PvPシューター『THE FINALS』初の公式オフイベで見えてきた“独自の方向性”…「THE FINALS OFFLINE PARTY」は真剣ながら和やかに!【イベントレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

PvPシューター『THE FINALS』初の公式オフイベで見えてきた“独自の方向性”…「THE FINALS OFFLINE PARTY」は真剣ながら和やかに!【イベントレポ】

『THE FINALS』公式オフイベは、ファンコミュニティの在り方についても考えさせてくれました。

連載・特集 イベントレポート
PvPシューター『THE FINALS』初の公式オフイベで見えてきた“独自の方向性”…「THE FINALS OFFLINE PARTY」は真剣ながら和やかに!【イベントレポ】
  • PvPシューター『THE FINALS』初の公式オフイベで見えてきた“独自の方向性”…「THE FINALS OFFLINE PARTY」は真剣ながら和やかに!【イベントレポ】
  • PvPシューター『THE FINALS』初の公式オフイベで見えてきた“独自の方向性”…「THE FINALS OFFLINE PARTY」は真剣ながら和やかに!【イベントレポ】
  • PvPシューター『THE FINALS』初の公式オフイベで見えてきた“独自の方向性”…「THE FINALS OFFLINE PARTY」は真剣ながら和やかに!【イベントレポ】
  • PvPシューター『THE FINALS』初の公式オフイベで見えてきた“独自の方向性”…「THE FINALS OFFLINE PARTY」は真剣ながら和やかに!【イベントレポ】
  • PvPシューター『THE FINALS』初の公式オフイベで見えてきた“独自の方向性”…「THE FINALS OFFLINE PARTY」は真剣ながら和やかに!【イベントレポ】
  • PvPシューター『THE FINALS』初の公式オフイベで見えてきた“独自の方向性”…「THE FINALS OFFLINE PARTY」は真剣ながら和やかに!【イベントレポ】
  • PvPシューター『THE FINALS』初の公式オフイベで見えてきた“独自の方向性”…「THE FINALS OFFLINE PARTY」は真剣ながら和やかに!【イベントレポ】
  • PvPシューター『THE FINALS』初の公式オフイベで見えてきた“独自の方向性”…「THE FINALS OFFLINE PARTY」は真剣ながら和やかに!【イベントレポ】

ネクソンおよびEmbark Studiosが手がける基本プレイ無料FPS『THE FINALS』初の公式オフラインイベント「THE FINALS OFFLINE PARTY」が、10月26日に開催されました。本イベントはファンイベントと交流戦を兼ねたもので、3チームに分けられ競い合う激しい試合とファン同士の食事会が行われました。

『THE FINALS』は2023年12月8日にリリースされた、基本3人1組でチームを組んで戦いに挑むPvPシューター。“何でも壊せる”という自由度をベースに、ゲームプレイの楽しみと競技性を両立したタイトルです。

先に今回の所感を述べておくと、「新たな(あるいは『THE FINALS』独自の)公式コミュニティの在り方」を感じさせてくれるイベントでした。今回の参加者は“プロレベルに腕の立つ実力者”のみではなく、応募して選ばれた一般プレイヤー。年齢もばらばらで、中にはなんと十代にも届かない子どもまで!保護者とともに参加してはいるものの、彼自身プレイヤーであり実際に交流戦の選手です。“楽しさと競技”の両方を重視する競技としての『THE FINALS』の特徴を活かしつつ開催された公式イベントでした。

本稿では競技性のあるFPSでありながら「すべてのユーザーが楽しめるゲーム」を目指した『THE FINALS』初の公式オフラインイベントの模様をお届けしていきます。

◆ 「奇跡的な拮抗」まで発生した逆転続きな交流戦

「THE FINALS OFFLINE PARTY」は都内にあるeSports施設「eスポフィールド」で開催。招待されたおよそプレイヤー6人でチームが結成され、『THE FINALS』の世界設定にあわせて「ENGIMO」「ISEUL-T」「HOLTOW」の各3チームに分かれての交流戦が行われました。本イベントの実況にはキャスターの「RintoXD」さん、「シンイチロォ」さんが登壇し、プロの実況・解説で会場を盛り上げてくれます。

交流戦は「クイックキャッシュ」「コインダッシュ」「パワーシフト」それぞれのモードで行われ、その得点によって最終順位が決定されます。集まったプレイヤーたちは友人同士で参加した方もいれど基本的には初対面とあって、まずは作戦会議から行われます。しかし『THE FINALS』という共通の趣味を持つ間柄とあってか、予定時間を超えるほど作戦会議の段階から和気あいあいとしたやりとりを見せてくれました。

