最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回は2021年6月5日にonereight/Team EARTHWARSより、PC(Steam)向けに早期アクセスが始まったハクスラアクション『LOST EPIC』の爆速プレイレポをお届けします。
『LOST EPIC』とは
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『LOST EPIC』は、累計30万ダウンロードを記録した横スクロールアクション『EARTH’S DAWN』を開発したTeam EARTHWARSの最新作。
本作は神が人を喰らう地「神域」を舞台に、神と人との戦いを描いたメトロイドヴァニアスタイルのハクスラアクションゲームです。「シンギ」と呼ばれる技を組み合わせ、流れるコンボが炸裂するハイテンポなバトルアクションと、自由なキャラクタービルド、多彩に進化する武器とクラフト要素、最大3人でのオンラインプレイを特徴としています。
また、『Fate/Grand Order』や『アズールレーン』のイラストレーターNamie氏によるキャラクターデザインと、実力派声優陣によるキャラクターボイスがストーリーを盛り上げます。早期アクセス版では、執筆時点で遊べるエリアは6エリアの内2エリア分がプレイ可能。執筆時(2021年6月10日現在)のボリュームとしては、7~10時間楽しめる内容になっているとのことです。
ハイテンポバトルとシステム
プレイヤーは、かつて神々から切り捨てられ全てを失い死を待つ者達「殲民(せんみん)」のひとり。神を殺す技「シンギ」を操る騎士として召喚され、6体の神を倒すべく「神域」へと足を踏み入れる場面からスタートします。
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神域の入口に召喚されたてのプレイヤー。まだ視界が定かでないのか、モノクロの世界に包まれてチュートリアル開始です。2D探索アクションが芯となる本作は、アクションのシステムはしっかり作り込まれている印象です。
基本操作
最初から2段ジャンプや壁のでっぱりに掴まってのジャンプアクションが可能です。攻撃は弱・強と「シンギ」の技を1つ扱えます。それぞれの攻撃ボタンを連打すれば、簡単にコンボ出せる様になっており、キーの組み合わせで相手を空中に打ち上げ、空中で連続攻撃を加えることもできます。
「回避行動」もあり、動作中は一時的に無敵状態に。はじめは使えませんが条件を満たせば、反撃動作のない「パリィ」も可。それぞの動作はスタミナを消費し、スタミナ切れになると動作が鈍くなりますが、回復が早いのでテンポよく戦えます。
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基本動作のチュートリアルを終えると、魔女セシリアに導かれてキャラクターメイクに切り替わります。キャラクター作成はできあいのアバターを選択し、ボイスを選ぶシンプルなもの。髪型や皮膚の色など細い編集はできません。
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魔女セシリアから、オンラインプレイに参加するためのアイテム「霧のとばり」を受け取りいざ出発!神域へ向かう道中、オープニングの演出に気分が盛り上がります。
最初のエリア「豊穣の神域」に到着すると、さっそく敵がお出迎え。「ENEMY ENCOUNTER」と表示が出ると、ベルトスクロールアクションの様に移動可能な範囲が制限され、敵を倒すまでは逃げられない状況になります。はじめから3体の「グラティアン」を相手にしますが、コンボとシンギの連続攻撃で難なく撃破。
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敵が重なっていれば、1撃でも複数の敵にダメージを与えられるので、1体づつ倒す必要はありません。敵を倒すと赤いカケラ「アニマ」を自動で入手。アニマについては後ほど説明します。「ENEMY ENCOUNTER」となった場合のみ、戦闘評価があり、無傷やコンボの多さによってボーナスが貰えます。通常は、敵に遭遇しても「ENCOUNTER状態」とはならず、戦うも逃げるも自由です。
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カウンター攻撃
攻撃を当てると、敵の中央にリングゲージが表示され、それが溜まると「ブレイキング攻撃」が可能に。1体のみに対してダメージが入る攻撃ですが、攻撃モーション中は無敵状態になります。はじめは、必殺技であるシンギの種類や攻撃力、スタミナも少ないので、強敵に対してはハイテンポバトルとはいきません。序盤からフィールドには図体が大きい強敵が徘徊しており、プレイヤーと同様に必殺技を出してくるので苦戦必須です。
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敵の目が赤く光るのが必殺技を出す合図。十分に攻撃を引き付けてシンギを放てば、「シンギカウンター」となり一撃でリングゲージをMAXに。すかさずブレイキング攻撃を浴びせれば大ダメージを与えられます。最初のボスに辿り着く頃には、複数のシンギを習得し、シンギコンボでこれまで苦戦していた強敵を爽快に撃破できることでしょう。
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フィールド
6体の神々ごとに、環境の異なるフィールドを探索していきます。世界は各神域が繋がっており、フィールドはエリアで分割されているため、エリア間の移動では場面が切り替わります。ただし、エリアを移動しようとした際に、敵が近くにいるとエリアから出られません。
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フィールドには、回復アイテムなどに必要な薬草や料理に必須な焚火・謎の石板など様々なアイテムが見つかります。最初のボスを倒さなくとも次の神域を探索できるので、かなり自由に世界を見て周れます。ただし、ボスに挑戦するには「心力」と呼ばれる数値が一定数必要なので、ボスに直行してもすぐ戦える訳ではありません。
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釣り竿を入手すれば、魚影がある場所で魚釣りが可能。釣りが可能なエリアにはランキングボードもあり、見知らぬ誰かと大物を競い合えます。
