敵である恐竜を仲間にできます。コロニー建設についても概要で触れられており、人間や動物のNPCを使役して攻城や集団戦が期待できるのも大きな特徴です。
お約束の全裸スタート……だけど穿いてます!
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さっそく時間を遡る演出の後、まるで絵葉書のような絶景でゲームが始まります。ここではチュートリアルとして壊れたタイムマシーンを拾い、それを現地の素材で修理するという体で基本操作を体得。足元に落ちている石を集めるのが最初の仕事です。
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技術ツリーを確認すると分かるように、芋づる式に繋がっている項目を追っていくだけで進行に必要な手順を完了できます。日本語も自然な仕上がりで違和感もなく、説明も丁寧なので迷うことはあっても行き詰まることはないでしょう。
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無事にタイムマシーンを修理できたら、次は恐竜が徘徊するエリアのど真ん中へ送り込まれてしまい、文字通りの裸一貫で生き延びることを強いられます。
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ここからが本当のスタートとばかりに難易度が急に跳ね上がるので、知識もアイテムも持たない状態で恐竜と対峙するのは非常に危険です。ツリーでは、肉を得るために石で恐竜を倒せと言われますが、恐竜の足が速いのもあって普通に戦うとまず死にます。
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本作における戦闘アルゴリズムは独特かつ完全なアクションであり、慣れているプレイヤーでも要領が分からないと苦戦は必至。最初の1匹を討伐するまでに何度も食べられてしまいましたが、岩の隙間に挟まって動かなくなった恐竜に石を投げつける戦法で撃破し、その死体をまた石で殴りつけて念願の肉を採取しました。
こうして書くと大げさに聞こえますが、たった1匹を倒すまでに10分ほど掛かってしまったので、この最初の恐竜を倒せるかどうかが分かれ道になると思います。
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とにかく、この肉がゲーム進行のカギになるだけでなく、小型のラプトルに餌付けをして仲間にするためのアイテムでもあるので、苦労した分だけ攻略も楽になるはずです。
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努力が報われる素晴らしきサバイバル!
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野性のラプトルに肉を投げつけて仲間にしたのもつかの間、突如として現れたティラノサウルスに捕食されるという悲劇を乗り越え、なんとか原始時代に到着。ここでも、ワニに追いかけられるというアクシデントはありましたが、この時代から一気にクラフトの幅が広がって忙しくなります。
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石で石を削り、素手で丸太を倒したりして素材を集め、もうひとつ上の技術を手に入れるための工作台を設置。そしてオノやツルハシ、初めてのまともな武器となるヤリなどのツールを作成し、これからの文明的大躍進の土台を整えました。
丸太を加工して板が作れるようになると、木造の家などの本格的な建築に発展して明るい未来が見えてきます。焚火で生肉を焼いたり、皮を塩干しにして防具や水筒を作ったり、文明人としての進化が止まりません。
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ちなみに、はじめは水場の脇を拠点にしていましたが、森で遭遇した半裸の原始人の群れをヤリの試し突きとばかりに抹殺し、高台に陣取っていた彼らの一等地を占領して家を建てました。水場が少し遠いものの、シェルターを建てるとタイムマシーンでワープできるので帰り道はかなり楽です。
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その後もコツコツとツリーを進め、炉も建設して鉄が作れるようになり、憧れの鉄器も獲得。まとまった数の木材を使って川に船を浮かべ、沿岸で見つけた塩を持ち帰るなど、早いうちから大きなクラフトを楽しめるのも、ソロプレイの濃密なゲーム体験にフォーカスした本作ならではの魅力でしょう。
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ラプトル蜂起!ティラノサウルスとの決戦
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サバイバルといえばクラフト、全裸から這い上がる労苦が醍醐味でもありますが、人類が安定を得た次に辿り着くのが戦争というのも相場が決まっています。
本作の体験版では、あくまでヤリぐらいしか武器がないので、何の罪もない原始人や動物を相手にプレイヤーがしばきつけて満足を得るのもひとつの楽しみ方ですが、製品版で起こりうるであろうカオスの片鱗が恐竜時代にもありました。
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他の大型種の恐竜と比べた場合、第一印象では見劣りのするラプトルは体験版の時点で仲間にすることができ、各種の細かい命令を与えることができます。
加えて、一度に何匹まで仲間にできるのかは分かりませんが、特に言及がなければ理論上は無限ということもあり得るでしょう。
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とりあえず、今回は4匹ほど仲間にして引き連れてみたところ、石だけ持たされて序盤で大苦戦したカルノタウルスを瞬殺。本作はダメージを受けても短時間で自動回復するので、多少の被弾は気にせず積極的に攻めていけます。
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そして、おそらくはこの時代で最強と思われるティラノサウルスとも戦闘になり、さすがにラプトルへのダメージも先とは比べ物にならない重さでしたが、やはり4匹がかりで秒殺してしまいました。
たった数匹でこの圧倒的な強さなので、これが10匹や20匹ともなれば、もはや“軍”と言って差し支えないと思います。この原始的な小競り合いもなかなかに迫力があり、中世の剣士や銃を持った兵士、戦車や戦闘機が入り乱れる未来の戦場はどうなってしまうのでしょうか。
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ラプトルはプレイヤーの仲間になった時点で同じチームとして認識されるらしく、敵の攻撃を誘ってうまい具合に戦闘が成立し、単純だからこそ使い勝手の良いAIということでポテンシャルの高さを感じさせます。
サバイバルやクラフト要素も洗練された中毒性がありますが、それ以上に、仲間を率いて敵と戦うという部分に光るものを感じるので、それらを製品版でどのように昇華してくれるのかが気になるところです。
スパくんのひとこと
最終目標は神という壮大にして圧倒的自由度!フレンドがいなくても、ゼロから始める戦争を楽しめるソロプレイ重視のデザインも時代に則した回生的進化スパ!
タイトル:Grand Emprise: Time Travel Survival
メーカー:Tbjbu2
対応機種:PC
筆者がプレイした機種:PC(Steam)
発売日:2023年7月
記事執筆時の著者プレイ時間:2.8時間
価格:未定