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異形動物救出ホラー『Zoochosis』可愛い動物の挙動とグロテスクなクリーチャーの対比が魅力―謎多き動物園で飼育業務に従事【プレイレポ】

可愛い動物に癒されつつ、グロテスクなクリーチャーの魔の手から守り切ることが飼育員としての使命です!

連載・特集 プレイレポート
異形動物救出ホラー『Zoochosis』可愛い動物の挙動とグロテスクなクリーチャーの対比が魅力―謎多き動物園で飼育業務に従事【プレイレポ】
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犬や猫、ハムスターに鳥類。ペットを飼ったことのある人ならば、彼らに怪我を負わされることは度々あることかと思います。

爪とか犬歯とかは想像以上に鋭いもので、ちょっとしたことでひっかき傷や噛み傷になることも。当然彼らも悪気があってのことではないのは百も承知。しかし、慣れない人にはそれだけで動物嫌いになる一因になることもしばしばです。

筆者が仕事で普段相手をしているコモンマーモセットは、どちらかと言えば扱いやすい方ではないでしょうか?体長およそ30cm前後で体重は200~400g程度。犬歯や爪は鋭いですが、まぁヒトにとって致命傷になるほどの脅威ではありません。ただ、ニホンザルとかカニクイザル、アカゲザルとかになると相応に力も強いですし、不機嫌モードだと少し恐怖を感じたりします。

読者の皆さん、くれぐれも野生動物はむやみに刺激しないように。最悪指の2,3本は軽くもっていかれますからね。

本日ご紹介するのはClapperheadsの『Zoochosis』です。動物の飼育員である主人公は夜勤として夜中の動物園でせっせとお仕事中。エサやりに檻の掃除、重労働ですがどれも大事な作業です。

そんな飼育員の作業の一つに動物たちの体調確認もあります。動物の中にはどこか具合が悪そうな個体もいますから、サーモグラフィによる体温測定に鳴き声や採血、検便などの手段で病気を特定し対応する治療薬を投与することとなります。

ただ、どうもこの動物園には何か秘密があるようです。エサ用にと搬入されたのは見紛うことなきヒトの死体で、粉砕機で処理するのもプレイヤーの仕事なら、時折警報と共に現れては、主人公や動物を襲う正体不明のクリーチャーを致死薬で撃退するのもプレイヤーの仕事。

そして、初日に上司から投与された薬品の影響か、自身の身体にも確実に異変が生じています。果たして無事に仕事を終え、妻の待つ愛しの我が家に帰ることができるのでしょうか?

表向きは普通の動物園、夜勤でプレイヤーが目の当たりにする恐怖とは…?

まずはオプション画面から。グラフィック設定や音声関連などですね。本作では臨場感あふれるボディカメラモードも存在していますが、今回はオフで進めたいと思います。筆者はこう見えて酔いやすいのです。

本作の舞台となるのはパインバレー動物園。様々な動物たちが暮らすこの園で、主人公は夜間飼育員として業務に励むこととなります。

読めば読むほど胡散臭さが滲み出る契約書。急かされるままサインすることに。

よく見ると何か引っかかる契約書にサインして契約完了。と、上司である博士から謎の薬品を注射されます。博士曰く「病気予防のための処置」らしいのですが、どうも怪しいというか。いやまぁ、人獣共通感染症とかありますし、筆者も予防接種とか色々打ちましたけどね。

その後博士に連れられて業務の説明を受けます。まずはハブで冷蔵庫内からエサの原料ブロックを用意し台車に載せます。その後台車を移動プラットフォームに積載し各飼育舎へと移動します。

必要な機材が一式揃ったハイテクな移動プラットフォームです!

