THQ Nordic Japanは、グループのHandy Gamesより、Massive Miniteamが手掛けるアーケードスタイルアクションゲーム『スピットリング バブルでパーティー』PS4版を5月18日にリリースしました。そこで本稿では同作のプレイレポートをお届けしたいと思います。なお、今回は先行して発売されているPC版でのプレイ・撮影を行っております。
突然の雨によって大ピンチのスピットリングたち
スピットリングという生物が暮らしている高層ビル（…なんで？）から物語は始まります。顔こそ怖いものの、平和に暮らしていたスピットリングたちですが、ある日謎の雨が降り出し、ビルはあっという間に雨から発生したバブルに埋め尽くされてしまいます。たまたま屋上にいたことで難を逃れた4人のスピットリングたちは、仲間とビルを取り戻すために、ビルの1階まですべてのフロアを駆け抜けていくことに……。
アーケードゲームのようなルールで楽しむシングルプレイ
このゲームは、固定画面で跳ね回るバブルを主人公のクリーチャーたちが「スピットリング」の文字通り「つば」で残らず消していく、といったアクションゲームとなっています。レトロゲームに詳しい方はPCエンジンの『ポンピングワールド』やSFCの『スーパーパン』といったアクションパズルの精神性が感じられるかもしれません。
操作方法は非常にシンプル。スティックで移動し、□で上へのつば飛ばし、×で下へつばを飛ばします。下へのつばは同時に自身のジャンプとなるため、バブルの上に陣取りバシバシとつばを落として消していくことも可能です。
バブルには特大、大、中、小といったサイズがあり、それぞれつばを当てると一つ下のサイズのバブル2つに分裂していきます。そして小サイズのバブルにつばを当てれば無事に消滅させることができます。自身がとばせるつばには限りがあり、おおよそは操作キャラの「歯の数」などで残りの弾数などが把握できるようになっています。つばが切れてしまった際は、床や天井にくっついてしまったつばや、小サイズのバブルを消した時に発生するつばなどで補充が可能です。また、時間はかかりますが、○ボタンを押し続けることでリロードもできます。
無事にステージをクリアすると巨大なバブルが。つばで破壊すると……。
囚われていた仲間が解放され、以降は自キャラとして使用できます。
ちなみに、無事に新たな仲間を解放できたお祝いとして、今まで解放してきた仲間たちからちょっぴり手荒い歓迎が待っています。
一度規定時間内にクリアしたステージでは、難易度の上がったBサイドといわれるステージに挑戦できるようになります。かなり手強いステージとなっていますが、こちらをクリアするとまた別のスピットリングが救出できるので、腕に自身のある方は挑戦してみては。
このゲームの真の「楽しさ」と「地獄」はここからだ……！なマルチプレイ
と、ここまでは一人プレイでの遊び方を紹介してきました。しかしこのゲームの真の楽しさは、マルチプレイにあるといっても過言では無いでしょう。
マルチプレイでは一人プレイの内容をそのまま最大4人で同時に楽しめるようになっています。おかげでステージを飛び跳ねるバブルを処理するのも一人より遥かに素早く行えます……、が、参加者の一人でもミスをするとそのステージはやり直しとなります。攻撃力4倍、死にやすさも4倍です。
この強制連帯責任システムによって、協力プレイは混沌の極みとなり、これによって生まれる「お前せっかくあと1個だったのに何やってんだよー！」という笑いと怒りが合わさった叫び、困難なステージを複数人で乗り越えられた際の達成感は一人では決して味わえないものでしょう。
また、もっと気軽に遊びたいという時にはパーティモードがオススメ。集まったプレイヤーそれぞれが毎回提示される4つのステージからプレイするステージを選び、クリアしていくモードです。このモードのキモはなんといってもミューテーター。様々な変化を加えて遊ぶことができるようになります。
天井と床が逆さまになる「逆さの世界」、レトロゲームのようなフィルターをかけ、下につばをはく代わりに大きくジャンプでき、バブルを踏んづけて消す配管工スタイルで遊べる「レトロアーケード」。バブル以外のものがほぼ見えなくなり、自身もじっとしていなければどこにいるか表示すらしてくれない「マジックショー」など、さまざまな難易度のミューテーターが用意されています。
シングルプレイとソロプレイ、それぞれ別ベクトルの楽しみ方が味わえる『スピットリング バブルでパーティー』。PS4版は2021年5月18日配信開始、価格は1,760円となっています。なお同作はXbox One/Steamでも発売中。ニンテンドースイッチ版も今後発売予定です。
