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最大4人マルチ対応!公道ショッピングカートレース『Slackers Carts of Glory』は、“下り最速”を目指すポップでおバカな「高難度レースゲー」だった【プレイレポ】

世界にひとつだけのレースゲーム。

連載・特集 プレイレポート
公道ショッピングカートレース『Slackers Carts of Glory』は、“下り最速”を目指すポップでおバカな「高難度レースゲー」
  • 公道ショッピングカートレース『Slackers Carts of Glory』は、“下り最速”を目指すポップでおバカな「高難度レースゲー」
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今回は、Falling Saintsが開発し9月18日に発売された『Slackers Carts of Glory』のプレイレポートをお届けします。

ただの「おバカゲー」かと思いきや……

本作は、ソロプレイ及び最大4人でのオンラインマルチプレイにも対応するレースアクション。プレイヤーはショッピングカートに乗り込み、車やバスが行き交う危険な公道を走り抜け最速を目指していきます。

『フォートナイト』のようなポップでトゥーン調の世界や、「ショッピングカートレース」というクレイジーな作風から、いわゆるただの「バカゲー」かと思いきや違います。

微調整が必要なシビアなステアリング操作、車やポストなど障害物だらけのコース、少しの衝撃で即死といった具合に、その正体は正確なドライビングテクニックが要求される高難度のレースゲームです。

しかしながら、徐々に慣れてコツを掴み、加速を成功させた時の爽快感は最高!夢中で何度も挑戦するくらいハマりました。

コントローラー操作がオススメ

各種オプション設定を見ていきます。言語は日本語字幕に対応しており、快適にプレイ出来ました。日本語フォントは、ポップかつオシャレで視認性もグッド。

他には、ゴア表現のオン/オフや速度単位の変更が可能です。特にレース中は、車にハネられたり、障害物に衝突して死亡するシーンが結構あるので、ゴア表現が苦手な方は無効にしておきましょう。

操作は、キーボードマウスにも対応していますが、やはりコントローラーでのプレイを推奨します。というのも、方向の微調整などのステアリング操作は、スティックでやるほうがより繊細な入力が可能になるからです。

ショッピングカートで公道を駆け抜けろ!

本作の魅力は、ノリの良いバイブスが全体に溢れ出ているところ。軽快なミュージックが流れつつ、キャラクターや背景などポップなヴィジュアルが目を引きます。

マルチプレイにも対応していますが、まずは練習がてらソロプレイでじっくりと遊んでみましょう。キャラは、ロン毛サングラスの「アーロン」か、キャップに顎髭のナイスガイ「トラヴィス」のどちらかを選択できます。

面白いのは、アーロンを選ぶとトラヴィスに、トラヴィスを選べばアーロンが操作キャラになること。よく見ると、選択したキャラが「コイツだろ?」という感じで隣を指さしてます。こういうファニーな演出も「バカゲー」らしく、とても素敵ですね。

ソロプレイでは、レースの他に「チュートリアル」や「リーダーボード」などの機能が備わっています。ステージは全16コースあり、段階的にクリア条件が厳しくなり難易度が上がっていきます。一定以上の成績でクリアすると、次のコースが解放されるという仕組みです。

最初は1ステージ目の「Groove」に挑戦。レースは基本的に、コース頂上からスタートして、自動車などの障害物を避けつつ、制限時間内に急斜面を高速で下っていく「ダウンヒル」形式です。

操作方法は、左スティックで方向入力、Aボタンで「プッシュ」してカートを加速させ、Bボタンで「ジャンプ」、Yボタンで「リスポーン」、十字キーで「エモーション」というシンプルな設計。

本作はカメラの切り替えが可能で、一人称視点でのプレイは臨場感抜群なんですが、無駄に難易度がハネ上がるので注意しましょう。

接触事故

さて肝心のショッピングカート操作ですが、これがまあ本当にシビアで面食らいました。貧弱なコロコロタイヤの制御は簡単ではなく、車のハンドル操作のように右に切れば右に、左に切れば左に、という訳にはいきません。

しかも当然ブレーキもないので、例えば右カーブを曲がる時は、カート自体を90度くらい横向きにして、ドリフトのような動きで減速&方向転換しないと曲がりきれません。この微妙なステアリング操作に慣れないうちは、きっとイライラしてしまうでしょう。筆者もそうでした。

