注意
本稿には攻略のヒントまたは解になり得る画像等が含まれているため
ネタバレにご注意ください。
今回はChraphが、2024年7月29日にSteamにてWindows PC向けにリリースした高難度担架アクション『STRETCHER MEN』をご紹介します。
『STRETCHER MEN』とは?
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本作は、担架を持つ二人組を主人公に、病人を落とさず目的地まで運んでいくアクションゲーム。こうして書くといたって平凡そのものなのですが……この二人組の移動をコントローラーの各スティックで操作する、と書くとおやおや少々難しいかもしれんねという空気が出てまいります。
そこへさらに、ちょっとした斜面で死亡(?)する繊細な足腰と、嫌がらせみたいなカメラワークが合わさることで、本作の難度は飛躍的に上昇。筆者よろしく2つ目のチェックポイントにたどり着けないんですけど!?みたいなプレイヤーも続出していると思われます(勝手な推測)。
一体どういうことなのか、実際に紹介しつつお見せしましょう。ブーたれてはいますが、腰砕け系という意味においては十分面白いプレイフィールでした。
操作・設定・言語について
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本作の操作系は、キーボードおよびコントローラーに対応。マウスカーソルは存在せず、スティックまたはキーでのみ操作するという割り切った設計です。
設定画面もシンプルそのもの。画面サイズに音量、そして言語設定という具合ですね。その言語は、日本語にバッチリ対応。翻訳は問題なく、というかそもそもが簡潔にまとまっているシステムなので、直感的に操作が理解しやすいような作りになっています。
ただし個人的にはせめて、操作キャラに対するスティックの割り当てを変更できたらなと思いました。カメラアングルによってキャラの左右が入れ替わるので、簡単にはいかない話であるということは理解しつつも、
本編開始
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さあ始まりました『STRETCHER MEN』。冒頭からすでに担架をもってエッサホイサと我らが主人公の二人組が登場しました。
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本作は極めてシンプルという設計が随所に散りばめられており、それはこのチュートリアル画面(?)からも見て取れましょう。操作としてはコントローラーの左右スティックで前の人、後ろの人の位置取りを調整し、LTとRTで前進後退を使い分けます。
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繰り返しますが、この操作方法については、せめて画面上に表示される左右の立ち位置に、ステックの左右が対応してくれていたら、もっとやりやすいのにな……と感じてやみません。まあ慣れたらそこまで気にはならなくなりましたが!
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ともあれ病人を放置してその場でグルグル回ってもしょうがないので先へ進みます。本作のカメラワークは、攻略難度を絶妙に上げてくれちゃう要素ですが、個人的にはそのアングルのおかげで、自分で操作しつつもどこかで「映画を観ている」ような感覚も楽しめました。
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ただし同時に、「次にどこへ進めばよいのかわからん」という現象も起きているため、正解のルートを探り当てるまでは結構なストレスが溜まるかもしれません。
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そう、本作における理不尽要素はこの「正解ルート」を発見するまで何度も襲いかかってきます。我らが主人公は、がっしりした見た目に反して極めて貧弱な足腰を持っており、ちょっとした斜面で滑落してそのまま死亡したり、水につま先が浸かっただけで即死したりと「ス◯ランカーかお前は」と言いたくなる繊細さです。
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特に最序盤のここは難所といっても過言ではないはず。
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え、行き止まりじゃないの?と思って右や左へ進めば「画面内に戻ってください」とカウントダウンと共に警告が表示されて0になればゲームオーバーになるのはどうなんだ!
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ほんじゃあこの斜面を登るしかねえべさと足に力を入れれば滑落死で……
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そいじゃこっちかとナナメに浅く斜面を登りきった先は崖でやっぱり滑落死が待っていました。
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クソッ!毎度毎度最初からやり直しは面倒だ!一気に駆け抜けてやる!
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からの病人落下でゲームオーバー。
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くるくるくる……
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そーれ!(投下)
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ストレス発散もしつつなんやかんやで正解ルートが見つかったので攻略に戻ります。
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途中で何度か画面からはみ出しそうになりましたがゲームオーバーぎりぎりでこれを回避。足取りも軽く、次なる目的地まで運んでいきます。
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すると、ちょっとした水たまり(池?)のようなものが進行上のルートに現れました。
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カメラワーク的にここ以外のルートが許されておらず、また池自体も見る限り膝くらいの深さです。ははぁ、なるほど。ここは速度を緩めつつ病人を濡らさないよう池を慎重に進むんですn
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お前は何をしているんだ?
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意味わかんねえ!なんで濡れたらお前が死ぬんだよ!(魂の叫びと全力疾走)
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そしてじゃあ池を避けるわ……と迂回すれば画面外でゲームオーバーになった図。
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なんとかチェックポイント1まで辿り着いたので、一応以降のリトライはそこから始まります。このあとも「それはズルじゃないかな!?」というカメラワークの動きも相まって、本当に高難度で楽しませてくれる本作……各要素がシンプルなので余計に隙が無いと言いましょうか。
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正直この記事書いてる時点でもクリアできる気がしないんですが、意外なことに感想としてはずっと笑い続けているというものでした。いっそこれくらいバカバカしい方が腰砕け系ゲームとしては正解なのかもしれない……そんな思いとともに始まる夏休み、皆さんもちょっとした笑いを得てみませんか?(錯乱)
タイトル:『STRETCHER MEN』
対応機種:Windows PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:Windows PC(Steam)
発売日:2024年7月29日
著者プレイ時間:2時間
サブスク配信有無:記事執筆時点においては、無し
価格:828円(2024年8月5日まで920円のセール中)
※製品情報は記事執筆時点のもの
スパくんのひとこと
理不尽を面白いと思えるかどうかが分水嶺(?)と言えるスパよ