気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Roll7開発、PC/PS5/PS4/XSX/Xbox One/スイッチ向けに2月8日にリリースされたスケートボードアクション『オリオリワールド(OlliOlli World)』開発者へのミニインタビューをお届けします。コンセプトアーティストとリード環境アーティストのインタビューも掲載中。今回はクリエイティブディレクターにご回答いただきました。
本作は、色鮮やか世界「ラドランディア」を舞台にスケートボードテクニックを駆使し、様々なキャラクターたちと交流しながら「ナルヴァーナ」への道を目指すアクションゲーム。簡単操作で数々の多彩なトリックを繰り出す爽快感、豊富なキャラクターカスタマイズなど、プレイヤーは自分だけのオリジナルスタイルを楽しむことができます。先行プレイレポも掲載していますので、詳細が気になる方は要チェック。日本語にも対応済みです。
『オリオリワールド』は、3,300円で配信中(Steam)。
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――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
John Robbins氏(以下John)こんにちは。本作のクリエイティブディレクターのJohnです。一番好きなゲームはよく変わるので、特にこれと言うものはありません。新しいゲームをプレイし始めると、それからの40時間……またはクリアするまでの間、私の一番好きなゲームとなるのです。そしてまた次のゲームを遊ぶ、といった感じですね!
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――本作の開発はなぜ始まったのですか?
John『OlliOlli』も『OlliOlli2: Welcome to Olliwood』もとても高い評価を受け、たくさんのファンを獲得しました。批評家の方々やプレイヤーの方々にこれらの作品が高く評価され、私たちはとても嬉しかったのですが、これらのゲームを作ってから、私たちのスタジオも多くのことを学び成長したように感じていました。そのため、私たちは『Laser League: World Arena』を作っていたときに得た知見を活かし、このシリーズに立ち返り、私たちがずっと夢見ていた『オリオリ』を作ってみたいと思ったのです。
――本作の特徴を教えて下さい。
John本作の世界の構築の仕方が、おそらく一番特徴的だと思います。枝分かれしたルートシステムにより、ステージの中でプレイヤーは進んだり戻ったりと、奥深さを変えることもでき、これはアクションゲームとしてはとても変わった要素といえるでしょう。意図的に採用しようと思っていたわけではなく、プロトタイプを作っている際に発見したもので、本作にぴったりだと思ったのです。
もう一つの大きな特徴は、キャラクタークリエイションだと思います。とても細かいところまでいじることができ、このようなタイプのゲームではなかなか見ることができないものとなっています。同じシャツの色違いが100枚あるというわけではなく、実際に皆さんが着てみたくなるようなアイテムになるよう、時間と愛を注ぎ込んで作りました。
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――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?
Johnターゲットとなるプレイヤーは綺麗に2つのグループに分かれると思います。1つ目は、『オリオリ』シリーズの過去2作品を遊んだプレイヤーで、もっとこのシリーズを楽しみたいと思っているプレイヤーです。このような人たちは、新しいシステムにワクワクすることでしょう。序盤のステージは過去作よりも簡単になっていますが、エンドゲームはこれまでと同じぐらい挑戦しがいのあるものとなっています。2つ目のグループは、これまで『オリオリ』について聞いたことがない人たちで、スケートをしたことがないかもしれないですし、それほど興味もないかもしれませんが、それでも自分のペースで新しいアクションゲームを楽しみ、クールな世界観やチャレンジを楽しみたいと思っている人たちです。本作の良いところとして、自分のペースで楽しむことができ、自分の好きなように難度の高いアクションを楽しめますし、シンプルにラドランディアの世界を探索できるというのもあります。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
John特にありません。何かあるとすれば、本作は主に過去の『オリオリ』シリーズ作品から影響を受けています。しかし、ストーリーとカスタマイズアイテムのスタイルはもちろん過去30年ほどのスケート文化から影響を受けています。有名なスケーターの方々はもちろん、昔のスケートの絵柄、会社で言うとWorld Industries、BLIND、そしてSanta Cruzからインスピレーションを受けました。そして何より、多くのインスピレーションはRoll7の素晴らしいアーティストたちの頭の中から湧き出てきたものです!
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
John実はRoll7は2015年からリモートスタジオとして活動しています。そのため、私たちはすでに自宅からオンラインで交流し、互いを刺激し合いながら作業をするというシステムが出来上がっていました。しかしロックダウンにより、自宅から作業をするメリットの多くが失われてしまったのです。自宅から仕事をするのを選ぶのではなく、自宅から仕事をすることを強制されてしまったからです。必要であれば子供の世話などもできるように、私たちは仕事時間をより柔軟に調整できるようにしました。また、オンラインイベントにより力を入れ、人々にもっと交流する機会を与えることとしたのです。誰にとっても大変な時期ではありましたが、できる限りのことをすることができました!
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――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Johnはい、問題ないはずです。しかし現在権利について整理していますので、今は念の為音楽をミュートしておいた方がいいでしょう。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
John本インタビューをお読みいただき、ありがとうございます。もし本作を遊んでみていただけましたら、ワクワクするようなキャラクターを作り上げていただけると嬉しいです。ラドランディアで素晴らしい旅ができますように!
――ありがとうございました。
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本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。