操作キャラはスペランカー並みに脆く、対向車に轢かれたり、バスにふっ飛ばされたり、障害物に接触したり、ジャンプに失敗して頭から垂直落下したり…………レース現場は血の海になることが多々あり、色んな死に様を見ることができます。

制限時間内にベストタイムを叩き出すためには、道中落ちている「缶ビール」を飲んで、パワーアップすることが重要です。アルコールブーストがかかり、カートは火花を散らしながら爆走していきます。

完全に飲酒運転

ちょっと見てください。ビールのおかげかショッピングカートが時速127km/hに到達しました。こんな感じでカートを加速させ、坂を駆け下りていく瞬間は最高に楽しく、とりわけスピードに乗って高速ドリフトが成功した時は、爽快感と達成感で心が満たされました。

何度も何度もリスポーンを重ねる事で、少しずつ操作感覚が掴めてきます。向きを微調整しながらドリフトを決め障害物を避けていく。そして、最後の直線で加速すればゴールはもう目の前です。

ゴールの仕方も「カートごとお店に突っ込む」という、豪快なフィニッシュに思わず笑ってしまいました。

そしてクリアタイムに応じ、金・銀・銅メダルの順番で成績が評価されます。新たなステージの解放条件は銀メダル以上なので、ただでさえ難しい全コース制覇がさらにシビアに。このあたりはSteamレビューでも指摘されていましたが、もう少し条件を緩和して欲しいところです。

疾走痛快!白熱のマルチプレイ

今度はマルチプレイに挑戦してみます。果たしてどんな強敵が待ち受けているのでしょうか。執筆時点ではサーバー地域の選択は出来ませんでしたが、世界中のプレイヤーと対戦したり、フレンドとプライベートで遊ぶことが可能です。

オンライン対戦は、ランダムに選ばれたコースを最大4人で走り、ベストタイムを競います。まだ解放してない初見の激ムズコースが来たり、他プレイヤーを最後の直線で抜き去ったり、みんなでバスに轢かれたり……レースバトルは白熱し、ソロプレイとはまた違った楽しさを感じられて最高でした

レース後は表彰式があり、こういった感じで順位が発表されます。ちなみに筆者は2位でフィニッシュ。まだまだテクニックを磨き、栄光のプラチナメダルを手に入れ「下り最速の男」を目指していきたいところです。

本作の良かった点は、ポップなヴィジュアルとファニーで「おバカ」な世界観。それとは裏腹に、クセのあるショッピングカート操作はシビアですが、コツを掴み慣れてきた頃には、ダウンヒルの疾走感と加速してドリフトが決まった時の爽快感のトリコになること間違いなし。「高難度レースゲー」として素晴らしい出来だと感じました。

気になる点は、ソロプレイ時のコース解放条件の厳しさと、未だにオンラインプレイでマッチングしないことも多々あったので、そのあたりが解消されて欲しいと思います。もちろん、フレンドとやれば絶対に盛り上がるマストな作品なのではないでしょうか。

  • タイトル:『Slackers Carts of Glory』

  • 対応機種:Windows PC(Steam)

  • 記事におけるプレイ機種:Windows PC(Steam)

  • 発売日:2024年9月18日

  • 著者プレイ時間:4時間

  • 価格:1,490円
    ※製品情報は記事執筆時点のもの

スパ君のひとこと



ショッピングカートで下る疾走感が最ッ高!ソロでもオンラインプレイでも白熱したレースが楽しめたスパ!




《DOOMKID》

心霊系雑食ゲーマー DOOMKID

1986年1月、広島県生まれ。「怖いもの」の原体験は小学生の時に見ていた「あなたの知らない世界」や当時盛んに放映されていた心霊系番組。小学生時に「バイオハザード」「Dの食卓」、中学生時に「サイレントヒル」でホラーゲームの洗礼を受け、以後このジャンルの虜となる。京都の某大学に入学後、坂口安吾や中島らもにどっぷり影響を受け、無頼派作家を志し退廃的生活(ゲーム三昧)を送る。その後紆余曲折を経て地元にて就職し、積みゲーを崩したり映像制作、ビートメイクなど様々な活動を展開中。HIPHOPとローポリをこよなく愛する。

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