SNSにおいて、「ストーリースキップ」が話題となっています。これは『モンスターハンターワイルズ』をはじめとするゲームにおいて、「ストーリーが語られるカットシーンをスキップするかどうか?」という事であり、X上ではこれを巡ってさまざまな意見が交わされています。
カットシーンはストーリーの理解に必須か、ゲームへの没入感を削ぐか
こうした「ストーリースキップ」がSNSで話題に挙がったのは、主に『モンハンワイルズ』のカットシーンの多さからのようです。
今までの『モンスターハンター』シリーズは「モンスター狩り」のクエストを主軸にしたゲームであり、ストーリー部分としてはそう多くを語らないといった作品が大半でした。しかしながら、『モンハンワイルズ』ではカットシーンを多用し、ストーリー面も強化しようという試みが見られます。
もちろん、『モンハンワイルズ』を含む多くのゲームでは操作不能なカットシーンが不要と感じるユーザーのために、カットシーンのスキップ機能が搭載されています。今回の議論はこのスキップ機能を使うかどうか、という点が焦点となります。
「ストーリースキップ」機能を肯定的に捉えているのは、いわゆる「タイパ」重視のプレイヤーや、「ゲームへの没入感を削ぎたくない」と考えているプレイヤーが多いようです。カットシーンを見る暇があれば自分で操作してゲームを進めたい、あるいは自分の操作を受け付けないカットシーンはゲーム内のキャラクターが自分から離れてしまうような印象を受け、自分が今ゲームをプレイしているという没入感を削いでしまう……といった意見が見られました。
一方、「ストーリースキップ」を否定的に捉えているのはやはりゲーム内のストーリーを重視しているプレイヤーで、「ストーリーを飛ばすとゲームの内容がわからなくなる」「ストーリーもボリュームがあるのだから堪能するのが得」「世の中にはストーリーを重視しているゲームもあるのだから、そういったゲームでストーリーを飛ばすのはもったいない」といった意見が見られました。
なお、筆者自身の経験で言うと「『東方Project』の各作品にて、STG部分に集中したいためボス戦前のキャラクターの掛け合いはスキップしている」……と友人に話したところ、「それはないわー、キャラクターの掛け合いが東方の最大の魅力なのに」という反応を返されたことが今でも強く印象に残っています。
とは言え、スキップ機能がなぜ用意され、そもそものストーリーそのものを短縮するという手法がなぜ取られていなかったのかと思えば、ストーリー重視・タイパ重視の両方のユーザーを同時に満足させるには、コストを掛けてでも選択制の機能を搭載し、その使用を「個人の意思」に委ねるのが最も望ましいのかもしれません。
こういった「ストーリースキップ」について、読者の皆様はどのように思われますか?是非ともコメント欄で意見をご聞かせ下さい。