最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回は2022年8月27日にCOWCATより、PC(Steam/GOG.com)向けにリリースされた『BROK the InvestiGator/名探偵ブロクと秘密の依頼』について生の内容をお届けしたいと思います。
『BROK the InvestiGator』とは
近未来のサイバー都市を舞台に、元ボクサーで私立探偵のワニ・ブロクがさまざまな事件に挑むアドベンチャーゲーム。推理アドベンチャーとアクションゲームの要素が融合されていて、事件の解決法に到る道を「知恵(推理)」か「力(暴力)」で選べるのが特徴です。
舞台となる世界は環境汚染で荒廃し、安全な「ドーム都市」と危険な「スラム」に住む人々に分かれ、ロボットたちによる厳重な警備も行われています。主人公・ブロクもかつてはドームに住んでいたのですが、現在はスラムのアパートで、亡くなった妻の連れ子・グラッフと暮らしています。

妻・リアはとある事件によって命を落としているのですが、ブロクはその真相をいまだに解明できておらず、グラッフにも伝えられていません。ゲーム内ではさまざまな依頼人からの仕事や親子を取り巻く環境、そして都市に起きている事件など、さまざまな要素が、ブロク親子たちに大きく関わってくるのです。
推理アドベンチャー&アクションゲームというゲームシステムは、ゲームの選択肢を拡げる非常にユニークなもの。また、アドベンチャーゲームとしてのシナリオもよく、お人好しな探偵・ブロクや彼を取りまくキャラクターも非常に魅力的です。

『BROK the InvestiGator』の実内容に迫る!
ゲームは冒頭、ブロクが家の中で火に包まれているシーンから始まります。どうやら原因不明の火災が起きているようで、家の外まで逃げようとするまでを基本操作のチュートリアルで行います。アドベンチャーパートはポイントクリック式で、場所やオブジェクトを指定することでキャラクターが自動的に調べてくれます。
まずは寝室から脱出するため、ドアの前にある火に対処しなくてはなりません。部屋を探して見つけ出した毛布を火の上にかけて燃える前に脱出するのですが、ドアが壊れているのか開きません。そこで、無理矢理でも突破するために「力」での攻略法を学びます。



ゲーム内ではいつでも「アクションモード」と「アドベンチャーモード」に切り替え可能。アクションモードではパンチ、ダッシュ、ジャンプといったアクションが可能で、感覚としてはベルトスクロールアクションのような操作に近い感じです。パンチでドアを壊し、その後、エラーで(?)襲ってくるロボットとの戦闘、障害物をジャンプで超えるなどのアクションを学んでいよいよゴールです。
最後の部屋では、妻・リアが倒れた家具に挟まれています。すぐに助けようとするブロクですが、愛する妻を助けることもできず責められ続ける……というところで、ブロクは目を覚まします。この悪夢は、ブロクの妻を失った事件に関連しているようです。


起きてみると携帯に仕事の依頼が届いているようです。すでに起きていたグラッフといくつかの会話を交わし、本日のブロクの探偵業が始まるのでした。

情報を集めて事件を解決せよ!
ゲーム内での最初の依頼は、警官・シンが「ドーム都市」で失くしてしまった銃を見つけ出すというもの。しかし、ブロクはゲーム開始時点でドームへ入るための権利がないため、まずはドーム都市へと入るための方法を見つける必要があります。
推理パートでは、依頼を解決するための「手がかり」を見つけ出していく必要があります。手がかりは人々から話を聞いたり、怪しい場所を調べていくことで自動的に記録されていきます。調べるべき場所は、ゲーム内に表示させるボタンもあるので、まずは色々と調べてみましょう。




また、人に話を聞くときは、繰り返し聞いたり(新しい話は色で判別可能)、アイテムを見せたりすることで新たな情報が登場します。アイテムによっては捜査や戦闘に役立つ「便利アイテム」が入手できることもあります。また、新しいものが見つかったら“物知りの友人”や“装置”に見せて調べることも大切です。
また、ゲームが進むとグラッフも操作できるようになり、ブロクと切り替えながら物語を進めていけるようになります。グラッフは勉強で優秀な成績を収め、ドーム市民を目指す学生。グラッフが体験するさまざまな出来事も物語に大きく絡んでいきます。



謎解きやミニゲームの種類は多く、なかにはかなり難しいものも序盤から登場します。救済装置として、マップ内に隠されている「広告クーポン」を3つ集めることでヒントを得ることもできるため、どうしても悩んだら使っていくことも考えましょう。



