気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Hyper Three Studio開発、PC向けに1月22日にリリース(スイッチ版は後日発売予定)された動く3D間違い探し『小さな世界(Tiny Lands)』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、2つの画面を見ながら決められた数の間違いを探す3D間違い探し。ミニチュアのような独特なビジュアルに、動くオブジェクトなどが特徴です。時間制限はなく、間違えてもペナルティがないことから、リラックスしたゲーム体験が楽しめます。日本語にも対応済み。
『小さな世界』は、720円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Hyper Three StudioHyper Three Studioは2019年9月にスペイン・バルセロナで設立された小さなゲーム開発スタジオです。メンバはー、Isaac Cortez(プログラミング)、Abraham Cortez(ゲームデザイン)、Oscar Flores(コンセプトアーティスト)の3人です。全員が中央アメリカの小さな国、エルサルバドルの出身です。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Hyper Three Studio本作の開発は2020年3月に始まりました。実は本作のアイデアは、私たちがよく見間違えられたということが発端です(IsaacとAbrahamは双子の兄弟)。なので、私たちもわざともう片方の名前を名乗ったりして、他の人をからかったりしたものです。そのようなことから、間違いを探すというシンプルでありながらも美しいゲームを作ろうと思い立ちました。
――本作の特徴を教えてください。
Hyper Three Studio私たちは本作を「ハイクオリティでカワイイ」ゲームにし、目で楽しめるものにしたいと思いました。本作はただの間違い探しではなく、没入感のあるビジュアルとオーディオを簡単なゲームシステムで体験できるのです。
私たちは昔からある2Dの間違い探しゲームとは異なるものを作りたいと思ったことから、本作では3D間違い探しを体験できます。プレイヤーはあらゆるアングルから様々な間違いを探さなくてはいけません。これにより、大きさ、色、角度、位置、と言った要素もゲーム要素として取り入れられています。
本作では、波の音、鳥の鳴き声、雨の音、雷の音など、シーンに合わせた没入感のあるサウンド体験をすることができます。これにBigRicePianoによる癒し系BGMが合わさり、リラックスした時間を楽しむことができるのです。
本作に時間制限はありませんし、間違えてもペナルティはありませんので、自分のペースで楽しんでください。Twitchのコミュニティで遊んでも楽しいので、是非やってみてくださいね!
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Hyper Three Studio私たちはミニチュアのエフェクトが大好きなのですが、これは私たちが子供の頃に新聞に載っていたゲームから影響を受けています。今のゲーム市場にビジュアル的魅力があり、遊んでも楽しいというゲームがありませんでした。また、本作は双子の兄弟とその違いを探そうとした人によって作られた、というのも影響していると言えるでしょう。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありました?
Hyper Three Studio私たちの別のプロジェクトに投資をしようとしてくれた人がいたのですが、新型コロナによるスペインへの移民手続きの遅れにより、プロジェクトを降りてしまいました。それでも、チームは目標に向かって作業を続けています。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫でしょうか?
Hyper Three Studio本作はストリーマーにとってもコミュニティと繋がるのに適したコンテンツだと思っています。私たちも、本作を誰かがプレイしているのを見てみたいです。なので、配信も収益化も大丈夫ですよ。まさにWin-Winです。私たちもゲームというものが大好きですので、私たちが作ったものが皆さんに少しでも還元できれば嬉しいと思っています。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Hyper Three Studioインディー開発者として、日本のコミュニティと配信者の方達に感謝いたします。皆さんが私たちのこの小さなゲームを楽しんでいる姿をぜひ見てみたいです。ニンテンドースイッチ版も発売予定なので、ソファやベッドで寝転びながら楽しんでくださいね。(笑)
本作は今後も定期的にアップデートを行い、もっと楽しいコンテンツをプレイヤーの皆さんに提供していく予定です。
――ありがとうございました。
◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に300を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。