この移動プラットフォームは血液分析から調剤システム、エサの調理台も完備というなかなかのハイテク仕様。今後存分に活用していくこととなります。

こう真近でみるとやっぱり迫力ありますね。

そうこうしているうちに最初の目的地であるキリン舎に到着。プラットフォームで用意したエサを餌場に用意したり、体温測定や採血などを博士の指示のもと行っていきます。

そうして何か健康面の異変を発見したら、症状に照らし合わせて診断し病気を特定。対応する薬剤を調合し麻酔銃で投与という流れになります。

ゴリラさんがドア前でお出迎え。ちょっと失礼しますよ~。

さて、問題なくキリンの治療が完了したので次は順番にワラビー…ではなくゴリラ舎へ。サクッと測定して調合して治療、もうフローは完璧です。

やってるやってる。元気そうですね。
こっちは体調絶不調の様子。すぐ診断するからちょっと我慢してね。

続いてワラビー舎へ。元気よくジャレている子や盛大に吐いている子とかいますが、まぁ気にせず作業を進めます。

新種のワラビー…ではなさそうですね。えと、どちら様でしょうか?

と、突如鳴り響くサイレン。赤いランプも光りだして何かヤバそうな雰囲気が…。どこからともかくクリーチャーが出現、どうやら収容違反のようですね。

必至にプレイヤーとじゃれつくクリーチャー。お~ヨシヨシなんてしたら腕ごと捥がれそうな気も。

本作のクリーチャーは狂暴凶悪、変異元と思われる同族を捕食しプレイヤーにも容赦なく攻撃を仕掛けてきます。撃退手段はただ一つ、致死薬を撃ち込むことだけです。

不幸にも動物に被害が発生しましたが撃退に成功、帰り道で盛大に吐血するなど急激に体調が悪化しているようですが無事に帰れるのでしょうか?

このような流れでイベントをこなしつつ、時折出現するクリーチャーを撃破していく本作。麻酔銃を正面から見せると怯えたり、撫でた時の動物の挙動やクリーチャーの造形など、しっかりと作り込まれているのがわかります。

博士が新鮮な肉を用意したからエサに加工しておけとの指示。鳥でも牛でも豚でもなくヒト。
急に大声で叫ぶので、驚いた拍子に装置のボタン押しちゃいました。

イベントもなかなかグロテスクでインパクトのあるものが多く、またプレイヤーの選択によるルート分岐も存在しています。淡々と博士の指示に従うか、それとも指示に反してでも自身の思うところに従うか?どちらにせよ結末は大きく変わることとなります。

ジッとしてくれない鳥類に翻弄される図。頼むからそこを動かないで。

ただゲーム全体でみると、動物が行動中は採血できないにも関わらずなかなか立ち止まってくれなかったりといったキャラの挙動由来の遊びにくい点や、道具使用時の描写異常や翻訳の質など少し気になる点もチラホラ見受けられます。

また、各クリーチャーは変異元の動物の特徴を色濃く残しており、それぞれ異なる攻略法が求められます。移動速度も速く、撃退には致死薬弾数発が必須。一方で武器は単発の麻酔銃一丁だけとなかなか歯応えある戦闘を楽しむことができます。

概してこの手のホラー好き、動物好きにはおススメの1作かと思います。

スパくんのひとこと

不気味な夜の動物園で夜間飼育員として仕事に努める本作、動物種毎に異なる挙動はとても魅力的スパ。特に動物たちを撫でた時の挙動は必見スパ!

  • タイトル:Zoochosis

  • 対応機種:PC(Steam

  • 記事におけるプレイ機種:PC

  • 発売日:2024年9月30日

  • 記事執筆時の著者プレイ時間:4時間

  • 価格:2,800円(リリース記念セールにつき10月15日まで10%引きの2,520円)


SKYE ゲーミングチェア
¥22,580
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《K.K.》

SFとオープンワールドとミリタリー系が主食です K.K.

1990年3月の京都府生まれ。ゲーム好きのパソコン好き。ついでに言えば動物も好き。心理学部卒ゆえに人の心がわかると豪語するも、他人の心にはわりと鈍感で、乙女心となるとからっきし。むしろ動物の気持ちのほうがよくわかるが、本人は「尻尾と耳がないからだ」と弁解中。 2022年から「ゲームスパーク」で執筆中。パソコン代の足しにと始めるも、賃金はほとんど課金ガチャに消えている模様。

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