そして、このゲームには一部の謎を「本作ならではの方法」で解決する手もあります。


困ったら力で押し通ることも探偵業ですよね(?)
すでに説明した通り、本作はアドベンチャーとアクションのモードを切り替えられます。アクションは探偵パートでも使用することも可能です。例えば捜査のために入りたい道を妨害しているロボットがいたら、どうやって対処しますか?
一般的な選択肢としては周囲を観察して「相手をどかす方法を見つけ出す」ことが、もっともスマートな解決法でしょう。しかし、もしあなたがもっと手っ取り早い解決を望むなら「ロボットを壊して突破する」と言った方法を選ぶことができるのです。



戦闘で経験値を得ればレベルアップし、体力・攻撃力・必殺技のステータスを上昇させられるので、楽に戦えるようになります。しかし、暴力に頼ったプレイは基本的に多くの敵と戦うことになるので要注意。回復手段はそれなりにあるのですがお金がかかってしまいます。
もちろん、基本的に探偵パートでは対人や対ロボットの暴力(戦闘)なしのスマートな方法が用意されているので、無駄に暴力を振るうのは嫌だなという人も安心してください。とは言え、ストーリー上でどうしても避けられない戦闘やアクションシーンもあります。アクションが苦手でも、何度かゲームオーバーになれば難易度を下げたり、アイテムを購入するオプションも選べますよ。



もちろんグラッフもアクションモードに切り替えることもできます。なお、ゲーム内でプレイできるVRミッションを通じて戦闘用の経験値を稼ぐことも可能。レベル次第では、かなり無茶なプレイで物語を進められるのも本作の醍醐味です。


世界観を堪能しよう!サイドクエストも豊富
『BROK the InvestiGator』の最大の魅力は、ブロクの「お人好し探偵」としてのキャラクターの完成度の高さです。ブロクは腕っぷしは強いがお人好しで、義理の息子と上手くコミュニケーションが取れているのか悩む男。薬がなくて困っている貧困の老人や、途方に暮れるロボットなどを見つけると、ついつい手を貸してしまうのです。
そんなブロクのお人好しのせいか、ゲーム内には多くのサイドミッションも登場します。サイドミッションはやらなくても問題はないのですが、世界観を堪能するためにはぜひ挑戦してほしいものです。成功させなかった結果キャラクターが「いなくなる」こともありますので……。





ブロクを取り巻く周囲のキャラクターも非常に魅力的です。ブロクの幼なじみで少々過激な科学者・シェイなど物語に絡む重要なキャラクターはもちろん、依頼人やちょっとしたNPCまで、ボイス付きで物語を盛り上げてくれます。



また、ブロクとグラッフの親子関係にも注目です。いつもはどこかぎこちなく、ときには喧嘩もしてしまう親子なのですが、お互いの間には確実に繋がっているのを感じます。親子の切り替えが可能な本作では、お互いの立場や考えを見ていくことで、これは素晴らしき「家族の物語」でもあるのだなと思わされます。


ここまで紹介してきた『BROK the InvestiGator/名探偵ブロクと秘密の依頼』。非常に魅力的なキャラクターと世界観、やりごたえのある難易度の謎解き、そしてゲームの選択肢を大きく増やすアクションゲーム性の存在が上手に融合しています。むちゃができるだけでなく、アドベンチャーゲームとして事件や推理が面白いのも嬉しい部分です。
筆者は基本的には暴力に頼らないプレイスタイルで遊んでいますが、あまりに捜査に詰まると「ああもう殴ってしまおうかな……!」と思ってしまうことも。自由なプレイスタイルが選べるからこそ、なるべく自分なりのブロク(&グラッフ)の生き方を選びながら遊ぶのも、本作ならではの楽しみ方だと思います。ちなみに、以前のチャプターに戻ってやり直すこともできますよ。


なお、体験版『BROK the InvestiGator - Prologue』では、ゲームの第1章をプレイできます。まずはこちらを触り、本作のプレイ感覚を試してみてもいいかもしれませんね。



『BROK the InvestiGator/名探偵ブロクと秘密の依頼』は、PC(Steam/GOG.com)向けに配信中です。
タイトル:BROK the InvestiGator/名探偵ブロクと秘密の依頼
対応機種:記事におけるプレイ機種:PC(Steam/GOG.com)
発売日:2022年8月27日
記事執筆時の著者プレイ時間:8時間
価格: 1,999円