気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、JellySnow Studio開発、PC向けに1月28日に正式リリースされた横スクロールローグライクアクション『Metal Unit』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は古代怪物とエイリアンに侵略された地球を舞台に、「M-Unit スーツ」パイロットの「ジョハンナ」による、敵側に寝返った姉への復讐が描かれる横スクロールローグライクアクション。一度死ぬと装備品が失われる緊張感のあるプレイが楽しめます。日本語にも対応済みですが、開発者によると小さな開発チームゆえ翻訳のミスなどがあるかもしれず、その際はぜひ教えていただきたいとのことです。
『Metal Unit』は、1,520円(2月4日までは20%オフの1,216円)で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Felix Soumpholphakdy氏(以下Soumpholphakdy氏)JellySnow StudioのCEOであるFelix Soumpholphakdyです。昼間は学校でコンピュータサイエンスを教えています。空いた時間を使い、インディーゲーム開発を行っています。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Soumpholphakdy氏本作の開発は2018年8月に始まりました。その頃、今は同僚であるTaehoonに出会い、彼がインディーゲームを作りながらUnityとプログラミングについて学びたいと言ってきたのです。その後、Heedoと出会い、彼はサウンドデザイナーとして私たちのチームに参加することとなりました。
――本作の特徴を教えてください。
Soumpholphakdy氏本作はランダムなローグライト要素(レベル、アイテムドロップ)と、手作業で作られた要素(ストーリー、パズル)が組み合わされているのが特徴です。これら2つが互いに干渉してしまうことが多く、バランス調整は難航しました。およそ1年間の早期アクセス中にはプレイヤーたちからフィードバックをいただき、このバランスを改善していったのです。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Soumpholphakdy氏『Dead Cells』『メタルギア』『NieR: Automata』のような他のゲームからインスピレーションを受けています。また、ストーリーは「新世紀エヴァンゲリオン」や「ダーリン・イン・ザ・フランキス」のようなアニメと似た雰囲気を持っています。私は個人的に、素晴らしいゲームデザインとストーリーテリングを得意とする小島秀夫監督を尊敬しています。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Soumpholphakdy氏新型コロナは本作の開発にそれほど影響ありませんでした。以前からオンラインで作業をしていましたので、それが続くこととなったのです。影響があった一番大きな出来事と言えば、ゲーム展示会が中止になってしまったということでしょう。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫でしょうか?
Soumpholphakdy氏もし本作の配信やその収益化に興味があるのでしたら、とても嬉しいです。ぜひやってください。その際、私たちにご連絡いただければ、チャンネルの宣伝もさせていただきます。最近は本作を配信する様子を見るのが私の楽しみです。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Soumpholphakdy氏日本のすべての読者の方とサポートしていただいた方に感謝いたします。本作は日本のゲームとアニメから多大な影響を受けています。皆さんが本作を楽しんでいただけると嬉しいです。何かご質問がありましたら、遠慮せずにいつでもご連絡ください。
――ありがとうございました。
◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に300を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。