!注意!
公式ガイドラインに従ってはいるものの、本稿には攻略のネタバレに
なり得る画像が含まれます。閲覧にご注意ください。
今回はシガタケ氏(SHIGATAKE GAMES)が、2024年5月24日にSteamにてWindows PC向けにリリースした『DEVIL BLADE REBOOT』をご紹介。
『DEVIL BLADE REBOOT』とは?
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本作は、西暦2XXX年の架空世界を舞台に、連合国「エミネス」の切り札である小型高火力戦闘機「シャイニング」を駆り、敵国「ゾーク」の軍勢を蹴散らしていくSTG。
1996年に制作されたデザエモン+版『デビルブレイド』がベースにあり、現代の技術をふんだんに使った見事なフルリメイクでした。それだけでなくきちんと計算された上で、初心者から上級者まで別け隔てなく遊べるよう、細やかな心遣いも徹底して盛り込まれているのが素晴らしい。
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各ステージ(エピソード)は3~4分で、合計6つのステージが用意されており、全体を通してみると1周クリアに20分前後が必要。激しいバトルのおかげで体感としては「短い」と思うこともありました。筆者はちょうど良く感じましたが、STGに慣れたプレイヤーだと、この部分には不満が出るかもしれません。
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ともあれSTG大好きなのにド下手で、たいていの作品において2面で爆散する筆者でしたが、本作は最終ステージクリアまで最高のテンションで駆け抜けることができましたね。ともあれ早速紹介してまいりましょう。
操作・設定・言語について
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本作の操作はキーボードおよびコントローラーに対応。今回の執筆にあたり筆者は後者を選択。どちらでプレイしても問題はありませんが、ことSTGについては、自分の手に馴染むものを選ばれると良いでしょう。
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その他設定についてはグラフィックやサウンドなどオーソドックスな項目が並びます。言語表示は、当然といえば当然ですが日本語にばっちり対応。
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なおインターフェースメニューでは、より細かく「自分好み」な視覚的情報量を調節できることができます。最初はデフォルトのままで、ある程度慣れてきたらカスタマイズすると良いかもしれません。当たり判定の光量調節はだいぶ助かりました。
本編開始
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さあ始まりました『DEVIL BLADE REBOOT』。ゲームを起動すると、言語選択そしてプレイヤー名を決定する画面が。
ここからは「KUSOZAKO」と名乗らせて頂くことにします。改めてわたくし、STGが大好きではあるものの、その腕前はまさにクソザコと評されるそれでして。例えば狂ったように遊んでいるはずの名作『斑鳩』は、いまだに2面クリアがやっとという、「ドンキーコングの母かお前は」レベルなのです(ギャグマンガ日和)。
参考までに我が挑戦の軌跡……ライブラリにある所有STG過去10年のタイトルを以下にリストアップしましょう。一部STGというにはやや毛色の違うものもありますが、この26作品のうちクリアできたのはかろうじて6本か7本というものでした。
筆者のクソザコSTGプレイ遍歴
『ZERO GUNNER 2-』*
『Strike Vector EX』
『Super Bit Blaster XL』
『Kromaia』
『RefRain - prism memories -』
『The Blue Flamingo』*
『Space Invaders Extreme』*
『DARIUSBURST Chronicle Saviours』
『LUFTRAUSERS』
『Shmups Skill Test シューティング技能検定』*
『EXZEAL』
『TRIZEAL』
『Bit Blaster XL』
『Waves』
『Astebreed: Definitive Edition』
『RefleX』
『神威』
『Retro/Grade』
『Crimzon Clover WORLD IGNITION』
『9th Sentinel Sisters』
『Spermicide』*
『Nimbus INFINITY』
『SilverFrame(纯白星原)』
『STRIKERS1945 』
『レイヤーセクション™ & ギャラクティックアタック™ Sトリビュート』*
『斑鳩』
*クリアできた作品
また全く別ジャンルの作品『VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action』ゲーム内ミニゲームのSTG「モデル戦士ジュリアン」は6年経過しようとしている現在も挑戦中です。これさえクリアできたら実績コンプリートなのに……!
まずは遊んでみよう
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話を戻しまして、そんなKUSOZAKOである私めが最初に挑戦するのは難易度「NORMAL」。まずは小手調べということで通常難度から始めてみようではありませんか。意外とすんなりクリアできるかもしれませんしね。
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いざ!(1面で死亡)
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…………。
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ちなみにこれ「HARD」よりも難しい最高難度「INFERNO」だとわたくしKUSOZAKOは一体どうなってしまうんでしょうか……?
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なんか最初から攻撃の密度が濃い、激しい、なんか弾サイズが大きいあっあっあっ
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あぁっ
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戦いの基本を学ぼう
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勢い勇んで飛び出したものの、敵から煮るなり焼くなり美味しく頂かれてばかりな我らがKUSOZAKO。これは、ゲームルールを正しく理解していないからであると気付き、今更ながら取扱説明書を引っ張り出しました。
ぶっちゃけゲーム起動後に、本作の基本的なゲームルールと戦闘指南が表示されていました。それを全スルーして爆散していたどこぞのアホは誰あろうこの私です。ともあれメニュー画面から選択することで再度確認可能なので、改めて確認してみましょう。
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なるほど、つまり本作は「敵との距離」が何よりも重要であるわけですな。そして「バーサク」モードが発動することで、よりハイリスク・ハイリターンが得られる、と。
実際何度か自ら爆発四散しながら気づいたのは、敵に接近すればするほど撃破時のスコアが増えていきました。というかこのシステムを利用して「バーサクを一定時間発動させないと強制死」にしたのが先ほどのINFERNOだったんですね。
改めて攻略してみる
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となれば話は簡単です。とりあえずエピソードクリアを目指すのであれば、無理に敵を倒そうとせず、ある程度は流して、敵の攻撃から逃げ回ることに集中すれば良いでしょう。もちろんハイスコアを狙う場合はその限りではありませんが……!
