GameSparkで日々紹介される採れたての注目Steamインディーゲームたち。
その中で、このゲームあのゲームの内容が知りたい、そう思う方は少なくないのではないのでしょうか?そこで本記事ではそんなゲームの中から1本をピックアップ。実際の内容をスッキリスピーディにお届けしたいと思います。こってりなプレイレポ類が見たいなら爆速プレイレポもお忘れなく。
今回取り上げるのは、「背側面攻撃も増援も!やりごたえ抜群の戦闘シーン」「敵国と差をつけろ!外交や内政、技術開発などのツボを押さえたゲーム内容」などが魅力の、ターン制ストラテジーRPG『Chaos Galaxy 2』。では早速その内容と魅力のポイントを見ていきましょう。
『Chaos Galaxy 2』とは

本作はとある銀河を舞台に、12種類の派閥が覇権をかけて相争うターン制ストラテジーRPGです。

中国や日本、アメリカなどをモチーフにした各派閥にはそれぞれ固有ユニットがあり、中には移動できない代わり強力な要塞などもありますし、背側面攻撃やMAP兵器など一般的な要素はしっかり押さえた戦闘パートとなっています。
もちろん、外交や惑星の開発運営、技術開発などの各種内政要素も盛り込まれている点は、本作のようなターン制シムを語る上で欠かせないポイントです。

派閥の指導者としての決断が求められる様々なイベントもたくさんありますから、隣国が敵となるか味方となるかもプレイヤー次第ですからね。
さぁ、銀河統一の道を突き進みましょう!
ステキポインツその1!「背側面攻撃も増援も!やりごたえ抜群の戦闘シーン」
『スーパーロボット大戦』や『ファミコンウォーズ』などから影響を受けている本作ですが、戦闘パートはオーソドックスなターン制となっています。プレイヤーはMAP上の自軍ユニットを操作し、敵を排除することが目標となります。

背側面からの攻撃やユニット固有のMAP兵器、また防御時での対ビームフィールドや特殊装甲によるダメージ軽減など、ターン制シムでは一般的な要素はしっかり押さえてある堅実なスタイルとなっています。
移動不可となる機関部損傷や複数ターンにわたってスリップダメージを被る火災など、被弾によって生じる各種状態異常もゲームの戦略性を引き立ててくれていますよ。

また、戦闘発生時に戦略MAP上で近くに自勢力の武将がいれば増援としての加勢もできるほか、各武将はターンごとに貯まるポイントを消費して与ダメージ倍化などの特殊効果を発動することも可能です。

敵AIは集中砲火で着実にこちらの戦力を削ってきますし、増援なども駆使してくるので、なかなかのやりごたえがあるゲームとなっています。
ステキポインツその2!「敵国と差をつけろ!外交や内政、技術開発などのツボを押さえたゲーム内容」
本作ではユニットの生産や武将の雇用などに軍資金や資源を消費しますが、こういったリソースは各惑星に配置された建築物から産出されます。

建築物は軌道上と地上の2種類に大別でき、軌道上のものは主に1ターン辺りのユニット生産の上限などに影響する他、戦闘中のエネルギー回復に影響するなど直接的な効果も有しています

また、ユニットのアンロックや性能向上などの効果を発揮する、いわゆる技術開発は政策ツリーを通じて行われますが、この時に消費される研究ポイントも同様に地上の研究所にて生み出されるので、敵国に先んじた技術革新のためにも内政は重要となってきます。
このように様々な形で内政の結果が影響してくるので、戦闘と内政のバランスが攻略の上で鍵となります。
全体的に必要な要素をしっかりと押さえた上で堅実にまとめ上げてある本作ですが、惜しい部分がいくつか挙げられます。
まず、演出面。『スーパーロボット大戦』や『ファミコンウォーズ』などでは戦闘時に派手な戦闘アニメーションが流れますが、本作では残念ながらオミットされています。

これに関しては前作よりユニットの種類が3倍に増えたからだと開発者は説明していますが、やはりグラフィックや演出面といった部分はユーザーの抱く印象にダイレクトに響く要素ですから、多少なりとも頑張って欲しいところかと思います。
そうしてもう一つ、全体的なゲームバランスも気になります。

前述の増援要素ですが、突如敵増援が自軍の後背、それも直前まで自軍が展開していた領域に出現した結果挟撃によりあっさり殲滅されたり、敵残戦力がともに瀕死の戦闘機1機と旗艦1隻に対し、自軍が複数の戦艦と巡洋艦が健在という圧倒的優勢にも関わらず敗北判定が出た時は、流石に理不尽に感じました。

それと移動後にMAP兵器が使用可能で、かつ前述の状態異常の誘発により敵が一方的に大暴れしていたり、ユニット毎の特殊効果のアンバランスな点も少し気になる所です。対ビームフィールドによるダメージ無効化とか泣きたくなります。
概して気になる部分がいくつかありますが、全体的にはストラテジー物の必要なツボをしっかりと押さえた作品でした。敵のAIは彼我の戦力差を的確に選んで攻撃してくるのでなかなか厄介ですが、逆を言えば上手く陽動が決まったときなどは気分爽快です。多少の理不尽に目をつぶれば、なかなか歯ごたえのある戦闘を楽しむことができます。
あとストラテジーものには付き物の「確率の悪魔」も健在ですからね。ファンにはぐっとくるものがある作品だと思います。
タイトル:Chaos Galaxy 2
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2023年1月6日
記事執筆時の著者プレイ時間:3時間
価格:2,300円