Steamにて、2021年10月1日から7日まで「Steam Nextフェス10月エディション」が開催中です。近日発売予定のさまざまなゲームの体験版の配信や、さまざまなストリーミングが行われています。
今後発売予定ゲームが一同に集まるこのイベント。特設ページの「体験版を閲覧」を見るだけでも、700を超えるゲームの体験版が遊べるということで、いったいどのゲームに注目したらいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は、筆者が注目しているサイバーパンク2Dアクション『Blind Fate: Edo no Yami』を紹介。最新の体験版では、多数の言語に対応したバージョンアップ版が配信されています。
『Blind Fate: Edo no Yami』とは!エドノヤミ!
スペインのインディーゲームデベロッパーTroglobytes Gamesが開発。2020年のデジタルゲームイベント「Guerrilla Collective」で発表され、その独特なビジュアルで注目を集めました。
鬼の面を付けた盲目のサイバーサムライ「ヤミ」が、SF江戸時代の危機に立ち向かうと言う内容の本作。登場するキャラクターのデザインは「天狗」など、日本の昔話や民話をモチーフにしています。
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視覚以外の「感覚」を研ぎ澄ましてデータを集め、地形や立ちはだかる敵を分析・対処するシステムが特徴。戦闘は比較的難易度が高く、敵の攻撃を見極めて回避・防御しながら攻撃する必要があります。相手の弱点を見つけて必殺の一撃を与える爽快感のあるアクションも可能です。
ゲーム開始時に流れるオープニングムービーはアニメ調で描かれ非常に魅力的です。物語は、主人公「ヤミ」が漆黒の闇の中にいるシーンから始まります。
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盲目のサイバーサムライよ、感覚を研ぎ澄ませ!
「ヤミ」は視覚が遮断されていて、周りのものを見ることができないという弱点を抱えています。そのため、サポートしてくれる人工知能「テング」から脳にマップデータをインプットしてもらえば、今いる場所が見えるようになります。しかし、テングの持っているデータがおよそ500年前の物のため、地形は正確に再現できていません。
まずは地形を把握するためにマップデータのソースを探し出すことに。「ヤミ」は物が見えない代わりに「聴覚センサー」「熱源センサー」「血痕などを辿れるセンサー(体験版では名前が出ず)」の3つのモードを強化して情報を探せます。
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聴覚センサーを強化すれば、マップ内で音を立てているものの位置が波紋のような表現で見えるようになります。センサーを駆使して見つけた情報ソースに刀を刺せば、データ収集が可能。刀は単純な武器ではなく、分析デバイスとしても使用するもののようですが、こういう何気ない設定がかっこいいですね。
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これまでは華やかなネオン街に見えていた地形ですが、正確なデータを手に入れることでこの場所が廃墟であると判明。そして、この廃墟で「ヤミ」に襲いかかってくる「何か」がいるようです。
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戦いながら敵を分析!正体を暴き必殺攻撃を決めろ!
繰り返すようですが、「ヤミ」は視界の情報を得られません。敵と戦う際に初期状態では「敵の姿」「敵の位置」すら不明な状態です。そのため、まずは刀で戦いながらデータを収集していきます。
聴覚センサーを強化することで、敵の位置を把握できます(何かにぶつかるまで進んでもいいのですが)。敵に攻撃を与えて情報を100%解析すれば正確な姿が判明、これでようやく相手にダメージを与えられます。
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攻撃中にセンサーのアイコンが表示されたときは、そのセンサーを強化して大幅に分析を進めることが可能。その際には格好良く相手を切り裂く演出が表示されます。また、姿が見えた敵に「ヤミ」の腕に取り付けられた銃でダメージを与えるとスタン状態になり、一気に破壊する必殺攻撃ができるようになります。
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「ヤミ」は非常に打たれ弱く、雑魚敵の戦いでも数回攻撃を受ければ死んでしまうので要注意。敵の攻撃の際にはエフェクトが表示されるので、回避や防御を使用して確実に防ぎましょう。また、減った体力や弾薬は敵が落とすアイテムを使って回復できます。ただし、敵が落としているのを見ることはできないため、センサーを使用して探さなければいけない点に注意しましょう。
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戦闘は敵の分析パートと実際に倒すパートに分かれていて、雑魚敵であってもそれなりに体力があるため緊張感は抜群。細かいチェックポイント設定のおかげで敵にやられてしまってもすぐに再戦できるので、何度も戦ってコツを覚えていきましょう。慣れると、分析からフィニッシュまで流れるような演出が見えてかっこいいですよ。
ボスは苦戦必死!最後のムービーが格好良すぎるぞ!
体験版で最後に戦うボスは、これまでの雑魚敵とは比べ物にならないほど強力です。「分析→戦闘」の流れは変わらないのですが、一定ダメージを与えることで始まる「光の玉を避け続ける」ギミックがかなり厄介。何度か敗北しながらも挑みようやく倒し、少し進んだ先でイベントが発生して体験版は終了です。
その後は本編に登場すると思われる数々のキャラたちを紹介するムービーが流れるのですが、これがもう「格好いい!」の一言。キャラの名前付きの一枚絵と、活躍するシーンそれぞれの演出や雰囲気が抜群です。なにより、主人公「ヤミ」とサポートの「テング」もそうなのですが、個人的に本作のキャラデザインがは全体的に秀逸なのです。
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体験版自体は短いのですが「サイバーパンク&サムライ」といった世界観の雰囲気を充分に伝えてくれます。
ここまで紹介してきた『Blind Fate: Edo no Yami』。「盲目のサイバーサムライ」という主人公の設定を活かしたセンサー強化など各種システムはとても秀逸です。データを収集するために用いる短刀などの小物も、本作の「サイバーパンク時代劇」感を上手く演出しています。
難易度が高めの戦闘は緊張感があり、上手く相手の攻撃を捌きつつ必殺の一撃を決められたときの満足感は特筆もの。戦闘の「敵を分析して正体を暴いて倒す」というスタイルも、どことなく妖退治など日本の物語に通じる部分が感じられます。
とにかく全体的に「かっこいい!」が溢れている本作。スクリーンショットや映像などで世界観が好ましいと感じた人は、是非プレイしてみてください。体験版最後の映像が本当にかっこいいので、よければ見てください!
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『Blind Fate: Edo no Yami』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)/コンソール向けに2022年Q1の配信予定です。
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