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するとどうでしょう、なんとボスも突破して2面以降のステージへ進める自分がそこにいました。NORMALで2面に進めたのは快挙です(当社比)!往年の名作『斑鳩』ではいつも詰んでたことでお馴染みでもあるあの2面を!
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難易度EASYが、本作を構成する「面白さ」のコアに触れる入口だと気付く
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どうしても勝てないので、もうEASYで始めることにしました。これで負けたら泣いちゃうぞもう、という心境の筆者でしたが……しかしこのEASYこそ、本作の面白さがぎゅっと詰まった最も濃いエッセンスを楽しめるモードだったのです。
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本作におけるボムは、発射することで周囲の敵を一掃するほどの火力を叩き出し、また一瞬無敵時間を作れるまさに「起死回生」の一手であります。そのため敵の攻撃にシールドを剥がされた状態で、さらに追い込まれて逃げ場が無くなった時などに放つと良い……ということを、頭ではわかっているものの、戦闘で手一杯の忙しさの中でとっさにボムボタンを押すのは難しい。
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そこを「EASY」では、被弾時に自動でボムを撃てるようにしたのです。しかもシールド回復もしてくれちゃう。
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これ、実際に遊んでいるうちに気付いたのですが、自動ボムが身代わりになってくれるので、残りボムの数だけ敵の攻撃を受けられる図式が成り立つことに。そこへ、もともとの残機数と乗算され、例えば画像のように「残機2つ」で「ボム5つ」ということは、合計で「10回は被弾できる」ということですよね!?(ブースト発動による被弾無効もあります)
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そこに気付いてからはもうさしもの筆者ことKUSOZAKOも興奮状態に陥り、それまでの逃げるプレイから、押せ押せで攻撃を畳み掛けるような積極性を見せて攻略開始。最終的には、接近戦を仕掛けてスコアを狙いつつ、全ステージクリアまで駆け抜けることができたのです。根幹となるゲームシステムは同じなのに、難易度選択によって体感のゲームルールが異なるのが面白いですね。
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しかもボス戦において攻撃のハチャメチャぶりに翻弄されたとき、普段なら「もうだめだぁ……おしまいだぁ……」とベジータになるところが、本作では「俺は勝てる俺は勝てる!勝てる勝てる勝てる勝てる!」と声が漏れたくらいには、このEASYモードでテンションがはるか天空までぶちあがっていました。ヤバイ(まったく関係ない作品ですが、端的に筆者のテンションを表した例)。
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もちろんNORMAL以上の難易度では、まだまだ4面にいけるかどうか、という技量ですが……少なくともEASYでもクリアしたことで自信がついたので、少しずつ他のレベルも攻略を進めています。
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こうして執筆しながら本作について改めて気付くのは、簡単なレベルでは、いわゆる敵の攻撃が露骨に手ぬるくなる系の「接待」が行われ、難度が上がるにつれ敵の攻撃が激しくなるだけ……という単純な設計ではなく、あくまでこちらの機体機能に差異を設ける「縛り」の強弱で味付けがされているということ。
何より、EASYモードで割とすぐに「面白さ」のコア部分に触れられたことは大きなグッドポイント。おかげでいつの間にか、ステージ選択モードから、各ステージでハイスコアを狙い始めたりと、本作が提供する遊びにどこまでも深くハマり始めている自分がいましたね。
戦って得た報酬でアンロック要素を解禁しよう!
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ところで、それぞれのステージ(エピソード)をクリアすると、そのスコアに応じていくらか資金が手に入ります。
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その所持金を用いれば、様々な要素をアンロックすることができます。1回で買い切りのものから、何段階かに分けて購入することで効果が上乗せされていくものまで色々です。コンティニュー回数が増える、というアンロックは後者の方ですね。
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そんな中で「レトロモード」を解禁すると、1996年当時に作られた『デビルブレイド』のアレンジ移植版(バーサクシステムの追加)をプレイすることが可能。ゲームの核となる部分は変わらないので、本編を一通り遊んだら、こちらも挑戦してみると良いかもしれませんね。
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プレイすればするほど、本作に用意された「遊び」の沼にずぶずぶ沈んでいく……いやほんと楽しいです。もともとSTGが大好きという自分の好み部分を差し引いても、夢中でプレイしています。
もし本稿で少しでも本作に興味を持ったものの、STGがそもそも苦手という方……EASYモードは入口として申し分のなく、そこを足がかりに本作攻略の旅を始めるのもきっと悪いことではないと思います。一緒にハイスコアを狙ったりして遊びましょうぜ!
タイトル:『DEVIL BLADE REBOOT』
対応機種:Windows PC
記事におけるプレイ機種:Windows PC
発売日:2024年5月24日
著者プレイ時間:7時間
サブスク配信有無:記事執筆時点においては、無し
価格:1,800円(2024年6月7日まで1,570円のセール中)
※製品情報は記事執筆時点のもの
スパくんのひとこと
STG下手な筆者に対しても、どこまでも懐深く遊びを提供してくれるすんばらしい作品スパよ!!!