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2023年8月1日、インディーゲーム紹介番組「INDIE Live Expo 2023 Summer Spotlight」が配信されました。本記事では、世界初公開タイトルを含む50タイトルのインディーゲームが飛び出したこの配信の中で、編集部注目作の開発者に行ったインタビューをお届けします。
今回は、Steamにて「近日登場」予定のポイント&クリックアドベンチャー『チキンポリス - 巣箱の中へ(Chicken Police: Into the HIVE!)』をピックアップ。開発元であるThe Wild Gentlemenでライター/ディレクター/リードデザイナーを担当するBalint Bank Varga氏にインタビューを行いました。
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本作は、手がかりを集めて容疑者を尋問し、謎を解くことで世界規模の複雑な陰謀を暴く、フィルムノワールな探偵アドベンチャーです。“自然界で最もタフな刑事”であるサニー&マーティとして昆虫の裏社会に潜入し、自身の暗い過去と直面していく物語を体験していきます。
――最初に、自己紹介をお願いします。ゲーム開発を始めたきっかけについてもお聞かせください。
Bank: 本作のライター、ディレクター、リードデザイナーであり、The Wild Gentlemenの共同設立者のBankです。このゲームのアイデアは、2020年に『Chicken Police - Paint it RED!』がリリースされた時点ですでに存在していましたが、実際の開発は長い企画と計画のプロセスを経て、2022年に始まりました。
――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?
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Bank:本作はビジュアルノベルらしいストーリーと、クラシックなアドベンチャーゲームやポイントアンドクリックタイトルに共通する要素を組み合わせたアドベンチャーゲームです。重要なのは「調査」の感覚です。このゲームは、動物や昆虫の世界を舞台にしたフィルムノワールスタイルのゲームで、2羽のニワトリ刑事としてプレイします。このアイデアは、YouTubeで観た「2羽のニワトリが争う2匹のウサギを引き離す」というシンプルなホームビデオから生まれました。これが元々のアイデアであり、それが基になって全世界(World of Wilderness)が作られ、いくつかのゲームや短編小説の基盤となりました。
――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?
Bank:このゲームはさまざまなタイトルに触発されていますが、最も重要なのはおそらく『スナッチャー』と『ポリスノーツ』、『L.A.Noire』、『逆転裁判』シリーズ、『Grim Fandango』です。さらに、ゲームのノワール的な核は、「The Big Sleep(三つ数えろ)」「野良犬」「ダブル・インデムニティ」「マーダー・マイ・スウィート」「Gilda」などの多くのフィルムノワールの名作や、レイモンド・チャンドラーの作品に影響を受けています。
――本作の開発期間で、最も印象深いエピソードを教えてください。
Bank:前作同様に、本作でも多くの動物や人間の身体をスタジオや動物園、野生動物公園で撮影しました。これにより、多くのエキサイティングで面白い状況が生まれました。特に……「すべての動物が喜んで写真を撮らせてくれるわけではない」という事実が分かったときが、開発の中で最も記憶に残る瞬間でしたね。
――本作はどのようなゲーマーに遊んでもらいたいと考えていますか?
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Bank:ダークユーモアが好きな人、そして謎が多い大人向けのストーリーを楽しんでくれる方々を対象にしています。物語とキャラクターが中心になっていることが重要です。ですから、活き活きとした、愛すべき(または嫌われるかもしれない)キャラクターやユニークな世界を好むプレイヤーは本作にぴったりだと思います。
――本作品や、デベロッパーとしての今後の展開についてお聞かせください。
Bank:続編を作るのは常に非常に難しいことです。しかし、私たちは単なる続編ではなく、独自のゲームとして『Chicken Police - Into the HIVE!』を作りたいと考えています。そして、前作を知らなくても楽しめるゲームにしたいと思っています。私たちは、高い芸術的基準を持ち、「ユーモア」と「シリアス」を組み合わせたゲームにニッチな需要があると信じています。その路線を継続し、開発者として私たちが創り上げた世界をさらに多くのゲームやシリーズに広げていきたいと思っています。
――最後に、本作のファンや読者に向けてメッセージをお願いします。
Bank:常に新しいことに挑戦する勇気を持ってください。ゲーム、良い本、旅行、経験など、何でも構いません。『Chicken Police - Into the HIVE!』も同じく、新たなことへチャレンジした作品です。興味を持った方はぜひ、Steamでゲームをウィッシュリストに追加してください!
Game*Sparkでは他にも過去の「INDIE Live Expo 2023」参加デベロッパー/パブリッシャーへのインタビュー記事も掲載中。その他の記事はこちらからご覧ください。