レベルアップとクラフト要素
各エリアの入口には「殲民の信仰する神の石像」と魔女セシリアの「補佐」がおり、プレイヤーをサポートしてくれます。これまで集めてきた赤いカケラ「アニマ」が役に立つときです。この部分は、ソウルライク的なシステムとなっており、ソウルにあたる「アニマ」を使用してレベルアップやアイテム生成を行います。
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「殲民の信仰する神の石像」は、アニマを消費してプレイヤーのレベルアップと、ステータスアップに使用します。レベルアップさせるとスキルポイントが付与されるので、その後に「福音」と呼ばれるスキルブックを開き、保持ポイント内で好きなステータスを上げるといった流れです。正直なところ、このスキルポイントを得るためのレベルアップという演出のひと手間はなくてもいい気がします......。
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それと、ステータスについての詳しい内容には、メニューの「ジャーナル」から確認可能。何かを習得する度に追記されるので、忘れず読んでおくのがオススメです。
「補佐」は、アイテム生成のほかアイテムを預ける倉庫、サブクエスト依頼といった役割をこなしてくれます。ポーションや防具、サブ武器であるガントレットなどは、基本的に敵を倒すと手に入る素材や、フィードで摘んだ薬草を使って作ります。
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ポーション
石像に触れたらポーション回復!というシステムではありません。それぞれのポーション作成には、特定の「薬草」が必要で、アニマを消費してポーションを手に入れます。ただし、その薬草を使い切ってしまうと、再度フィールドを探し周る必要があり手間が掛かります。
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そんな時は、少し我慢して全部は使い切らずに、薬草から「種」を生成。フィールドで栽培すると、一定時間経てば1つの種に対して、薬草が3つ手に入ります。初めの内は手間でも大量栽培しておけば後が楽に。本作では回復手段としてポーションの他に、料理や魔法のガントレットを使ってのヒーリングなど、いくつか手段があるので使い分けが必要です。
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武器とシンギ
神殺しの技「シンギ」は、派手なエフェクトで大ダメージを与える必殺技。再使用には一定時間のクールダウンが必要ですが、回復までさほど時間は掛かりません。新しいシンギを覚えるには、新しい武器が必要。武器にシンギが付与されているので、使った事のない武器を入手したら積極的に装備を変更してみましょう。ただし、シンギが付与されていない武器もあります。
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また、シンギは使用し続けると熟練度が上がります。熟練度が1以上になると、同類の武器であれば装備を換えても、これまでのシンギが使えます。武器の種類は、片手剣・大剣・弓・ガントレットがありますが、片手剣のシンギを大剣に装備することはできません。1つの武器に対して最大5つ装備可能。
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さらに、サブ武器のガントレットがあれば、レーザーやヒーリングといった魔法が使用可能に。面白いのは、片手剣の分類となっている釣り竿のシンギ「キャスティング」。武器に付与すれば、なんと剣が釣り竿に変身!
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武器進化とアクセサリー
武器の入手は、敵を倒すかフィールドの何処かに隠されていることも。敵が落とす武器は、素体状態のもので、特別な効果が付与されてはいません。そこで利用するのが武器進化です。必要な素材が揃っていれば、アニマを補佐に支払うことで武器を進化させられます。
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敵がドロップする素材の中には、炎属性などの特別な属性が付与されたレア素材も存在します。武器を進化させる際に、そのレア素材を使うことで、何の変哲もなかった武器が、炎属性の強力な武器に進化します。また、本作では自由にアバターを編集できない代わりに、メガネや帽子など様々なアクセサリーがあり、着飾ればマルチプレイ時に個性を発揮できそうです。
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協力プレイ
本作の協力プレイは、現段階ではあまり楽しめないかもしれません。というのも、1つのエリアから次のエリアに移動した時点でログアウトしてしまうため、「仲間とステージのはじめからスタートして、一緒にボスを討伐しよう!」といった皆が思い描く協力プレイはできません。
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現状は、ボス手前で協力プレイを要請して楽しむといったところでしょうか。また今のところフレンドを誘っての協力プレイもできないため、野良プレイオンリーとなっています。
ここまで紹介してきた早期アクセス版『LOST EPIC』。王道アクションに、神殺しの技「シンギ」を加えたことで、組合わせるシンギ次第で、プレイヤー毎に個性が出せる作りになっていると思います。
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もちろん不満点がない訳ではありません。例えば、アイテムを大量に保有しているのに、分類と整頓ができないといった基本的な部分から、通しでの協力プレイができないといった様々な不満点はあります。
しかし、本作の早期アクセスは始まったばかり、今後要望を受けて改善されていくのではないでしょうか。最終的には前作同様に良いゲームになると期待しています。
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対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日: 2021年6月5日
記事執筆時の著者プレイ時間:5時間
価格:1,980円