『Dead Estate』
■ ピクセルアートとペースの速いアクションが魅力
続いて紹介するのは斜め見降ろし視点で進行するローグライクアクション『Dead Estate』です。ストアページを見るとまず目に付くのは何と言っても完成度の高いピクセルアート。本編ではストアページに掲載されているもの以外にも結構な枚数の絵を目にする機会があるので、絵柄が気に入ったという方は購入を即決しても後悔はしないでしょう。また、ゲームプレイもピクセルアートに負けず劣らずの素晴らしい出来栄え。近年のローグライクでよく見られる恒久的な成長システムをあえて採用していないため、自分の知識と腕前だけを頼りに攻略を目指すことになります。
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その分、初めから全てのアイテムや武器が出現するので、様々な組み合わせでプレイしたいのにアンロック作業に時間を取られるということはありません(勿論、アイテム類はランダムに出現するので運が悪いと中々試すことができないかも知れませんが…)。また、特定の条件を満たすことで設定資料やキャラクターのコスチューム、BGMなどを解禁できるゲーム内実績機能が存在。ストーリー進行に応じて別ルートが出現することもあり、成長システムを採用していない分を補うための飽きさせない工夫は十分です。武器を15種類、アイテムを20種類追加したアップデートを小さめ(!)と言い切り、これからもコンテンツ追加アップデートを継続するとしているので今後も含めて楽しみな作品です。なお、詳しいゲーム内容については掲載中の「爆速プレイレポ」をあわせてご覧ください。
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『Gunfire Reborn』
■ 銃とスキルの組み合わせを探るのが楽しいFPSローグライク
続いての作品はトゥーン調のグラフィックで描かれた世界をケモキャラ達が銃を片手に突き進むFPS『Gunfire Reborn』。ゲームのベースは『ボーダーランズ』シリーズのようなFPSで、手に入る武器やスキル、マップ構成などにプレイごとのランダム要素が存在します。武器は扱いやすいアサルトライフル風のものから壁に当たると反射する投げクナイといったユニークなものまで取り揃えられており、ゲーム内メニューで確認できる武器総数は50種類ほど。道中で手にする武器には「クリティカルダメージ増加」「クリティカルヒットするたびに射撃速度増加」「マガジン容量が大きくなる代わりにリロード速度低下」「倒した敵が確率で爆発する」などといった能力補正がランダムで付与されているので、同じ武器でも使用感がガラリと変わることがあります。
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更に、ダンジョン内でキャラクター自身を強化するための要素として、全キャラクター共通の能力を得られる「スクロール」とキャラクター固有のスキルを成長させる「アセンション」をランダムに入手可能です。全て合わせると膨大なパターン数になるこれらの組み合わせ次第では、以前拾った際には使いづらいと思っていた武器でも思わぬ活躍をすることが。再挑戦するたびに毎回お気に入りの武器と「スクロール」「アセンション」の組み合わせが完成するとは限らないので、手に入れた武器の能力を吟味して新しい組み合わせを試すのが楽しい作品です。また、キャラクターごとに特徴が異なるので役割分担をしやすくマルチプレイでも楽しめます。
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『Monster Train』
■ ローグライク×デッキ構築×タワーディフェンス
次に紹介する『Monster Train』は、『Slay the Spire』を筆頭に一ジャンルとして成立しつつあるデッキ構築カードバトルとローグライクの混合作品。本作ならではの特徴として、タワーディフェンス的な思考が要求される戦闘システムと良い意味で大味なゲームバランスが挙げられます。戦闘は3つのフロアが縦に並んだ盤面で進行し、敵ユニットは一番下のフロアから侵入。ターンごとに同じフロアのユニットと交戦したのち1階層上に移るという挙動を繰り返す敵ユニットから、4階層目にある動力源を破壊されないように守り抜くことが目的です。
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そんな本作には他の「デッキ構築×ローグライク」作品の例にもれず、直接戦闘を行うユニットカードの他にユニットを強化する能力を持ったカードなどが存在するのですが、これらは組み合わせ次第でとんでもない効果を発揮。もともと攻撃力10だったユニットを攻撃力100の2回攻撃にまで成長させるといったようなことが可能なため、緻密に1ダメージを削り切る手を考えるというより、火力を爆発的に増加させる構成を組んでいくゲームと言えるかもしれません。また、それに合わせて体力が1000を超えるボスも登場し、爽快感がありながらも手に汗握る戦闘を楽しめます。
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