Blizzard Entertainmentは、ハックアンドスラッシュアクションリマスター『ディアブロ II リザレクテッド(Diablo II: Resurrected)』のテクニカルアルファテストを4月9日から開催しました。
2000年にPC向けに発売された『ディアブロ II』の魅力をそのままに、3Dグラフィック化や4K解像度対応、サウンドのブラッシュアップなどを行ったリマスター版の本作。今回行われるアルファテストはシングルプレイのみ可能で、リマスターされた本作の動作やパフォーマンスなどに焦点を当てた内容になります。
本稿では、Blizzard Entertainmentより提供されたテクニカルアルファテストのプレイレポートをお届けしていきます。なお、Game*Sparkでは、既存の『ディアブロ II』ユーザー向けのプレイレポートも別途掲載しています。こちらもあわせご覧ください。
冒険の始まり!筆者が選んだのはソーサレス
最初に、筆者は当時PCを所有してなかったためオリジナル版『ディアブロII』をプレイしていません。その後『Path of Exile』『ディアブロIII』『Titan Quest』『Grim Dawn』などのハックアンドスラッシュ作品はプレイしているため「影響を受けた作品から原点に戻る人間」のレポートになるため、多くのことが初体験となるためご了承ください。
アルファテストではシングルプレイのみ遊べる仕様。メニューにはTCP/IPの項目もありますが、マルチプレイヤーの機能に関しては不明です。なお、テストは「バーバリアン」「ソーサレス」「アマゾネス」の3クラスを使用し、ストーリーActIIまで進行可能です。
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今回は魔法職であるソーサレスを選択してゲームスタート。プレイヤーの冒険は「ローグの野営地」という名前の拠点から始まります。この拠点は買い物やチェスト、ワープポイントが存在しています。とりあえず一通り話を聞いたあとは野営地を出て、フィールドへと向かいます。
ワープポイント登録時に思ったのですが、他のワープポイントがある地域の名前が表示されるのは非常に親切ですね。筆者は基本的にゲームで道に迷うタイプの人間なので、ポイントを探すべき土地の名前がわかるのはとてもありがたく感じました。
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戦闘!アイテム!ビルド!ハクスラの楽しさが詰まっている
本作の操作はとてもシンプルです。戦闘中に関してはフィールドの移動と攻撃スキル、ポーションの使用以外ほぼ行うことがありません。インベントリ表示やスキル、仲間ウィンドウなどの機能もありますが、これらもショートカットで簡単アクセス可能なので特に困ることがありません。
本作のスキル使用に関しては後発作品のような「スキルバー」がなく、スキル画面から「F1からF8(設定で最大16個までのキーに指定可能)」に登録して切り替える必要があります。この切替は最初は少し使いづらいかな、とも思ったのですが実際は使用するスキルも限られているため、今回のプレイ中は特に不便に感じられませんでした。
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ゲームはとにかくフィールドを進んでモンスターと戦うことの繰り返しです(もちろんメインクエストもありますが)。自分の求めるヒーローのビルドを作り出し、それに適合するアイテムを手に入れるために再びモンスターを倒し続ける。その繰り返しを決して飽きさせず、気がつけば数時間経っていることにジャンルの「お手本」となったゲームの実力を感じさせます。
筆者の選んだソーサレスは、スキルツリーで「氷」「雷」「炎」それぞれの魔法を習得可能。範囲攻撃や敵へのデバフなど、プレイヤーによって幅広いビルドが作れそうな印象です。筆者はレベル12で覚えた「ファイヤーボール」が威力と範囲共に使いやすかったので、この技の一点強化を目的にした装備を探し求めました。
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最終的には拠点で購入した杖で殲滅速度が上がり、マナの上限をあげられるアクセサリーなどで継戦能力が上昇。求めた方向性が噛み合う快感はなんとも言えないハックアンドスラッシュの魅力ですね。
オリジナル愛と時代への調和を感じるリマスター!
以前行われたインタビューでも明かされていますが、本作は「オリジナル版の体験」を得られるように大切にリマスターされています。ただし、グラフィックはもちろんサウンドのほか、一部のUIやシステム、チェストの拡大などさまざまな面で遊びやすくなるように改善されています。
その中のひとつが、オリジナル版ではなかった「コントローラー対応」です。リマスター版はPC/コンソールでのリリースになり、コントローラーでもプレイがしやすくなるようなアクセシビリティ改善などが行われています。今回のテストでもコントローラー操作に対応。公式Q&Aでは「まだ開発中」としていますが、違和感なくプレイすることが可能でした。
コントローラーを使用することで専用UIに切り替わるのですが、「キーに登録してるスキルがすべて表示される」「インベントリのソート」などは非常にわかりやすく感じます。ただし、インベントリ画面からのアイテム使用やポーションのベルト登録速度に関しては、マウス操作のほうが上回る印象。ポーション8つ使い切るような激しい戦闘になる前に敵全滅を目指すか、安全な場所まで逃げられれば問題はなさそうですが……。
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ゲーム内オプションではリマスターで追加された「ゴールドの自動回収」のON/OFF機能のほか、キーバインディングなどを含む「オリジナル版」「リマスター版」変更設定も存在。ゲーム内容だけでなく、ちょっとしたプレイ感覚でもオリジナル版を求めるユーザー向けの設定も用意されているようです。
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自動回収では歩くだけで拾えるので楽ですね。
ここまで『ディアブロ II リザレクテッド』に関するプレイレポートをお届けしてきました。ハックアンドスラッシュの「敵を倒してアイテムを集めてビルドを作り上げて……」という楽しさが、これでもかというくらい濃縮している作品です。決して派手な演出などはありませんが、それがむしろ狩りの快適さを増している印象です。
今回が初『ディアブロII』となった筆者は、プレイしてみて気がついたらActI後半まで一気に駆け抜けていました。本作の「王道な高い完成度」と「シンプルで奥が深い中毒性」がこのジャンルの偉大な礎になったのだろうな、と思います。また、初プレイながらゲーム内容でほとんど悩まずにプレイできたことに、『ディアブロII』以降発売された作品に大きな影響を与えていることを理解させられます。
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テクニカルアルファテストは今後も開催予定。少なくともあと1回は行われることが公式サイトで明言されています。また、製品版ではマルチプレイヤーモードはもちろん、日本語対応なども行われることが発表されています。
『ディアブロ II リザレクテッド』は2021年内中のリリース予定です。製品版ではオリジナル版のセーブデータの引き継ぎも可能です。