一戦目となる「クイックキャッシュ」で強さを見せたのは「ENGIMO」。なんとROUND1、ROUND2で1位を獲得してその強さを見届けます。両ROUNDとも、1位「ENGIMO」、2位に「HOLTOW」、そして「ISEUL-T」という順位。これには実況も驚きの声。最後の最後にはギリギリの状況も生まれましたが、その状況を覆しての勝利とあって「ENGIMO」陣営も大きな盛り上がりを見せました。

しかし2戦目「コインダッシュ」で強さを見せつけたのは「HOLTOW」!マップ「KYOTO 1568」で他チームを抑えてコインを獲得し勝利し、続く「ソウル 2023」でも勝利と文句なしの1位に輝きました。「ソウル 2023」最終局面では「ENGIMO」も勝利ラインへ手をかけてたとあって、白熱した展開が繰り広げられました。ちなみに、「HOLTOW」チームには前述の少年もコントローラーを携えて参戦。見事勝利を収めていることからしっかりと実力も備えたプレイヤーと言えるでしょう。

そして交流戦最後となるのは5v5の総当たり戦で行われる「パワーシフト」。なんとここで底力を見せたのはまさかの「ISEUL-T」!1、2戦目に良いところを見せられなかった鬱憤を晴らすかの如く、「ENGIMO」「HOLTOW」それぞれを相手に2連勝を収めるという快挙を成し遂げました。続くパワーシフトでの「ENGIMO」「HOLTOW」の一戦は流れをつかんだ「HOLTOW」の勝利! ゲームモードごとに各々のチームが活躍するという、奇跡的な展開を見せ交流戦でのすべての試合スケジュールが終了しました。

パワーシフトで健闘を見せた「ISEUL-T」。この2連勝が総合順位に大きく影響したものの、残念ながら逆転優勝とまではいかず総合ポイントで2位という形に。「ENGIMO」「HOLTOW」はクイックキャッシュ、コインダッシュで1位2位争いを広げ、それぞれ勝利を収めるという拮抗した展開を見せていたものの、この波乱に巻き込まれ最終戦で負けてしまった「ENGIMO」が3位。結果、本交流戦ではコインダッシュで力を見せ、パワーシフトで耐え抜いた「HOLTOW」が優勝を勝ち取りました!

インタビュー対象となったのは、やはり“最若手”プレイヤー!

そして行われたバイキング形式の交流会では、お互い真剣に戦った後とは思えないほど和やかな雰囲気となりました。一手の差で勝敗が覆っていた、つまりどのチームも優勝の可能性は大きくあったというのも影響するでしょうが、『THE FINALS』は土壇場での逆転が多くあるゲームというのも影響していそうです。少なくともはたから見ていても“「THE FINALS OFFLINE PARTY」が成功したイベント”だと断言するのに躊躇いはないほど。

RintoXDさん、シンイチロォさんもプレイヤーと交流。

『THE FINALS』サイドに話を伺ったところ、やはり“プレイヤーがどういったスタンスで参加してくれるか”という点については不安があったとのこと。しかし今回を見て、ゲームそのものに愛着を抱いてくれるプレイヤーが多く集まってくれて成功する事ができたと語ってくれました。これからのファンコミュニティの展望については「『THE FINALS』の持つ特異性を活かしつつ、ファンに愛してもらえる方向で運営していきたい」と答えてくれました。


リリース時にEmbark Studiosへおこなったインタビューでは『THE FINALS』は「プレイの楽しみと競技性の両立できるもの」を目指したと述べられ、「ハードコアゲーマーだけではなくシューターに慣れていない新しいユーザーが楽しめることも重要」と続きました。まさにその通りのイベントになったでしょう。

チーム制のFPSでは、スター選手が輝くeSportsシーンがある一方でそのスターを応援するファンおよびプレイヤーがいるというのが定着しています。もちろん、そういったゲームでも多くのプレイヤーが自ら大会や交流戦を企画しアマチュアでの盛り上がりというものを活気づけてはいます。

しかし『THE FINALS』で今回行われたのは「公式オフラインイベント」です。前述のEmbark Studiosの姿勢に加え、MMORPGでファン同士の交流について一日の長があるネクソンのノウハウを活かし実現した路線と言えるのではないでしょうか。

次回の「THE FINALS OFFLINE PARTY」開催は未定ですが、機会があるなら『THE FINALS』ファンはぜひ応募してみてはどうでしょうか。

《高村 響》

ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top