気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Scavengers Studio開発、PS5/PS4/PC向けに2月1日にリリースされたロードトリップアドベンチャー『SEASON: A letter to the future』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、自転車に乗って旅をしながら、その記録を残していくアドベンチャー。季節の区切りがない村の生まれであったエステルは村を出て、世界を知るため、そして世界の謎を解き明かすための旅を始めます。旅路で出会った人々、見つけたものは写真、文書、録音など様々なツールを使用し「記録」として保存でき、それによって世界や生態系のさらなる情報を得ていきます。日本語にも対応済み。
『SEASON: A letter to the future』は、2,800円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか？
Janeこんにちは、本作のナラティブデザイナーのJaneです。ゲーム内での世界の物語の糸を繋ぎ合わせる作業を主に行いました。一番好きなゲームというのは難しいですが、『風ノ旅ビト』は間違いなく私にとって特別な存在ですね。
――本作の開発はなぜ始まったのですか？
Jane本作の初期コンセプトに出会った時、すぐにそのストーリーに心を奪われました。当時でも、方向性さえ正しければ、このゲームがストーリー主導のゲームというものに新しさと新鮮さをもたらすものになると確信していたのです。
――本作の特徴を教えてください。
Jane私たちの主な目標のひとつは、プレイヤーを尊重するということでした。そしてそれは、プレイヤーが望む方法でゲームを体験できるという、自由を与えることでもあります。本作を「瞑想的な体験」と呼んでくださる方が多いのはとても嬉しいことです。私にとって本作は、一人旅で物思いにふけっている自分を思い出させてくれる気がするのです。
――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか？
Jane美しくゆったりとした世界に浸ることができる、ゆっくりとした時間を過ごしたい人に遊んでいただきたいです。
――本作が影響を受けた作品はありますか？
Jane本作はたくさんのものからインスピレーションを受けています。「ヨコハマ買い出し紀行」や1980年の「Farewell」といったアニメや映画から、『風ノ旅ビト』『Heaven's Vault』『Outer Wilds』のようなゲームまで、様々なものですね。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか？
Jane何かあったとしたら、新型コロナによるロックダウンにより、旅行やアウトドアへの憧れが高まったと思っています。この外の世界への愛を、私たちは本作に注ぎ込みました。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか？
Jane本作を使って作成されたコンテンツでは、自由に収益化してください！もし可能であれば、動画内または説明文のどちらかに次の記載をしていただけると幸いです。
SEASON: A letter to the future and PLAY-SEASON （C） 2023 SCAVENGERS STUDIO. ALL RIGHTS RESERVED
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――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Jane日本は私にとって、インスピレーションの源であると同時に、友情の源でもあります。特にゲストハウスでは、コタツや鍋パーティーでとても歓迎していただきました。日本では長い時間を過ごし、日本中いろいろな場所を歩き回り、生涯の友となる素晴らしい人たちとも出会いました。本作の開発に携わり、日本語にローカライズされることを知ったとき、日本という素晴らしい場所から私が受け取ったものに何らかの形で恩返しすることができると思い、とてもワクワクしたものです。そういうわけで、皆さんに感謝するとともに、皆さんには本作をプレイしてリラックスした旅ができることを願っております。
――ありがとうございました。
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
