気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Miro Straka氏開発、PC向けに2月6日リリースされたパズルストラテジー『Euclidean Skies』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、マップを変形・回転させてヒロインを出口に導くパズルストラテジー。幻想的な雰囲気の中、敵を倒しながら、55にも及ぶレベルをクリアしていきます。高難易度なため、レベルスキップモードも搭載。日本語にも対応済みです。
『Euclidean Skies』は1,010円で配信中。
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――まずは自己紹介をお願いします。
Miro Straka氏(以下Straka氏)『Euclidean Skies』と『Euclidean Lands』を開発したMiro Strakaです。ゲームや他のインタラクティブコンテンツを作っています。ゲーム開発を始める前は、建築を勉強していました。ウィーンに住んでいる28歳で、結婚しており娘がいます。普段は一人で開発をしており、kunabi brotherからゲームをパブリッシングしています。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Straka氏本作は『Euclidean Lands』から進化したものなので、いつと言うのは難しいですね。『Euclidean Lands』の開発は仕事の合間に趣味として2015年に開始し、2017年にリリースした後、フルタイムで本作の開発に取り掛かりました。まずはすでに作ってあったプロジェクトをベースにステージのプロトタイプを作り始めたのですが、これは回転の挙動が異なることからコリジョン(衝突)を起こし、うまくいかず、結局ほぼ全て一から作り直すことになったんです。グラフィックも一から作り直し、今では柔らかなシャドウや雲、天気のエフェクトなどがあります。
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――本作の特徴を教えてください。
Straka氏一番の特徴はねじれたシステムの中にあるねじれですね。コアとなるシステムは、ルービックキューブのような世界での戦略的なバトルです。プレイヤーは環境を曲げて、回転させ、敵を倒すためにアドバンテージを得るのです。最初はキューブだけですが、すぐに形が変わり、複雑な回転が登場します。これはつまり、各ターンが終わるたび、ステージ全体の形が変わり、異なった挙動をすると言うことです。キューブであれば、ターンの終わりにもキューブですが、そうでない形の場合、その結果は無限大に変化します。これにより、ゲームプレイがとても複雑になるのです。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Straka氏はい、本作は『GO』シリーズから大きな影響を受けているだけでなく、『Monument Valley』からの影響もありますね。大きなタイトルですと、『ゴッド・オブ・ウォー』のワンカットカメラを採用しており、本作でも画面の切り替えがない、ワンカットとなっています。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Straka氏本作はとても難易度の高いパズルゲームです。クリアするためにはかなり頭を使うので、誰にでもオススメできるものではありません。一手ずつしっかりと考えないと、クリアできませんよ!
――ありがとうございました。
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