■「ニード・フォー・スピード」
Need for Speed / 監督：スコット・ワウ 公開：2014年（米）
続いては、TVCMが日本でも公開されていたことが記憶に新しい2014年の映画「ニード・フォー・スピード」。海外ドラマ「ブレイキング バッド」で有名となったアーロン・ポールが主役を担当。原作ゲームさながらのカーアクションシーンがこれでもかと詰められ、チューンアップされた実際の高級車たちが物語を彩ります。しかし、ただレースするだけかと思いきや、ドラマ仕立てのストーリーも見所の1つ。主人公が勝ち取る勝利は観ていてスカッとするTHE 娯楽作品です。ちなみに映画情報サイトIMDbのメタスコアは39点と評価は厳しめ。
■「トゥームレイダー」
Lara Croft: Tomb Raider / 監督：サイモン・ウェスト 公開：2001年（米・英・独・日）
トレジャーハンターの女性ララ・クロフトの冒険を描き、現在はゲーム最新作も開発中の映画版「トゥームレイダー」は、日本でも民放で放映されたことのある人気作。主演は当時20代後半だったアンジェリーナ・ジョリーで、共演にはのちに「007」シリーズの6代目ボンドとなるダニエル・クレイグが出演。2003年には続編も製作されました。激しいアクションあり、お色気シーンありと難しいことを考えずに観れる作品です。とはいえ、アンジェリーナ・ジョリーは旧ララ・クロフトに近いビジュアルだったので、リブートゲーム版のようなララをベースに映画化してほしいのは自分だけでしょうか…。
■「アローン・イン・ザ・ダーク」
Alone in the Dark / 監督：ウーヴェ・ボル 公開：2005年（米・加・独）
フランスのデベロッパーInfogramesが生んだサバイバルホラーシリーズ『アローン・イン・ザ・ダーク』。本作は2005年に知る人ぞ知るB級映画監督ウーヴェ・ボルによって映画化されていました。彼は、この作品のほかに『ハウス・オブ・ザ・デッド』『Postal』『ダンジョン・シージ』といったゲーム作品の映画化を監督を務めるなど、ゲームとはなにかと縁の深い人物。しかしながら評価はほぼ芳しくなく、かの有名なゴールデンラズベリー賞をW受賞（2008年：最低監督賞、最低功績賞）するなど、実績はバッチリ。B級映画を好んで見てしまうマゾゲーマーの方にぜひおすすめしたい作品です。
■「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」
Prince of Persia: The Sands of Time / 監督：マイク・ニューウェル 公開：2010年（米）
1989年に生まれ、現在はUbisoftが権利を所有しているアクションゲーム『プリンス・オブ・ペルシャ』シリーズ。アラビア調の世界観と謎解きが魅力の本シリーズは2010年に映画化。ゲームとの直接的なつながりはありませんが、オリジナルと同じペルシャ帝国を舞台にしており、その壮大な映像美が特徴です。主演は近年、「複製された男」や「ナイトクローラー」など注目作に相次いで出演しているジェイク・ギレンホール。謎解き要素はあまりありませんが、アクションシーンは満載。疲れた時に頭をカラッポにして観たい映画と言えます。なお、IMDbのメタスコアは50点と賛否両論。ゲーム原作映画は基本的に低評価が多いので、「5割取れてるなら面白いんじゃね？」と錯覚してしまうある意味珍しい作品です。
■「マックス・ペイン」
Max Payne / 監督：ジョン・ムーア 公開：2008年（米・加）
最後に紹介するのは、2001年に生まれたシュータータイトル『Max Payne』の映画化タイトル。「TED」や「ローン・サバイバー」で知られるマーク・ウォールバーグが主人公マックス・ペインを熱演しています。ベースはRemedy Entertainmentが開発したゲーム版1作目ですが、いくつかの設定において相違点が存在。とはいえ、バレットタイム"風"な演出や銃撃シーンといったアクションは見ごたえたっぷりです。なお、エンドクレジット後には続編を見据えていたのか、意味深な映像が挿入されます。公開から7年以上が経ったいまも音沙汰無しなのでお流れになってしまったようですが、IMDbメタスコアは31点なので続編を製作しないで正解だったのかも。
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いかがでしたでしょうか。以上で紹介したほかには、『モータルコンバット』『キング・オブ・ファイターズ』『デッドライジング』などゲーム原作の映画作品はいくつもあります。毒にも薬にもならないB級映画愛好家としては、クリスチャン・スレーターが主演の「アローン・イン・ザ・ダーク」を"あえて"推したいところ。
なお、最初に述べたように、面白いかどうかは保証いたしかねますので、重ね重ねご注意くださいね。筆者が観たことのない作品もまだたくさんあると思いますので、このゲーム原作映画がリストにないぞ！という読者の方がいらっしゃいましたら、仮にそれが面白くなくても当記事のコメント欄にてお知らせください。
