今回プレイするのは、Robot Gentlemanが贈るPC向け『60 Seconds! Reatomized』。本作は、核の被害を受ける前に急いで物資を集めてシェルターに避難し、その物資をやりくりしながら生き延びるサバイバルシミュレーション『60 Seconds!』のリマスター版です。
本作では、グラフィックやサウンドにリマスターが施されただけではなく、ゲームプレイモード「サバイバル・チャレンジ」をはじめとした新要素が追加されています。
「核戦争後の世界」は僕が大好きな舞台ですが、このゲームではまだ世界は滅びておらず、モヒカン頭でヒャッハーする時期ではない……。
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じゃあモヒカンをこうやって、七三分けに……
最初はチュートリアル!準備→サバイバルだ!
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本作は2つのパートに分けられている。1つ目は、家中に散らばった物資を限られた時間内にかき集め、家族と共にシェルターに避難する「準備」パート。2つ目はシェルターの中で、限られた物資をやりくりしたり、シェルターの外で物資を集めたりしながら救助が来るまで生き延びる「サバイバル」パート。
まずはチュートリアルで基本的なシステムや操作を覚えていこう。
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準備パートでは、父親テッドを操作し、60秒の制限時間内に家中の物資を集めてシェルターに放り込む。
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物資には、食料や水、オノ、銃、トランプといった娯楽グッズ……色んな物がある。その中から優先順をつけて選ぶ必要がある。
物資の他に家族もシェルターに連れて行かねばならない。一度に最大4つまでの物資を運搬出来るのだが、物資は大きさによってコストが変わるので、どう組み合わせて運ぶかも重要だろう。
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ちなみに、ぽっちゃり系長女の運搬コストは3。重い。
避難訓練的なチュートリアルを終え、次からは本番だ。
奥さんのドローレス、娘のメリージェーン、息子のティミー……一家の大黒柱である父親は家族を守る事が出来るのだろうか。
拾うアイテムの優先度を見極めて準備!
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いよいよ本番の準備パートがスタート。
操作キャラと3つの難易度が選択可能。操作キャラは父親、難易度は中間であるサバイバーを選択した。
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色々考えた結果、何より必要なのは食料と水。食って飲んでりゃ死ぬ事はないだろう。
次はトランプやチェスなどの娯楽グッズ。閉鎖空間ではストレスが溜まって諍いが起こりやすくなる。悪くすれば殺し合いに発展してしまうかもしれない。
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初プレイなのでこの推理には何の根拠もないが、パニックもの映画じゃ定番だもんね。
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食料と娯楽グッズ、あとは目についた物を適当に拾ってシェルター生活だ!
上手くいかないサバイバル……
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シェルター内では食料と水の分配が毎日行われる。
シェルター生活がいつまで続くかわからない今、節約しなければならないのだろうが、まあ初日だしパーッといこうぜ!
食料分配の他にも、外への探索、来訪者や略奪者への対応など、何かしらのイベントが毎日発生する。武器を持っていれば略奪者を追い返せるし、食料が余っていれば来訪者に分け与える事も可能だ。
つまりは最初の物資の準備が何より大切なのだ……って、あれ?もしかして娯楽グッズってハズレ物資だった……?
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確かに娯楽グッズはそれはそれで役に立つのだろうけど、食料や水に比べると優先順位は高くなかったのだろう。
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そして家族は一人また一人と命を落とし、初プレイは17日目で幕を閉じたのだった……。
何が悪かったのか?反省点を探す!
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その後何度かプレイしても30日を超える事はなかった。避難生活の大幅な見直しが必要だ。
これまでのプレイでは早々に食料と水が無くなってしまい、藁にもすがる思いで外へ探索に向かうも、シェルターに残してきた家族は既に餓死し、探索へ出た父親もアクシデントにより外で死亡するというパターンが多かった。
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一日の始まりに家族の健康状態がチェック出来るので、様子を見ながら食料や水を与えていく。節約だ。
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その次に重要なのはスーツケース。探索時には1つだけ物資を持って行けるのだが、スーツケースがあれば最大4つまで物資を持っていける。
地図を持っていけば迷子になる事はなくなるし、武器を持っていけば自衛に役立つ。探索の成功率がグンと上がるのだ。
以上の事を踏まえて再チャレンジだ!
物資の節約をしていたら息子が……
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息子が水を欲しがっているのだが「水は昨日飲んだでしょ!食事の日は明後日!」と無視をしたら……
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翌日、メモ帳に猟奇的なイラストが描かれていた。
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猟奇的なイラストも怖いけど、抗議の仕方も怖いわ。君……なんか言ってよ。
時折息子の物言わぬ無言の抗議にビビりつつも、良い具合に食料を節約出来ている。この調子で行けば救助が来るまで生き延びられるのではないか!?と希望が見えてきた。
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前述したとおり、定期的に来訪者イベントが発生するのだが、運が良ければ食料などの物資が手に入り、悪ければ物資を奪われたり壊されたりしてしまう。イベントはハイリスク・ハイリターンだ。食料や物資は潤沢にある今、そんなギャンブルをする必要はないのだが……
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「順調だからこそ刺激が欲しいんだよ!」というクソみたいな理由で家族を危険に晒す吉田パパ。そしてその結果は……
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今回も餓死エンド……
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その後、イベントで関わった人たちが新しい野営地に招待してくれて無事エンディングを迎える事が出来ました。ただ娘の怪我を放置しまくった結果、公的医療制度のしっかりしたカナダへと逃げ出して行ってしまったので、娘抜きのエンディングですが……。
準備パートで限られた時間で必要不可欠なアイテムを拾い集め、サバイバルパートでそのアイテムをどうやりくりしていくかを考えるのが楽しかったです。「あの時来訪者を迎え入れなければ……」「あの時娘の怪我を治療していれば……」と選択しなかったIFの世界線が気になり、何度もプレイしたくなるゲームでした。まだ一番高い難易度もプレイしていないし、まだまだ繰り返し楽しめそうです。
『60 Seconds! Reatomized』は、PCを対象に配信中です。
吉田輝和のプロフィール:19年にわたって自画像の絵日記を書き続けているおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、2018年にはアニメ作品に2回登場した。何故こんなに漫画登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。