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早いもので2021年も終わりが近づいてきた今日この頃。心待ちにしてきた様々な2022年新作タイトルの発売も迫りつつある今、済ませておくべきことと言えば今年1年間の振り返りではないでしょうか。Steamライブラリを「最近のアクティビティで並び替え」機能を用いて整頓し、何月にどのタイトルをプレイしたのか眺めていると、ローグライク作品を比較的多く遊んでいることに気が付きました。そこで本記事では、筆者が2021年にSteamで遊んだ中から選出したおすすめローグライクタイトル7本をご紹介させていただきます!
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まず初めに本記事で扱う「ローグライク」の範囲について説明していきます。堅苦しい説明は抜きで紹介から読みたい、という方は読み飛ばして頂いて構いません。
「ローグライク」というとプレイヤーによって判断が大きく異なる、基準のあいまいなジャンルの1つです。「ローグライク」の語源になったRPG『Rogue』のフォロワー作品以外は「ローグライト」として区別するという考え方がある一方で、プレイごとに何らかのランダム要素が存在し、ゲームオーバーになると引継ぎ要素以外の進行が失われる、いわゆるパーマデスが採用されているゲームは全て「ローグライク」という考え方もあります。
個人的にはどちらかと言えば後者寄りの考えなのですが、今回の主目的は「ローグライク」の基準についての議論ではありません。そこで本記事内では、Steamストアページで確認できる「ユーザーが定義したこの製品への人気タグ」に「ローグライク」が含まれているかをもってジャンルを判断していきます。なお、余談ですがSteamには『Rogue』のシステムを強く意識した作品をまとめるタグとして「伝統的ローグライク」なるものが存在します。この様なタグを活用することで現在も拡大が続くローグライクジャンルの中でも自分がプレイしたい系統の作品を発見しやすくなるかも知れませんね。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、ここからはおすすめローグライクタイトルの紹介に移りたいと思います。あくまで“2021年に遊んだ”という括りなので、発売が古い作品も含まれますがご了承ください。それでは始めていきましょう。
『Barony』
■ 一人称視点ACTで不思議のダンジョンに挑め
まず、最初に紹介するのはボクセル調のゆるいグラフィックで描かれたダンジョンを冒険する『Barony』。見た目とは裏腹に油断するとあっけなく死んでしまうシビアなゲーム性が特徴的です。プレイヤーは初期アイテムやステータスが異なるクラスから1つを選択し、一人称視点でダンジョンの探索を進めることに。戦闘はターン制ではなくリアルタイムで進行します。スペースで盾を構えて左クリックで剣を振るうといったアクション要素が基本の作品です。
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特筆すべきは伝統的なローグライク作品を強く意識したと思われるゲームシステム。未鑑定の武器や食べ物がそこら中に転がっていたり、使うまで効果が分からない杖やスクロールが存在したりと伝統的ローグライクを想起させる要素が数多く存在します。総じて、伝統的ローグライクの要素を上手く一人称視点アクションに落とし込んだ作品であるといえるでしょう。ちなみに、2015年発売の作品でありながら現在でも開発が継続されており、直近ではゲームパッド向けのUI全面改修が予定されています。
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