
1月20日・21日にインディーゲーム展示会「東京ゲームダンジョン4」が開催されました。本記事では今回はチーム・エレマスタが開発中の『エレマスタ(ELEMASTA)』の試遊レポートをお届けします!
圧巻の美しさと精度を誇るドット絵グラフィックは必見。350人以上のキャラクターが登場!
『エレマスタ』はピクセルアートで描かれた世界を舞台に、主人公のルシスと仲間たちが大冒険を繰り広げるオープンワールドRPG。2Dのドットでオープンワールドなフィールドを描いた冒険というシステムはもちろんのこと、登場するキャラクター達にも要注目です。
本作では総勢350人を超えるキャラクターを仲間にできる予定で、今回の試遊版でも「320人」の表記を確認することができました。これだけの数のキャラクターが登場し、好きなようにパーティーを編成して冒険ができるというポイントからは『幻想水滸伝』らしさも感じます。


なかには、冒険の仲間に加えるには条件を満たさなければいけないキャラクターや、ある程度するとパーティーから離脱してしまうキャラクターも。「夜になったら家に帰る」というマイペースなキャラクターなど、個性はさまざまです。


戦闘はエンカウント制で、一部シンボルエンカウントも用意されています。クラシカルなターン制のバトルシステムとなっており、魔法や必殺技、アイテムなどを駆使しながら戦闘を繰り広げていきます。

ここで注目なのが、主人公であるルシスの存在。ルシスは初期の段階では魔法や必殺技を覚えておらず、攻撃手段は通常攻撃のみとなっています。しかし出会った仲間と別れる際には新しい技能を獲得したり、魔法を仲間から受け継ぐことが可能です。
こうして出会いと別れを重ねていくことで、ルシスを成長させられるのです。最強のオールラウンダーにするも良し、お気に入りのキャラクターを見つけたらそのパーティーでずっと攻略を続けても良しと、王道のRPGながら自由度の高いプレイングが可能となっています。


2Dながらもオープンワールドを実現。「懐かしさ」と「新しさ」が融合した冒険

ゲームシステムはシームレスなマップを冒険するオープンワールドとなっており、JRPGらしい重厚なストーリー展開と、近年のゲームで重要視される自由度の高さが上手く融合しています。オープンワールドRPGということで、序盤からかなり自由に進行可能です。
まずは街にいる人々に話しかけ、「ポーションを持ってきて欲しい」「モンスターを倒して素材を取ってきてほしい」といったような依頼をこなしていくことになります。これはどの順序で進めてもよいのですが、ゲーム開始直後のチュートリアルの役割も同時に担っています。


時にはダンジョンで危険な強敵と戦ったり、着々と依頼をこなしていくことで、「ハンターライセンス」のグレードが上昇。冒険者としてのランクを上げることで、これまで通行できなかった場所が通れるようになり、さらに冒険の世界が広がってきます。

RPGではおなじみと言える沢山の依頼……いわゆる「おつかい要素」にも上手く役割を持たせ、「この先に進んだら、新しいダンジョンや仲間との出会いが待っているんだ!」とプレイヤーのモチベーションになるようなゲームシステムに落とし込んでいる点にも、本作の魅力を感じました。

日々めざましい技術の発展を続け、圧倒的なリアリティや息を呑む美しさを追求したグラフィックの超大作が登場する昨今ですが、そんな中でも2Dドットは全くの時代遅れ……というわけでもなく、また異なる魅力を秘めています。キャリアの長いクリエイターの小林光氏だからこそ描ける、彼が「本当に作りたかったRPG」がそこにありました。
『エレマスタ(ELEMASTA)』は2024年内向けにリリース予定です。設定資料をチェックできるドット画集もBOOTHにて販売されています。