XD Entertainmentは、基本プレイ無料の正統派シミュレーションRPG『鈴蘭の剣:この平和な世界のために』のサービスを、PC/iOS/Android/TapTap向けで2024年8月1日に開始しました。
本作は、クラシカルなピクセルアートと最新3D技術を融合させた、“革新”と“伝統”を持つゲームが楽しめる作品。神秘的な力を秘めた鉱物「晶石」を多く産出することで、他国の干渉や内戦、混乱の中で現れた宗教団体などで苦難の道を歩む小国・イリヤを舞台に、主人公が運命を変える力を駆使して世界を救う物語を描きます。
戦闘システムは昔ながらのタクティクスRPGスタイルを採用。マルチエンディングのメインストーリーを楽しむ【運命の螺旋】と、ステージをクリアして機能解放やアイテム集め、より深い物語を楽しむ【愚者の旅路】の2つのモードを中心に、プレイヤーはさまざまな戦闘や育成を行っていきます。

本稿では、グローバル事前登録者数が200万人を突破した期待の『鈴蘭の剣:この平和な世界のために』の先行プレイレポートを通じて、本作の魅力を発信していきます!
『鈴蘭の剣』は運命に挑む物語
本編の物語は、記憶喪失の主人公が牢屋で目を覚ますシーンからはじまります。ピンチに陥った主人公は謎の女性ラヴィアに救われ、彼女の仲間マイヤとファカールと共に牢獄を脱出することに。しかし、ラヴィアは味方を守るために殺され、さらに、主人公たちも内乱に巻き込まれてあっけなく全滅してしまいます……。


死んだはずの主人公は、気が付けば不思議な空間へ。そこに住む奇妙な猫から、ここが運命を変える可能性がある場所であることを教えられた主人公は、その力を得てラヴィアと出会った地下牢へ。今度は無事に全員生還し、主人公は彼女が率いる傭兵団【鈴蘭の剣】へと参加して、混乱を極める世界に旅立ちます。
『鈴蘭の剣』では、衝撃的なストーリーと丁寧なチュートリアルを経て「運命」に挑むという本作の大きなテーマが語られます。チュートリアル後、主人公は【楽園】と呼ばれる拠点を中心にキャラクターを育成したり、ゲーム内のさまざまなモードにアクセスできるようになります。



姉御肌のラヴィア、元気っ子なマイサ、どこかひねくれてるファカールと、王道的で頼りになる【鈴蘭の剣】のメンバーは全員魅力抜群。主人公を救ってくれた仲間の死の「運命」を変えたことが本当に嬉しくなりますし、このメンバーでイリヤ王国を襲う大いなる「運命」に立ち向かおうという気持ちにもなれるのです。
地形を生かした戦略性の高いバトル!
本作の戦闘は高低差のあるマップで行われます。各ターンごとに行動順が素早さで決定し、それぞれのユニットを操作していきます。ステージには敵の全滅や対象の撃破、目標地点への到達などのクリア目標および敗北条件が定められているため、戦場ごとにさまざまなプレイが楽しめます。
本作の戦闘ユニットには5種類の属性があり、それぞれ相性がいい/悪いロールが設定されています。ロール属性の相性によってダメージ量に大きな影響が出るので、出撃時や戦闘時はなるべく相性のいいユニット同士が戦えるような選択を行うことが重要です。


また、戦闘で重要なのが地形を利用したテクニック。ゲーム内では敵より高い位置にいることで攻撃が有利になったり、設置してある火薬樽や罠などのオブジェクトを利用して敵にダメージを与えられます。さらに「ノックバック」効果のある攻撃を利用して敵を穴や高所から落とすといった戦術も有効です。
『鈴蘭の剣』では、ギミックや相性を活かすため、“ただ強いユニット”を出撃させるだけでは簡単に勝利できません。育成次第では誰でも出番があるし活躍できる、それこそが本作の大きな魅力でもあります。戦場を観察して最適な行動を考える、タクティクスRPGの醍醐味をたっぷり楽しめます。





本作の戦闘は、ちょっとしたミスで味方ユニットがピンチに陥ることも珍しくありません。そこで登場するのが、ユニットやターンの【巻き戻し機能】です。失敗しても新しい行動を考えることで、戦術面での新たな“学び”を得ながらプレイヤーも成長していけるのです。


【楽園】で最強部隊を作り上げろ!
本作には【運命の螺旋】【愚者の旅路】という2つのメインモードが用意されています。【愚者の旅路】は、ガチャで獲得・育成したキャラクターを使用して戦闘に挑むステージ制のモード。ステージを進めていくことで新たなゲームシステムの解放や、キャラクターの過去などを見ることができます。
プレイヤー拠点となる【楽園】では、ガチャで獲得したキャラクターを育成することができます。各キャラクターはレベルを一定以上にすることで新たなスキルを習得可能。スキルは方向性の異なる2種類から1つを選択する方式で、育成によって大きく個性が異なります。

例えば最初の仲間である、守備力に優れたキャラクターの元気っ子・マイサの場合、最初のスキルは「周囲の仲間への攻撃を代わりに受ける」「周囲の仲間の数で防御力アップ」という2つのスキルから選べます。当然ながら、スキル性能によって大きく戦略も変化していきます。さらに、装備品で能力アップやスキル獲得も可能です。


もちろん育成にはリソースが必要です。【交差する世界】と呼ばれるチャレンジやデイリーミッションなどをこなしながら、効率よく素材を集めてキャラクターを強化していく事が重要です。また、主人公は序盤で戦闘に参加しなくなりますが「戦術」というスキルを習得して戦場でのサポートもできるようになります。
【愚者の旅路】は敵がどんどん強くなるので、地形を活かした戦術を練らなければ勝利はつかめません。仲間の組み合わせやスキル構成を自由に変えられる本作では、プレイヤーごとに無限の戦術を作り出せるのが何よりも大きな魅力。いわゆる“モブ”でも愛情を持って育てればいくらでも活躍できますよ!



