気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、STP WORKS開発、PC向けに5月19日にリリースされたオンライン協力コインプッシャー『古銭プッシャーフレンズ弐』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、江戸時代を舞台にしたオンライン協力プレイ型コインゲーム『古銭プッシャーフレンズ』の続編。他のプレイヤーと協力しながらステージ内にコインを落として景品を獲得していくゲームで、妖怪退治や玉入れのようなミニゲームも多数用意されています。開発は日本人のため、もちろん日本語にも対応しています。
『古銭プッシャーフレンズ弐』は、410円で配信中。
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――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
ダンおじ株式会社STP WORKSのダンおじと申します。ちょうど2年前に友人とゲーム会社を起業しまして、2人でゲーム開発と販売を行っています。友人は開発で、私がマーケティングや会社運営関連をしています。会社の代表は友人です。
「ワンコイン以下」「マルチプレイ」「遊びやすい」をテーマに開発を行っています。
友人の好きなゲームは、今までは『クロノ・トリガー』だったそうですが、最近は『NieR:Automata』や『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が好きで、私は今までは『ロマンシング サ・ガ3』が一番好きでしたが、最近は『信長の野望』シリーズや『FrostPunk』などのシミュレーションゲームが好きです。
――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?
ダンおじ本作は前作『古銭プッシャーフレンズ』の続編でして、和風の世界観と音楽を聞きながら最大4人のマルチプレイでゆる~く遊べるメダルゲームです。
ひとりでもみんなでも共闘できる各種イベントや脳汁が溢れ出るジャックポットが特徴です。
ゲームのアイデアは開発テーマに合う企画を考えるようにしていまして、前作の『古銭プッシャーフレンズ』を作った時は、友人がマルチプレイできるメダルゲームのデモ作ったと連絡があったので一緒に遊んでいたら、朝まで雑談しながら時間を忘れて遊んでいたので、「コレだ!」と思って開発しました。本作は「メダルゲーム体験の向上」と「前作の課題解決」をテーマに開発しました。
この生放送で変更点のプレゼンをしているのでよろしければご覧ください。
――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?
ダンおじ強いて言えばゲームセンターのメダルゲーム全般です。性別や年齢を問わず一緒の筐体で楽しく遊んでいる素晴らしいゲーム性だと思います。
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――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。
ダンおじゲームのBGMはフリーのBGMを使わせていただいているのですが、使わせていただくジャックポットのBGMを最後の最後まで、二人で脳汁がでるBGMを色々言いながら選んでいました。
――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。
ダンおじお陰様で前作の『古銭プッシャーフレンズ』も沢山の方に遊んでいただいたのですが、前作ほどはヒットしないと思っていました。ところが、前作以上にヒットしまして動揺しています。
印象的なフィードバックは、「実家に帰った時に母親に遊ばせたらドハマリした」「祖母が孫と一緒に遊んでいます」など、年齢や性別を超えて遊んでいただいていることでして、自分たちの信じていた開発テーマは間違ってなかったと目頭が熱くなりました。
ゲーム内容に関するフィードバックは、バランス調整に関することが多かったです。遊びやすさを追求すると、ゲームが上手な方には物足りなくなるので、その点を意識しました。
――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。
ダンおじアップデートは一通り終えたので、現在はニンテンドースイッチへの移植を進めています。今年中盤にかけて、過去作の3作品もニンテンドースイッチに移植します。
今年の予定はこちらです。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
ダンおじもちろん全てOKです。クソゲーなど言っていただいて全然大丈夫です。
――最後に読者にメッセージをお願いします。
ダンおじシングルでもマルチプレイでもゆる~く遊べるゲームを作っています。疲れた日でもぼんやり遊べるので、チェックしてみてください。
――ありがとうございました。
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本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に700を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
※UPDATE(2023/6/28 17:10):ゲームタイトルを『古銭プッシャーフレンズ2』から『古銭プッシャーフレンズ弐』へと修正しました。お詫び申し上げます。