日本で予約受付中の携帯ゲーミングPC「Steam Deck」。海外では予約無しで購入出来るほどに生産が追いついており、モニターやUSBデバイスを接続出来るようになる待望のDocking Stationも予約が開始されるなど、日本での本格発売及び年末商戦に向けてますます期待高まる本ハード。
そこで、本記事では定期的に話題の新作をSteam Deckで実際に遊べるのかプレイレポートをお届け。今回のタイトルは『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』。本シリーズでは初のオンラインがメインとなるタイトルでの結果はいかに。
『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』とは

本作は日本のみならず世界中で大人気の鳥山明氏による漫画及びアニメ作品をモチーフにしたゲームです。ジャンルは『Dead by Daylight』などを始めとする非対称型対戦アクションゲームとなります。プレイヤーはサバイバーもしくはレイダーとなり、サバイバーであればフィールドからの脱出を、レイダーであれば他サバイバーの全てを殲滅することを目標とします。
レイダーは『ドラゴンボールシリーズ』ではお馴染みの悪役を操作することが出来、その圧倒的な能力で時にはマップのエリアの一部をも破壊。一方でサバイバーもこれまたシリーズの主人公である「孫悟空」や仲間の「ピッコロ」などに一定時間変身出来る「ドラゴンチェンジ」でレイダーと戦うことが出来ます。
このように従来の非対称型対戦アクションゲームの楽しさと同時に、シリーズで欠かせない大迫力のバトルも体験することが出来る一粒で二度美味しい、そんなタイトルに仕上がっています。
残念ながらSteam Deckでは現状チュートリアルしか遊べない
さて、実際にSteam Deckで動かしてみたところ…チュートリアルしか遊べませんでした。

起動自体は問題無く出来、プレイヤーキャラクターの作成から操作を確認するチュートリアルパートは問題無く遊べます。

しかし、チュートリアルが終わり実際のオンラインプレイに入ると開始してから30秒から1分程度するとチート検出システムが反応し強制的にゲームから除外されてしまいます。三回ほど確認しましたがいずれの場合も全く同じ形でゲームから除外されることを確認しました。
これはおそらくはエラーメッセージから分かる通り、チート検出システムが原因と見られます。Steam Deckでは、ゲーム側にチート検出システムが導入されている場合、動作に影響があることがあるそうですが、今回は図らずもその結果を目の当たりとすることとなりました。
したがって、残念なことに現状Steam Deckで『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』を真っ当に遊ぶのは難しいと言えます。昨今のオンラインゲームとは切っても切れないチート検出システムだけに、今後のアップデートでSteam Deckが幅広くチート検出システムへと対応できるよう祈りましょう。

なお、プレイ出来たのは短い時間でしたが、動作フレームを確認したところデフォルト設定だと大体20~30fpsくらいでした。人が少ない場所でも常時これくらいのfpsしか出ていなかったので、人が密集したりバトル中にはさらに処理落ちすることが予想されます。なので、動作するようになった際でも、ゲーム設定で画質を落とす必要があるでしょう。