- ◆ 目次
1P:『DCS World』
2P:『Microsoft Flight Simulator X』
3P:『Combat Air Patrol 2: Military Flight Simulator』
4P:『Falcon 4.0』
5P:『Strike Commander』
6P:『Enemy Engaged Comanche vs. Hokum』
7P:『IL-2 Sturmovik: Battle of Stalingrad』
8P:『Take On Helicopters』
9P:『Rise of Flight』
10P:『X-Plane 11』
■『Microsoft Flight Simulator X』(Steam)
開発元:ACES Game Studio 発売年:2006年 価格:2,480円
―スタジオ解散という苦難がありつつも再販に漕ぎ着けた『MSFS』シリーズ最終作
20年以上の歴史を持っていたMicrosoftのACES Game Studio。その最後の作品である民間機中心のフライトシム『Microsoft Flight Simulator X』は、前作『Microsoft Flight Simulator 2004』からグラフィック面での改良点が大きく、高空表現や3Dコックピットがよりリアリティを増しています。民間機中心のフライトシムではあるものの遊覧飛行や救助などミッションを収録しており、ただ飛ばすだけではないゲームプレイが出来ることも魅力。絶版となってしまった日本語版では、池田秀一やてらそままさきらの豪華声優陣による日本語吹き替えが収録されていました。
2006年に発売された本作は、マルチコアへの対応や海軍機を収録する拡張版などをリリースしましたが、2009年にスタジオが解散されてしまったため後続のタイトルが登場していません。後に後継作と言える『Microsoft Flight』がFree-to-Playタイトルとして2012年にリリースされたものの、2013年8月にはマーケットプレイスが閉鎖され、現時点においてダウンロード不可能となっています。その後、販売権を取得したDovetail Gamesより現用OS対応の『Microsoft Flight Simulator X: Steam Edition』がSteamでリリースされ、グラフィック強化コンテンツや追加機体DLCの配信と共にアクセスが容易になっています。
また本作の後継作にあたるタイトルは、航空機メーカーであるLockheed MartinがIPを購入し、独自に改良を加えた『Prepar3D』が学生/パイロット向けにリリースされています。英語Windows環境での動作が必要となってしまいますが、2000ドル以上の高額なライセンスを購入すれば戦闘シナリオもプレイ可能です(開発者向けの低価格なサブスクリプションプランもある)。なお、商業向けには『MSFSX』を再リリースしたDevetail Gamesがフライトシミュレーターシリーズの復活を宣言し、5月3日に『Flight Sim World』を発表しました。