多層的で複雑なストーリーを堪能しよう!
【運命の螺旋】はメインストーリーを楽しむモード。ガチャで入手したキャラクターは基本的に参加できず、ストーリー進行上で加入・雇用するユニットを育成していく、シングルプレイ向けのシミュレーションRPGモードです。ストーリーでは、主人公と【鈴蘭の剣】が歴史に介入していく姿が描かれます。
ストーリーが進むと各勢力と協力するルートも登場。例えば王国軍と協力するルートでは、リーダーのダンタリオンから依頼を受けながら、周辺勢力から国を守るための戦いを行います。ストーリーの中で他の部族との対立や貴重な「晶石」を巡る策謀などが語られていきます。



各ストーリーはプレイヤーの選択によって分岐し、プレイする事で多彩な物語が楽しめます。また、エンディングを迎える、もしくは物語を途中で終わらせることで達成報酬を獲得し、次回プレイを有利にすることもできます。何度もストーリーをプレイし、分岐を試し、やがて物語の真相へとたどり着きましょう。


【鈴蘭の剣】の拠点を発展させていく経営要素も用意されています。週ごとに訓練や依頼などを選択し、仲間の育成やお金稼ぎなどを楽しむこのモードは、一般的なゲームにも負けないボリュームです。マイサ達はもちろん、一般キャラクターも仕事や戦闘を通じてどんどん愛着が湧いてきます。
ストーリー上の選択肢は「運命」を変える力を持つ主人公だからこそ幅広く、その選択が結末をどう迎えるか、どうやって抗うかという部分も楽しめます。何度もプレイする上で、各勢力の信念や抱える事情が見えてくる中で、どのような「運命」を選んでいくのかという、複雑で多層的なストーリーをたっぷりと味わえます。




後悔こそがプレイヤーの希望になる!
【鈴蘭の剣】を取り巻く環境はとても複雑で、戦乱の中で主人公は何度も大きな決断を迫られることになります。プレイヤーの意志が大きく影響する【運命の螺旋】では、色々な視点で物語を紡ぐ面白さが堪能できます。もちろんストーリーも魅力的です。
筆者はとあるプレイで王国軍に協力するルートを選びました。王国軍ルートは 「晶石」を巡り、イリヤ王国やその周辺による策謀と戦争を中心に物語が展開されます。主人公は王室の面々と知り合い、仲間とともにイリヤを護るための戦いを行います。



ストーリーの中では、イリヤを護るための“犠牲”が大きなポイントとなります。筆者は少しでも多くの人々や種族を救おうと奔走しましたが、力及ばずその結末は狙ったものになりませんでした。筆者は自身の無力と【選べなかった選択肢】を強く後悔し、次のプレイでは必ず救いたい!と思い「運命」に立ち向かいました。
記憶喪失の主人公はプレイヤーの写し身そのものであり、その選択は大きく「運命」を変える力があります。物語によっては登場人物たちの内面や抱える闇、野望、コンプレックスなども描かれます。筆者はとある人物の、厳しさの内面にある優しさを見て惚れ込みましたし、そんな人物を選択次第で救えるのも『鈴蘭の剣』の大きな魅力です。





また、ゲーム内では、今のストーリー展開が国民の感情として表現されます。拠点でのちょっとした会話で不安を抱える者、差別感情を隠せない者、希望の未来を見つめる者など、一般市民であってもダイレクトでリアルな感情を伝えてくれるのも個人的にお気に入りで、街を歩いて回るのも一つの楽しみになっています。



『鈴蘭の剣:この平和な世界のために』はプレイヤーの選択肢が多く、とても戦略性が高いバトルを楽しめます。巻き戻し機能などを活用すれば、シミュレーションRPGが苦手な人でもシステムを学びながら遊べるので、ジャンルに慣れていない人の入門にもぴったりです。
コンパクトでスピーディーな戦闘は遊びやすく、もし失敗しても「次はこうしよう」と思えるような発見や閃きを得られます。ガチャで入手したいわゆる低レアのキャラクターであっても育成次第で大活躍できるので、遊べば遊ぶほど、より戦いの可能性が広がっていく印象です。


また、個人的に特筆したいのが【運命の螺旋】モードです。ファンタジーな世界観を舞台に、さまざまな勢力の思惑がぶつかり合うストーリーは秀逸で、さらに、プレイヤーが介入して物語を変えられることで、何度も繰り返しプレイしても新たな発見や驚きが待ち受けています。
選択が世界の、主人公の「運命」にダイレクトに影響するシステムは、プレイヤーが主役なのだという没入感に大きく貢献しています。「あの時こうしていたら……」という後悔は必ず次回に活かされ、やがてイリヤの世界に大きな希望を生み出せるシステムも秀逸です。プレイヤーが「救いたい!」という思いは無駄になりません。
美麗なピクセルアートや高低差を生かした戦略性の高いバトル、王道なストーリーと、タクティクスRPGとしての面白さは魅力十分。『タクティクスオウガ』『戦場のヴァルキュリア』などの作品を手掛ける崎元仁氏の音楽も世界観にぴったりで、懐かしくも新しい、まさしく“新時代のSRPG”を堪能できる一作です!



『鈴蘭の剣:この平和な世界のために』は、PC(Steam)/iOS/Android/TapTap向けに配信中。ゲーム公式Xアカウントではゲームに登場するキャラクター紹介やキャンペーン告知なども行っているので、こちらも要チェックです!
『鈴蘭の剣』公式サイトはこちら