
OpenAIは高性能AI「GPT-4」を一般向けに公開しました。
今度は画像からも質問可能!
GPT-4はこれまでChatGPTに用いられてきたGPTシリーズの最新モデルで、25000語以上のテキストに対応可能といった従来の言語処理能力の向上はもちろん、画像による入力もできるなどのパワーアップを果たしています。公開ページで示された例では、シンデレラのあらすじをAからZまでの頭文字で始まる単語を一つずつ用いた26単語で解説したり、本記事のトップ画像から何が作れるかを尋ねた際にはパンケーキやワッフル等15もの料理を回答するなど、材料の画像から作れる料理を提案させる活用法が確認できます。
他にも3人の人物の空き時間を示した文章からミーティングを行うのに適した時間を返すなど、これまでには不確実だった推論をより確実に行えるようになり、様々な試験でGPT-3.5を上回る結果を出しています。なんと米国司法試験では受験者の90%を超える得点で合格できる水準だというから驚きです。

また、以前のモデルからのフィードバックを受けて安全性や事実に基づいた回答の作成を強化したそうです。その結果許可されていないコンテンツリクエストに応答する可能性は82%低く、事実ベースでの応答の可能性を40%高くできたといいます。
言語の保存などにも活用される新技術をあなたの手で
アイスランド政府が独自言語であるアイスランド語の保存に活用するなど、既に一部の企業や団体で実験、利用段階に入っていた本モデルですが、今回の一般向け公開で、有料サービスであるChatGPT Plus加入者向けに上限付きでの利用が可能となっています。まだ未加入という方も次世代のAI技術の到来をいち早く体験してみてはいかがでしょうか?また、開発者がアプリケーションやサービスを構築するためのAPIとして、GPT-4を利用するための待機リスト登録も受付中です。
現時点ではゲームとの直接的な関係は薄いGPT-4ですが、実際の人間と話しているような感覚で会話を進めるADVやオープンワールドゲーム、ロビーでお気に入りのキャラと延々と雑談ができるモバイルゲームなどなど、ゲームでの活用事例が見られる日も近いのかもしれません。