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2017年4月に発表された、Sledge Hammer Games開発のシリーズ最新作『Call of Duty: WWII』を皮切りに、盛り上がりが本格的となったWW2シューター。ミリタリーシューターにおける第二次世界大戦は、2000年前後から2008年まで、ベトナム戦争や冷戦、現代戦より一大人気を誇っていた時期がありました。今回は、過去に大きな人気を持ち、現在でも入手可能なプレイすべきWW2シューターの名作を9本、編集部が独断と偏見でピックアップして解説していきます。
- ◆ 目次
1P:『Medal of Honor Allied Assault』
2P:『Sniper Elite 4』
3P:『Call of Duty 2』
4P:『Hidden & Dangerous 2』
5P:『Medal of Honor Airborne』
6P:『Red Orchestra 2: Heroes of Stalingrad』
7P:『Call of Duty: World at War』
8P:『Brothers in Arms: Hell's Highway』
番外編:『Wolfenstein: The Old Blood』
■『Medal of Honor Allied Assault』
開発元:2015 発売年:2002年 機種:PC
――映画「プライベート・ライアン」を追体験するようなオマハビーチ戦を体験出来るWW2シューターの古典的名作
ノルマンディー上陸作戦において、多数の機関銃や砲弾に晒され、地獄のような攻撃が上陸部隊に降り注がれたオマハビーチの戦いをゲームでもって追体験できることでも当時話題となった『Medal of Honor Allied Assault』。WW2シューターブームの火付け役となった作品であることに加え、PS2向けの姉妹作『メダルオブオナー 史上最大の作戦』(一部設定を共有しており、『史上最大の作戦』の主人公で戦友であるパターソン中尉に関することが終盤のブリーフィングで語られる)と合わせてその地位を確立したタイトルです。
プレイヤーは、アメリカのOSS(戦略情報局)の一員であるマイク・パウエル中尉となって北アフリカやノルマンディー上陸作戦を始めとする占領下のフランス、ドイツ内部などの戦場で戦います。拡張版もバストーニュでの戦いをピックアップした空挺隊員を操作する『リロード(Spearhead)』と、イタリア戦線の『リロード セカンド(Breakthrough)』の2タイトルが存在します。本作を開発した2015の一部スタッフは後に独立し、『Call of Duty』を開発するInfinity Wardとなったことからある意味記念碑的なタイトルといえるでしょう。過去に発売された本作の日本語版はWindows 10においてSafeDisc問題から起動が出来ないものの、現行OSに対応した英語版がOriginとGOG.comで入手可能です。