今回は、THQ Nordic ジャパンから発売された『ディズニー エピックミッキー:Rebrushed』のニンテンドースイッチ版をプレイ!本作は、2011年にWiiにて発売された『ディズニー エピックミッキー ~ミッキーマウスと魔法の筆~』のリメイク作品で、不思議な筆を手にしたミッキーが、ディズニーキャラクターたちが暮らす世界で大冒険を繰り広げるアクションゲームです。

僕は、ディズニー映画は子どもの頃に数本見たきりだし、ディズニーランドも中学の修学旅行で一度行っただけで、ディズニーにわか勢といって差し支えないのですが、ディズニーを題材にしたゲームは結構プレイしているんですよね。本作のオリジナル版も、友達の家の小さい娘さんと一緒にプレイしていました。ゲームとは関係ない話なんですが、13年前に一緒に遊んでいた娘さん、今年成人していることに気付いてショックを受けています。そうか、41歳ってそういう歳なんだよな……。
◆イタズラから始まる大冒険!

とある夜のこと。魔法使いのイェン・シッドは、不思議な魔法の筆を使って忘れ去られたキャラクターたちが住む世界を創造していた。その様子を後ろでこっそり眺めていたミッキーは、イェン・シッドが部屋へ帰っていったのを見計らい、魔法の筆を使ってイタズラを始めるのだった。

ミッキーが倒してしまった瓶からインクがこぼれ出し、イェン・シッドが作った世界は荒れ果ててしまう。取り返しがつかないと判断したミッキーは慌てて自分の世界に帰っていった。

これだけのことをやらかしたにも関わらず、ミッキーはベッドでスヤスヤと眠っている。なんて豪胆なんだ。そして長い時が過ぎ……その日もスヤスヤと眠るミッキーを、謎の黒いペンキのようなナニカが連れ去るのだった。

ミッキーが目を覚ますと、磔にされて何者かに危害を加えられようとしていた。

ギリギリのところでなんとか助かったその時、ミッキーは自分とよく似た姿の生き物と遭遇する……。彼の名前はオズワルド。ミッキーマウスの原型と言えるキャラクターだったのだが、権利上のトラブルによって長らく日の目を見なかった悲しきキャラクターだ。

本作ではオズワルドはメインキャラクターとして登場する。彼はミッキーの敵か味方か……。
◆消したり出したり不思議な魔法の筆

ここはウェイスト・ランドと呼ばれる世界で、忘れ去られてしまったディズニーキャラクターたちが住む場所らしい。とりあえずの目的は、この城からの脱出だ。

スピンアタックやヒップドロップといった攻撃アクションや、ダッシュや二段ジャンプといった移動アクションが可能だ。植木鉢を破壊したらお金のようなものが出てきたぞ。破壊活動が大好きなので、壊せるオブジェクトが多いのは嬉しいな!

その他にも、ペイントとイレイサーと呼ばれるギミックも使用可能だ。ペイントは、消えている物を元通りにする特性を持っており、半透明に表示されている場所に使用すると実体化するのだ。上記の画像の場所では、ペイントを使って歯車を実体化させ、仕掛けを作動させている。

イレイサーはペイントとは逆に、物を消す特性を持っている。上記の画像の場所では、壁にイレイサーをかけ、その奥に隠されていた通路を発見している。

面白がって無闇やたらに使っていると、うっかり地面を消してしまって落下してしまうおそれがあるので注意が必要だ。

また、敵にペイントやイレイサーをかけると、味方にしたり消したり出来るぞ。

ボス戦においてもペイントとイレイサーは重要な役割を持っており、出したり消したりしながら戦っていくのだ。

別のエリアへの移動は、スクリーンに飛び込んで映画の中を進んでいく。

映画の中では、3Dアクションから2D横スクロールアクションへと変化する。往年のディズニー映画をモチーフにしたステージになっていて、ファンには嬉しいポイントだろう。

ストーリーを進めるメインクエスト以外にも、ウェイスト・ランドの住人たちからお願い事をされるサブクエストも存在する。

クエストの中には、複数の攻略ルートが用意されているものもある。

本作のミッキーは最初から結構な悪さをやらかしていたんだし、悪寄りのプレイの方が合っているかもしれないな。
クエストの結末だけではなく、エンディングの内容も変化していく。このダークな世界観のウェイスト・ランドで悪に染まるのか、それともヒーローとして人々を助けていくのか、全てはプレイヤーに委ねられるのだ。

僕が自由度の高いゲームを遊ぶとき、善と悪のどちらのプレイスタイルにするかを決めるのは……クエスト報酬の美味しい方という、普通に悪人プレイをするより業が深い決め方をしているぞ!
18時間ほどでクリア出来ました。サブクエストや収集要素もしっかり用意されているので、すべてを遊び尽くすにはもう少し時間がかかりそうです。
オリジナル版のWiiリモコン+ヌンチャクから通常のコントローラーに変わり、操作性やレスポンスは格段に良くなっています。
僕がプレイしたニンテンドースイッチ版では、エリア移動の際のロードが10~20秒ほどかかり、ちょっと長く感じたのが残念でした。
僕のようにディズニー映画をあまり見てない人でも、これまでにゲームやキャラクターグッズなど、なにかしらでディズニー要素に触れていると思いますし、そもそもアクションゲームとしての完成度が高いので、ディズニーファンの方以外でも十分に楽しめるでしょう!
『ディズニー エピックミッキー:Rebrushed』は、PC(Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチ向けに発売中です。